grow 徒然日記

花と緑・・・ときどき犬

セレンディピティ☆

2015-06-29 14:29:13 | 日記
“セレンディピティ”

探していたものとは違うものばかり発見してしまう能力。




皆さまこんにちは
六月も終わりに近づき、いよいよホントの一年の半分の時期になりました
暑さを感じるなかでも吹く風は心地よく、、素敵な日々を過ごされていることと思います


先日、他県からの来客があり姫路をプチ案内していた際に痛烈に、でもなんか可笑しく爽快に感じたことがあります。
それが、セレンディピティ


姫路城の裏手に、“男山千姫天満宮”という小さなお社があり、姫路城の西北に位置します。
本多忠刻と再婚した千姫が、本多家の繁栄を願って建立し、千姫が過ごす西ノ丸長局の廊下から朝夕拝まれていたと言われています。

姫路市の厄年の男性は、厄年にこの男山に上る。と以前に聞いていて、私は千姫天満宮には参詣していたのですが、急坂の階段の頂上に男山神社のようなものが存在して千姫天満宮とそれとは別物だと思い込んでいていたのです。

なので、男でもないし、厄でもないからあの階段を登ることはないナ。と思っていたのに、来客者が「厄年なので登りたい」と申し出たので「いってらっしゃい。」
と言ったのですが、そんなワケにもいかず私も男を上げる()べく登ることに。。


何段あるのか、なんせ急な階段で、しかもピンヒール
ここでコケて転がり落ちたらシヌ。。と思い手すりにしがみつきながら一歩一歩登り、大好きな珍獣ハンターのイモトちゃんがマッターホルンを登頂したシーンを思い出しつつ、「彼女、本気ですごいナ!」と尊敬しながら一歩一歩、「ナゼ男でもないのにこんな目にホントに男らしくなったらどうしよぅ」などとブツブツ思いながらガクガクの足と心で頂上まで到着

『アレ
そこには、あるであろうはずのお社がナイ!ナンニモナイ!

少し段の高い所に芝生がひかれていて麦わら帽子をかぶったオジサンが、丁寧にちょんちょんと芝のお手入れをしていました

「あのぅ、ここに男山のお社は、、というか、ここって姫路の厄年の男性が上るアレですょネ!?」
などと半分錯乱したことを尋ねると、「ん?そんなのないょ」とオジサン。

うそ。というか私がウソをついてしまった。またもや断片的に覚えていたことを言って間違ってた
「ゴメーン!」と言うと、「でも気持ちいぃネ!」と言ってくれたので落ち着いて景色をみると、超絶景
姫路城をこんな高いところからこんな角度で見るのは初めて。

なんか可笑しくなってアハハハハ!と笑ってしまいました

目指していたものはなくて、けど目指していたよりも、もっとずっと素敵な発見があって、神様のちょっとした遊びみたいに思えました。

“人生ってコレと似たようなモンょ、覚えときなさ~ぃ”と言われている様ナ

ゼエゼエ、悶々しながらでも目的をもって一歩一歩登っている事実があって、そこには登りきらないと分からない何かがあって、その道中や自分自身が積み重ねたものが“何か”を形成しているのだから、そこにこそ大切なものが詰まっていて、それが各々の階段なのかナと。

ちょっぴり先に人生とはなんぞや。を見せてくれたよぅナ
なのでガクガクの足で、汗した額で、姫路城の絶景で、風がとことん気持ちよくて大笑いしてスカーっとしました

それでフと、前に本でみたフレーズを思い出したのです



“「セレンディピティ」とは、探していたものとは違うものばかりを発見してしまう能力のことです。

 では、発見したものが役に立たないか、というと決してそうではありません。

 むしろ、探していたものよりもずっと見つけたもののほうが「真実を捉えている」事があります。”




見出し画像はセレンディピティトリオ。
千とワインとゼラニューム

メジャーを買いにいったホームセンターで出会った千。
バースデープレゼントを買いにいったワインショップで出会ったトロ・ボー。
卍郎と月磨呂にお供えする花を買いにいった園芸店で出会ったワインレッドのアイビーゼラニューム。

TOLLOT-BEAUT トロ・ボーは、女性ワイナリーから生産されていて、ボトルのシェイプからこだわりをもって作られたその味は優美で力強いもの。
2012年は当たり年だそうで、千の生まれ年でもあるので、また機会があったら入手したいものです



素敵なセレンディピティな出会いがありますよう

それでは皆さま初夏の、爽快な日々を