YesかNo～悩ましいパック販売

今日は保育園でとある署名を頼まれました。
それが非常に悩ましかった・・・

それは、幼保一元化の反対に関する署名だったんですけど、私の考えでは幼保一元化は概ね賛成なんですね。
「必ずしも反対でないんですけど・・・」と伝えたのですが、その幼保一元化反対以外の項目と併せ、保育士さんの職場環境の改善や補助金の増額などの訴えもパックになった署名だったんです。。。

でも、なんだか腑に落ちないんですよね。
別に署名を頼んだ方にどうとかこうとかいう話でなくて、署名運動の答えにはYESかNOしか意思を表示できないところに違和感を感じるのです。

名前を書くだけという行為は簡単で数多くの署名を集められると思うのですが、そんな単純な物事ってないと思うんですよね。
今回の件も、幼保一元によって保育士の環境が悪化するというプロセスは反対したい側の論法であって、そうならないかもしれない。
そして、幼保一元にしても、そうならない為に出来ることがあると思うのですが、その可能性を完全に無視してしまっていることに違和感を感じるのかもしれません。

なんかこう書くと非常に誤解を招いてしまう気がするのですが、私は純粋に子供を育て働く家族にとって良い環境が出来る事を願っているだけなんですよ。
そのためには、子供に接してくれる保育士さん達の職場環境も良好でなくてはならないと考えています。
幼保一元によって様々な問題がある一方、やはり子供を預けたいのに預けられないご家族がいて、困っているのは事実だし、職場復帰後のサポートが不十分で離職せざるを得ない家族がいて、出生率を引き下げているかもしれないわけです。
園児の数が増えることで、様々な集団活動に対する準備が出来るし、幼稚園水準の広い園庭で遊ぶことも出来るようになるかもしれません。

まず、なにがこの国の為、子供達の将来の為に重要なのか？
その議論、前提抜きになかなかYESともNOともいえないのが私の考えなんです。。。


だから、こういう署名運動や世論調査って嫌いなんですよね。

そもそも、署名運動ってその署名に反対して署名しなかった人の数がカウントされないわけで・・・
なんかそういう数の原理でこの世の中が動いてしまって、少数意見が抹殺されているという事が好きじゃないのかもしれませんね。
と、署名欄に書ききれなかった私の意見をなんか吐き出しておかないといけない気がして記事にしてみました。
誤解を恐れずに・・・

子供の為、働く家族、サポートしてくれる保育士の為、そして子供達に今後支えられる僕らの為どういった形が良いのか？
きちんと考えていきたいものです。