このコーナーではakatukiが自宅建設の為に日々奮闘する様子を記事にしております。
自宅建設と同時進行で書き綴っている為、初めて記事を読まれる方は第一話からご覧ください。
すこしづつ更新していきますので、お引き立ての程宜しくお願いいたします。
◆建築家の自邸・目次はこちらから
---
ちょっと間が開いてしまいましたが・・・
自邸の設計の中間報告です。
正直言って図面はあまり進んでいません。
今までのRC造案からいろいろなバリエーションを考えるのですが、どうもしっくり来ないのです。
予算を考えてS造の案も考えたけれどもなんか違う・・・
忙しくて自邸の設計に余り時間を避けていないというのもあります・・・
その時嫁さんの一言が私を救いました。
「その家で自分は満足できているの?」
「自分が好きなように建てないとお客さんにも伝わらないよ」
と・・・
うむうむ。
予算の事。
音熱環境の事。
構造の事。
総合的に考えすぎるとなかなかイイ案が浮かびません。
まずは空間的に自分が満足できる家である必要があります。
コストや構造・設備の事はその後から考えればいいと。
この言葉を私は「予算オーバーしても私も稼ぐから」と勝手に都合よく解釈し、RC造で建てる事を決意したのです(笑)
空間構成はやはりファーストインプレッションの間取りを少し整理した形で落ち着きそうです。
その間取りについては後々公開しますが、基本的には前回のRC案と大差ありません。
◆これまでのRC案はこちらから
外観についてはまだまだ満足できる形体がつかめていません・・・
コレにはスケッチを重ね、使用材料をもっと吟味する必要があります。
しかし、全ての立面を完璧に仕上げる事はあまり重要でないと思っています。
あくまで住宅は内部が気持ち良い事が最優先。
内部の構成によって窓の大きさ・位置を決めながら全体で均衡を保っていきます。
天井の高さは直接建物の高さに影響しますし、何よりも光の入り方が重要となってきます。
模型を作ってもっとイメージを膨らませていきます。
母の世帯は、面積的にあまり大きく作る事が出来ません。
視線の抜けを重視して、面積が狭くても広く、風通しの良い空間を構成します。
もちろん、予算が山ほどあればまだまだ面積は増やせるのですが、杭の本数も増えコストが本当に足りなくなってしまいます。
この調整がむつかしい・・・
荷物の多い母にとっては収納が充分ではないのですが、もったいないからと取ってある荷物に数十万というお金を掛けるのは無駄という事で、この際リセットしてもらおうと思っています。
どうしても足りない分は、我々の世帯の納戸を利用すればいいかなぁと。
我々のリビングです。
キッチンより一段低い落ち着きのあるリビング。
段差をつけることで、ダイニングとの境を曖昧に別けようと思っています。
一続きの空間だけど、天井の高さが場所場所で異なる事で、いろいろな場が出来る事になります。
私の自邸設計に際して、一番の課題はインテリア計画。
予め置き家具の配置や種類を想定しながら詳細を決めていきます。
特に拘りたいのが、インテリアグリーンのレイアウト。
都会の殺然とした雰囲気に飲み込まれない居心地のよさを求めたいからです。
お客さんの家ですと、なかなか家具などのインテリアまでトータルにコーディネートできません。
買ったばかりのソファーを買い換えてくださいとか、ベットのシーツの色はブラウン系でまとめてください。
とか・・・
なかなかそこまで言えません・・・
ですから、せっかく自邸を設計するからにはトコトン拘って造っていきたい。
キッチン側からリビングを見渡すとこの通り。
構造的に整理すると天井の高さをもっと高くして平らにした方が施工も簡単で、大きな空間が確保できるのですが、私は敢て窓際の天井高さは抑えたいと思う人。
断面図で、階段と頭が当らない限界のレベルを検証していきます。
リビングのこんな所に階段なんて・・・
邪魔と思うかもしれませんが、私は敢て家の真ん中に階段を設けました。
外から帰ってきた子供が常にキッチンの前を通るようにしたかったから。
「ただいまぁ~」って帰って来た子供が、食事の準備をする妻の傍らで宿題をする。
そんな関係を自然と作りたかったからです。
その為、ダイニングの近くにそういった勉強道具を収納できるスペースを作る予定です。
でも、共働きだとそのシュチエーションが造りづらいのが難点なのですが・・・
---
その他、織り込む予定の設計コンセプトはまだまだあるのですが、漠然とあるテーマは
1.家族を大切にする住まい。
→個室の機能は極力排し、一つの空間の中にイロイロな場を散りばめる。
2.ぬくもりを感じる家。
→使う素材にこだわり(自然素材)、刻の経過を刻む家。
3.夫婦仲良く過ごす住まい。
→家事が分担できて、それぞれの趣味のスペースを確保する。
簡潔にまとめるとこんな感じ。
これらのスケッチは、妻・母・姉に設計意図を伝えるために作成したものでおおよその了解を得る事が出来ました。
(中途半端なパースですみません・・・)
家造りで、家族の絆を深める事もできれば、その逆に壊れてしまう事もあります。
みなの意見を取りまとめるのも建築家の仕事。
自邸の設計だからと言って、全て押し切る事は私はしたくありません。
HOUSEでなくHOMEを造りたいのですから。
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さて、これからは詳細を見つめながら実施設計へと突入します。
コレからが勝負になります。
がんばらないと!
今回で「第二章・基本設計編」は終了。
次回からは「第三章・実施設計編」へと駒を進めます。
■前回のRC造案の図面はこちらからご覧いただけます。
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■夢のマイホーム計画
設計士の自宅建設までの苦悩を日記に掲載しています。
全てご覧になりたい方はこちらからどうぞ
■道のりまでの第一歩”実家のリフォーム”が完成いたしました。
リフォームの全容はこちらからどうぞ
自宅建設と同時進行で書き綴っている為、初めて記事を読まれる方は第一話からご覧ください。
すこしづつ更新していきますので、お引き立ての程宜しくお願いいたします。
◆建築家の自邸・目次はこちらから
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ちょっと間が開いてしまいましたが・・・
自邸の設計の中間報告です。
正直言って図面はあまり進んでいません。
今までのRC造案からいろいろなバリエーションを考えるのですが、どうもしっくり来ないのです。
予算を考えてS造の案も考えたけれどもなんか違う・・・
忙しくて自邸の設計に余り時間を避けていないというのもあります・・・
その時嫁さんの一言が私を救いました。
「その家で自分は満足できているの?」
「自分が好きなように建てないとお客さんにも伝わらないよ」
と・・・
うむうむ。
予算の事。
音熱環境の事。
構造の事。
総合的に考えすぎるとなかなかイイ案が浮かびません。
まずは空間的に自分が満足できる家である必要があります。
コストや構造・設備の事はその後から考えればいいと。
この言葉を私は「予算オーバーしても私も稼ぐから」と勝手に都合よく解釈し、RC造で建てる事を決意したのです(笑)
空間構成はやはりファーストインプレッションの間取りを少し整理した形で落ち着きそうです。
その間取りについては後々公開しますが、基本的には前回のRC案と大差ありません。
◆これまでのRC案はこちらから
外観についてはまだまだ満足できる形体がつかめていません・・・
コレにはスケッチを重ね、使用材料をもっと吟味する必要があります。
しかし、全ての立面を完璧に仕上げる事はあまり重要でないと思っています。
あくまで住宅は内部が気持ち良い事が最優先。
内部の構成によって窓の大きさ・位置を決めながら全体で均衡を保っていきます。
天井の高さは直接建物の高さに影響しますし、何よりも光の入り方が重要となってきます。
模型を作ってもっとイメージを膨らませていきます。
母の世帯は、面積的にあまり大きく作る事が出来ません。
視線の抜けを重視して、面積が狭くても広く、風通しの良い空間を構成します。
もちろん、予算が山ほどあればまだまだ面積は増やせるのですが、杭の本数も増えコストが本当に足りなくなってしまいます。
この調整がむつかしい・・・
荷物の多い母にとっては収納が充分ではないのですが、もったいないからと取ってある荷物に数十万というお金を掛けるのは無駄という事で、この際リセットしてもらおうと思っています。
どうしても足りない分は、我々の世帯の納戸を利用すればいいかなぁと。
我々のリビングです。
キッチンより一段低い落ち着きのあるリビング。
段差をつけることで、ダイニングとの境を曖昧に別けようと思っています。
一続きの空間だけど、天井の高さが場所場所で異なる事で、いろいろな場が出来る事になります。
私の自邸設計に際して、一番の課題はインテリア計画。
予め置き家具の配置や種類を想定しながら詳細を決めていきます。
特に拘りたいのが、インテリアグリーンのレイアウト。
都会の殺然とした雰囲気に飲み込まれない居心地のよさを求めたいからです。
お客さんの家ですと、なかなか家具などのインテリアまでトータルにコーディネートできません。
買ったばかりのソファーを買い換えてくださいとか、ベットのシーツの色はブラウン系でまとめてください。
とか・・・
なかなかそこまで言えません・・・
ですから、せっかく自邸を設計するからにはトコトン拘って造っていきたい。
キッチン側からリビングを見渡すとこの通り。
構造的に整理すると天井の高さをもっと高くして平らにした方が施工も簡単で、大きな空間が確保できるのですが、私は敢て窓際の天井高さは抑えたいと思う人。
断面図で、階段と頭が当らない限界のレベルを検証していきます。
リビングのこんな所に階段なんて・・・
邪魔と思うかもしれませんが、私は敢て家の真ん中に階段を設けました。
外から帰ってきた子供が常にキッチンの前を通るようにしたかったから。
「ただいまぁ~」って帰って来た子供が、食事の準備をする妻の傍らで宿題をする。
そんな関係を自然と作りたかったからです。
その為、ダイニングの近くにそういった勉強道具を収納できるスペースを作る予定です。
でも、共働きだとそのシュチエーションが造りづらいのが難点なのですが・・・
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その他、織り込む予定の設計コンセプトはまだまだあるのですが、漠然とあるテーマは
1.家族を大切にする住まい。
→個室の機能は極力排し、一つの空間の中にイロイロな場を散りばめる。
2.ぬくもりを感じる家。
→使う素材にこだわり(自然素材)、刻の経過を刻む家。
3.夫婦仲良く過ごす住まい。
→家事が分担できて、それぞれの趣味のスペースを確保する。
簡潔にまとめるとこんな感じ。
これらのスケッチは、妻・母・姉に設計意図を伝えるために作成したものでおおよその了解を得る事が出来ました。
(中途半端なパースですみません・・・)
家造りで、家族の絆を深める事もできれば、その逆に壊れてしまう事もあります。
みなの意見を取りまとめるのも建築家の仕事。
自邸の設計だからと言って、全て押し切る事は私はしたくありません。
HOUSEでなくHOMEを造りたいのですから。
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さて、これからは詳細を見つめながら実施設計へと突入します。
コレからが勝負になります。
がんばらないと!
今回で「第二章・基本設計編」は終了。
次回からは「第三章・実施設計編」へと駒を進めます。
■前回のRC造案の図面はこちらからご覧いただけます。
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■夢のマイホーム計画
設計士の自宅建設までの苦悩を日記に掲載しています。
全てご覧になりたい方はこちらからどうぞ
■道のりまでの第一歩”実家のリフォーム”が完成いたしました。
リフォームの全容はこちらからどうぞ
設計の図面を拝見させてもらいました。
こうして、案だけでもいろいろ見ると大変ためになります。
僕はまだこんな綺麗な設計図を描いたことなんてありませんが、2年間の学校だけで家の設計が書けるようになるだろうか???と少し不安になってしまいました(^^;)
自分で満足の家を建てられるようにじっくり時間を費やして下さい^^
自分の住まいを自分で作れるなんて素敵です☆
二年はあっという間だと思いますが頑張ってくださいね。
世界を渡り歩いているヒロポンさんならきっと素晴らしい家を設計できる事でしょう!
私の家はともかく妥協のないよう頑張りま~す!
素敵なパースを描くなあと、いつも感心してます。
しかし、いろいろ大変ですね。特に地盤のこと!
内藤廣さんが「経験から言えば、住宅は条件が厳しければ厳しいほどおもしろい。建物を成立させるための与条件が、施主や設計者のよけいな想像力が入り込む余地がなくなってくるからだ。建物のあり方は、むしろ物理的な条件をいかにクリアするかに集中する。・・・」と言っているのを本で読んだことがあります。厳しい条件もプラスに変えて設計を進めている今野に恐れ入ります。「そうはいっても、好条件にこしたことないよなあ」と思う軟弱者の私でした。
ところで、RC外断熱を検討しているんですね。
暖房の熱源はガスなのかな?熱源は電気だけど暖房方式でイニシャル・ランニングコストとも有利で、とても快適なやり方があるので、興味があれば連絡くださいね。ではでは。
ありがとうね。
内藤さんの言葉・・・
他人事ならそうなのかも知れませんけどね。
自邸となるとやっぱ条件がいい方がいいに決まってるよね。
本当は木造で建てたいんだけど、防火地域の制限が厳しいッス。
イニシャル・ランニングコスト有利な暖房。
とても興味あります。
別途連絡取らせてもらいます!
よろしく~