風車の町ザーンセ・スカンス～ゆったりとした時間の流れ

アルクマールから電車に乗ってザーンセ・スカンセの町にやってきました。
途中の「Uitgeest」駅で各駅停車に乗り換えするのですが、案内があまりなく少々不安になりました。
着いたホームから地下に行き、もう一つのホームからの出発でした。
乗り換え時間が結構タイトだったので、もしこのアルクマールからザーンセ・スカンセに向かう方は、早めにほかの乗客に聞くといいかもしれません。

※アムステルダム中央駅行きの各駅電車に乗ればいいと思っていたのですが、行き先が違いました。
確か、ロッテルダム行きか何かもっと遠いところが終着駅となっていて瞬時に判断できなかったのです。＆英語の案内も見当たらなかったので・・・

駅に着くと、数組の観光客が同じくザーンセ・スカンスを目指していて迷わずたどり着けました。
あらかじめ、googleマップで位置を確かめてありましたが、風車の町のイメージとは全く異なる町の様子に少し不安になりながら進むことになります。
駅前の一本道を突き当たると、物凄いあまぁ～い香りに包まれます。
チョコレート工場があり、気分はチャーリーとチョコレート工場に。
もはや、いいにおいを通り越して公害です（笑）

左に曲がり、しばらく進むと写真の風車が見えてきます。
これは、なかば看板のようなもので、この先の橋を渡るとザーンセ・スカンスが見えてきます。

なんとなく、思い描いていた風車の雰囲気と違うなぁと思いながら進むと

橋を超えると急に雰囲気が変わります。
ザーンセ・スカンスは風車を移築して作られた町なので、当然といえば当然ですね。
これぞ、オランダ！
というのどかないい雰囲気の町並みにうっとりです。

風車を切り取らなくても美しく、先ほどの町を対岸から見るとそれはそれでいい感じなのです。
ただ・・・
ほんとチョコレートの香りだけはいただけません（笑）

野生動物も多く生息していて
野生動物（カモや羊、牛など）＞観光客＞＞＞＞現地の人といった感じで、もはや住民は動物のような町。
いろんな風景が絵になります。

風車も、見る角度によって雰囲気が変わります。

私のお気に入りは、この風車から他の風車を見下ろす感じの眺め。
風車の背後に農地が続いている感じがとても良いです。

ザーンセ・スカンスの風車はどれも回っていて（他の風車ですと、止めているところも多い様です）
その羽の回るスピードがとても心地よいです。
ゆったりと回る姿は時間がゆっくり時間が流れている様に感じます。
あわただしい雑踏と切り離されたこの場所は時に置き去りされたかのようです。

風車の中はお金を払うことで見学することができます。
私たちは一番手前の色粉をつくる風車を見学しました。

これが実にかっこいいのです。
風の力をギギギ～ッと軋む音を立てながら歯車を回しています。
歯車の大きさによって回転のスピードが違って、ただその様子を見ていても面白いのですが、
最後に力が伝わる滑車が粉をつぶして、刷毛で自動的に集め、さらに車でつぶすように完全に自動化されている姿がまた素晴らしいのです。
軋む音が風を感じさせ、中にいると唸るようなわずかな振動が体に伝わってきて、風車と一体になったような感覚に陥りました。

そんなゆったりとした時間の流れを感じれるザーンセ・スカンス
なかなかおすすめです。

アムステルダムの中心部から30分ほどで来れるので、観光の定番でもありますが
お土産物屋さんも豊富で、数多くの観光バスも止まっていました。

他の風車を見に行ってないのですが、ザーンセ・スカンスは風車観光のおすすめスポット！
ぜひ、アルクマールのチーズ市とセットで訪れてみてください。