ライフスタイルをデザインする建築家の・・・ライフスタイル

ライフスタイルをテーマに建築家の日常を綴っています。
最近は子育てを中心に時々建築話、旅行記や映画の事を綴っています。

■美しすぎる舞台美術~さくらん~蜷川実花監督作品

2007-02-24 22:24:30 | ■映画鑑賞
今日は蜷川実花監督作品である「さくらん」を見に行ってきました。
安野モヨコ原作の漫画の映画化なのです。

さすが蜷川実花。
とにかく映像が美しい!



冒頭の金魚の揺らめきがこの映画の全てを語ってくれます。
「金魚はビードロの中でしか生きられない・・・」
「金魚は川に帰ったら三代でフナに返る。美しくいられるのもビードロの中だけ・・・」

---

主演の土屋アンナを始め、菅野美穂、木村佳乃の花魁(おいらん)姿が凄く様になっていました。
着物の柄も全てキャラクターに合せて製作したという念の入れよう。



花魁の部屋やその小物、飾花など細部まで実に良く考えられている。

この艶やかな色使いが淫靡な世界をうまく映していました。
ワンシンワンシーンが一枚の絵画のように完璧で、強烈な色彩感覚が脳を刺激します。
でも、それ以上に刺激だったのは、花魁のベッドシーン。
いいのかなぁそこまで見せてしまって・・・
と思うような強烈なシーンもあってちょっとビックリしてしまった。



映画のストーリー全般に出てくる金魚のシーン。
特にこの金魚がとても綺麗。
吉原大門と呼ばれる吉原の入り口で、金魚の水槽が宙に浮いているのです。
いやぁ、こんな門見てみたいなぁ

---

もう一つこの映画の見所は、椎名林檎の音楽。
こういったアンダーグラウンドな雰囲気の映画にはピッタリ・・・

と思っていたのですが、
どうも、蜷川実花の映像・安野モヨコの原作・椎名林檎の音楽と個性が強すぎてどうにもうまくマッチングしていない気がしました。
それぞれの長所がぶつかり合っていた感じ。
映像は映像でゆっくり眺めたいし、音楽は音楽で聴きたい。
それぞれの芸術が完成度が高く、うまく混ざり合わないそんな絵の具?の様。

決して悪い評価をしたいわけじゃなく、むしろイイ映画とお伝えしたいのですが・・・
どうも酷評してしまう。
それだけ、惜しい映画。
もう一歩なんだけどなぁ・・・

■さくらんの公式HPはこちらから

■安野モヨコのさくらん玉菊屋のHPはこちらから


最新の画像もっと見る

4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
強い個性? (persianopeh)
2007-02-25 00:47:30
ペルシャのペーです。
ニナミカファンとしては、これは絶対見たい作品です。スチールから映像の世界へと進んだ蜷川実花さんの描く絵は、どうなっているのかと楽しみにしています。
安野モヨコさんや、出演してる方もみんな蜷川実花さんのお気に入りの方ですよね。それでも、強い個性がぶつかり合ってる感じというのは想像が付くような気がします。ただでさえ、映像(視覚)の個性が強いのですし。
返信する
さくらん (akatuki)
2007-02-26 09:12:14
>persianopehさん

ニナカミファンなら絶対見ないとですね。
ほんと、色彩の美しい事美しい事。
特に着物が凄いです。
あの色使いは真似出来ないですよ~
返信する
こんにちわ。 (michi)
2007-02-26 14:49:58
TBありがとうございました。
私からのTBが不調のため、コメントにて失礼いたします。

>吉原大門と呼ばれる吉原の入り口で、金魚の水槽が・・・・

この水槽、発想が面白いなと思いながら観てました!
非現実的ではありますが、映画の、こんな大嘘がつけるところが大好きです。
あちこちのシーンで思わぬ出演者が登場するサプライズも面白かったですし、
物語的にも楽しく観てきました。

本作品で蜷川実花サンの存在を初めて知ったんですが
独特な色使いが気に入ってしまい、
蜷川ワールドにハマりそうです♪

返信する
蜷川ワールド (akatuki)
2007-02-26 23:12:33
>michiさん

コメントありがとうございます。
本当に色使い綺麗でしたよね。
僕は隠れゲストあまり見つけられなかったんですけど、嫁さんが小栗旬がいた~~!って喜んでおりました・・・
返信する

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。