![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/56/41fd1838265ff15912580e0f14d54afa.jpg)
千は息を引き取ったとき、大きく息を吐いた。
千。私の大切なチワワの女の子。
私の住む街のシンボルは、姫路城。千は、その姫路城のお姫様に因んで名づけました。うちの千はとても気が強くわがままなお姫様でしたが、そのわがままのおかげで“千姫の小径”やお城周りが私と千のお散歩コースとなったのでした。
育て方の問題ですが、とにかく一般的な道路は歩かない。リードも嫌い。これはもう安全で快適な道しかない。ということで、千をバッグに入れて私が歩き、快適な場所でのみ千姫様がお散歩なさるという形式が日常でした。
“フルコース”は、だいたい1時間は回るコースなので、平日仕事前の早朝散歩では短縮コースばかりでしたが、千が亡くなる前に初めて早朝のフルコースで見た景色はまるで別の場所。いつもは、鬱蒼とした原生林が、朝日に照らされとても美しく水面に反射していました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/e3/d6c32e0103095559001779a410ea2d28.jpg)
千の大好きな大手前の芝のある広場。
千は自分にはもう歩く力がないことを分かっていて、お散歩バッグからでようともせず、穏やかに優しく微笑んでいるかのように見えました。
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お散歩中に出会う猫たち。
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彼女の病名は、リンパ腫。
そのことに気づいたときには病状は進行していたようで、脾臓摘出手術を受けるも、一時的には回復したかに見えましたが、その後は闘病生活を一緒に頑張ることも叶いませんでした。
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打つ手がないとの病院の助言で退院し、自宅に酸素室をレンタルで設置していましたが、千は、最後のフルコースのお散歩の二日後の朝に、私の胸の上でいつものように眠りにつくように、深くため息のような息を吐いてもう起きることのない眠りに入ってしまいました。
千が生まれて、初めて家に迎えた朝を思い出したんじゃないかっていう表情で、その日の朝も、この日の朝も千の隣で目覚めた私を見る表情はあの頃のまま。
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千が歩いた“千姫の小径”
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千のお兄ちゃん役の月磨呂とよく行っていた公園も、千のお気に入り。こちらも数日前に立ち寄り、バッグの中から心地よさそうに空気を満喫しているようでした。
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月磨呂が天国へ行ってからは、千と二人でお散歩したこの公園。少しは月磨呂を思い出したのだろうか。
あの時は、風が吹いて月磨呂を感じた。
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いつの日か、風が吹いて千を感じたい。
千。私の大切なチワワの女の子。
私の住む街のシンボルは、姫路城。千は、その姫路城のお姫様に因んで名づけました。うちの千はとても気が強くわがままなお姫様でしたが、そのわがままのおかげで“千姫の小径”やお城周りが私と千のお散歩コースとなったのでした。
育て方の問題ですが、とにかく一般的な道路は歩かない。リードも嫌い。これはもう安全で快適な道しかない。ということで、千をバッグに入れて私が歩き、快適な場所でのみ千姫様がお散歩なさるという形式が日常でした。
“フルコース”は、だいたい1時間は回るコースなので、平日仕事前の早朝散歩では短縮コースばかりでしたが、千が亡くなる前に初めて早朝のフルコースで見た景色はまるで別の場所。いつもは、鬱蒼とした原生林が、朝日に照らされとても美しく水面に反射していました。
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千の大好きな大手前の芝のある広場。
千は自分にはもう歩く力がないことを分かっていて、お散歩バッグからでようともせず、穏やかに優しく微笑んでいるかのように見えました。
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お散歩中に出会う猫たち。
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彼女の病名は、リンパ腫。
そのことに気づいたときには病状は進行していたようで、脾臓摘出手術を受けるも、一時的には回復したかに見えましたが、その後は闘病生活を一緒に頑張ることも叶いませんでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/3c/70e2eaf1f8bf12590226fd4547527f2f.jpg)
打つ手がないとの病院の助言で退院し、自宅に酸素室をレンタルで設置していましたが、千は、最後のフルコースのお散歩の二日後の朝に、私の胸の上でいつものように眠りにつくように、深くため息のような息を吐いてもう起きることのない眠りに入ってしまいました。
千が生まれて、初めて家に迎えた朝を思い出したんじゃないかっていう表情で、その日の朝も、この日の朝も千の隣で目覚めた私を見る表情はあの頃のまま。
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千が歩いた“千姫の小径”
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千のお兄ちゃん役の月磨呂とよく行っていた公園も、千のお気に入り。こちらも数日前に立ち寄り、バッグの中から心地よさそうに空気を満喫しているようでした。
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月磨呂が天国へ行ってからは、千と二人でお散歩したこの公園。少しは月磨呂を思い出したのだろうか。
あの時は、風が吹いて月磨呂を感じた。
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いつの日か、風が吹いて千を感じたい。
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