■異次元の時代劇～GOEMON

いやぁ～～～楽しかったです。
やはり紀里谷和明監督は天才だぁ。
ほんと今までの映画とは一線を画す出来だと思うんですよね。
CASSHERNを見た時も独特なCGとの融合した映像美は目を見張るものがあって衝撃だったんですけど・・・

なんなんでしょうこの世界観。
豊臣秀吉、徳川家康、石田光成。
名高い武将の登場する戦国武将ドラマと思いきや、それは異次元。
別の世界の戦国時代を描いているような時空を越えたスケール感です。

その独特な世界観を支えているのは、史実に全く忠実でない衣装や建物など。



お城一つをとっても、ご覧のようにアポロン神殿の様なギリシャ様式であり、いかつい鬼が住んでいそうな鬼が島みたいな城。
こんな時代劇をNHKでやっていたら怒られちゃうでしょ（笑）

でも、そんなのお構いなし。
西洋風の鎧を纏う織田信長に着物柄のウェディングドレス姿の茶茶など個性豊な衣装も見ものです。



キャスティングもグッド！
江口洋介の石川五右衛門は実にカッコイイ。
霧隠才蔵役の大沢たかおといい、名役揃い。

人間業を越えた壮絶なアクションシーンも圧巻です。
（小林サッカー的アクション？）
戦闘シーンも残虐になりすぎず、スピード感のある映像で見ていて飽きません。



疾走感があり、少し目が疲れますがトータルの放映時間２時間６分というのが嘘のよう。
4時間ぐらいのボリュームの映画を早回しで見ている感じです。
だから、細かいディテールを見ようと思ってもなかなかついていけず、もう一度見ても充分楽しめると思う内容。
ストーリーも良く練ってあって、時代劇に疎い私でも「それおかしいでしょう～」と突っ込みたくなる場面はありましたが、先ほど言ったように異次元での出来事のように映るのでそんなにも違和感ありませんでした。
きっとどこかで歴史が歪められ、もう一つの世界（パラレルワールド）が出来上がっていたとしたらこういう物語もあるのかなぁって。

TVで紀里谷監督が出てて、ロケ無で撮影しているという事を聞きました。
馬に乗っているシーンとかも全て緑の馬の人形に乗って撮影しているんだとか。
その、完全なるフルCG映像がこういう独特な世界観を作り出しているんでしょうね。
いやぁ～素晴らしい！

そう、感動もありますよ。



しかし、ゴリがねぇ・・・・
と、茶茶役の広末涼子もあまりかわいく映っていなくて残念でしたが、紀里谷監督の趣味なのかなぁって思いました。

ああ、ゴリが・・・
それ以外は100点だったんですけどね。

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