今日は家の近所で行われていた伊礼智氏設計の建物を見てまいりました。
伊礼氏はOMソーラーの設計を得意とする方で、奥村昭雄氏や益子義弘氏の意思を受け継いだ設計をなさっています。
平屋+小屋裏のような二階建て。
階段を登った先には風の流れを考えた天窓が。
建物は和のしつらえで統一されており、何処かほっとする温かみの持ったお家でした。
自然素材をふんだんに使った内装で、薩摩中霧島壁の壁がとても効いている。
窓廻りは、障子+ガラス+網戸の三点セット。
故吉村順三氏の設計でも良く見られるディテール。
通風・採光をあらゆるシーンに対して調節可能な万能窓だ。
そうそう、以前アトリエフルカワさんのオープンハウスに行った時もこのような漫画がありました。
OMソーラーの伝統的なものなのでしょうか？
ちょっと好きです。
設計のポイントとなる所にこんな感じで置かれています。
う～んかわいい！
私が特に気に入ったのがこの取手。
シナ合板の扉にとても相性がいい。
この取手はなんとチークを使っているのだと。
高価な材料だが、部分使いの為それ程コストアップには繋がらない。
非常にうまいやり方だと思いました。
それと、シナ合板だと手垢が付きやすいが、チークの取手だと目立たない。
そんなメリットも考えての事だそうです。
今回の家ではオリジナルデザインの雨樋を採用しているのだとか。
ガルバニウムのシンプルなデザインで外壁のそとん壁とコレまた相性が良い。
塩ビの樋だと台無しですもんね。
その他、ハーフユニットバスもオリジナルのデザインだとか。
メーカーと協力して、年間100軒以上使うアテが見込めた為商品化になったそうです。
そういった努力も惜しまない伊礼氏に関心です。
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外構工事はこれから。
数ヵ月後にまたこの家の前を通ってみようと思うAkatukiでした。
緑がこの家を囲むとまた違った雰囲気になるでしょう！
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