■大エルミタージュ美術館展～ピカソ・ゴーギャン・モネ・ルノワール

大エルミタージュ美術館展に行って参りました。
うちの母親が新聞屋さんからチケットをもらったのですが、期限が明日までということで、午前中お客様と打ち合わせをしてから午後に向かったのですが・・・

激混み。
同じような招待券のお客さんだったのでしょうか？
音声ガイドのある絵画前では大行列。
たっぷり3時間の鑑賞。
ちょっと疲れました・・・

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今回の大エルミタージュ美術館展は東京都美術館80周年ということで少しだけ気合が入った展示で、大エルミタージュ美術館の内部を模した”天使の階段”の巨大パネルは自分がロシアの同美術館に来たかのような錯覚を覚える。

目玉と思われる、ピカソ・ゴーギャン・モネ・ルノワールの絵画は、特筆すべき所は少なく、
パブロ・ピカソの”農夫の妻”に関しては重量挙げの選手か！と突っ込みを入れたくなる力強さ。
キュビスムの作風で、それ以前のピカソ好きには満足できない。



ポール・ゴーギャンの”果実を持つ女”は相変わらずの力強い独特の画風。
輪郭線をくっきり書く絵画なのになぜこれだけの奥行きが出るのか？



ピエール＝オーギュスト・ルノワールの”扇子を持つ女”は遠くからもルノワールだとわかるところが凄い。
生きているような肌艶。
鼓動が聞こえそうな絵画だ。

モネに関しては、あまりにも”睡蓮”のイメージが出来上がっているためか？
コレがモネ？という感じ。
”ジヴェルニーの干草”はパネルに”クロード・モネ”作と書いてなければ彼の作品だと気付かなかっただろう・・・

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呼び物の作品はちょっとイマイチだったが、何点か気に入った作品があった。
ヴェネチア絵画を基本にまとめてあり、なんとなく見たことのある情景にちょっと興奮する。

■ギュスターヴ・ド・ユンゲの”窓辺の婦人（変わりやすい天気）”

細密な絵画で窓辺で外の天気を気にしながら外出のタイミングをうかがっているシーン。
天気予報のなかったこの時代の女性の苦労がうかがえる。
その窓辺に佇む女性の表情から何を思い浮かべるか？
これから意中の男性とデートなのか？お洒落したいけどどうしようか悩んでいるかのような感じを受ける繊細な絵画でした。

■ルートヴィヒ・クナウスの”野原の少女



この絵画が一番良かった。
少女がお花集めに夢中になっている。
空がほとんど入っていない構図から、より花集めに夢中になっている様子が伺える。
花を手にしながら笑みのこぼれる少女。
可愛らしい。

この絵画は、お土産コーナーのポストカードの中で人気No.1でした。

■オスヴァルト・アヘンバッハの”ナポリ湾の花火”

夕暮れのナポリ湾に打ちあがった花火。
濃紺の海に薄白く輝く花火が反射している様子が印象的だった。
画面の大部分を黒が占める画面構成で、その黒の濃淡と花火、街灯、家屋の明りが実にうまくブレンドされている。

花火が打ちあがった瞬間の「うわぁ～～」という歓声が聞こえてきそうだ。

■アルフレッド・ヘンリー・モーラーの”カフェにて”

何が良いって”構図”が良い。
今まで絵画でこんな構図見たことないんじゃないか？
カフェの中二階あたりから覗き込むような感じの構図で、客席に座っているご婦人方が明らかに偏っている。
手前に座りすぎ。
奥はがらん・・・
しかも、置いてあるお皿の様子を見ると、皆同じ方向に座っていて、そのテーブルの反対には誰も座っていないんじゃないかな？

7～8人が横一列に並んで座っていて、その奥の20席ぐらいには他のお客さん2名とボーイさんのみ。
絵画の技法どうこうは良くわからないがとてもインパクトがあった。

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この大エルミタージュ美術館展は12/24（日）まで上野・東京都美術館にて。
鑑賞の際は午前中に訪れる事をお勧めいたします。
どじ開催されている”日展”で大賑わいでした。

あ～上野の森美術館で開催されている”ダリ回顧展”にも行かなければ～！
そして、ロシアにもいきた～い！

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■大エルミタージュ美術館展の公式HPはこちらから

■プラド美術館展in東京都美術館の記事はこちらから