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歯科技工士・岩澤 毅

中央社会保険医療協議会総会 歯科用貴金属価格改定について

2008年08月27日 | 基本・参考
08/08/27 平成20年8月27日中央社会保険医療協議会総会議事録

(4)議題
○歯科用貴金属価格の随時改定について
(5)議事内容


○遠藤会長

 それでは、定刻になりましたので、ただいまより、第133回中央社会保険医療協議会 総会を開始したいと思います。

 次に、本日の出席状況でございますけれども、本日は大島専門委員が御欠席になっております。また、高橋委員の代理で、全日本海員組合の清水保さんがお見えになっております。

 それでは、早速、議事に入らせていただきます。まず、医薬品の薬価収載について議題といたします。薬価算定組織の加藤委員長より、御説明をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

(略)


○遠藤会長

 よろしいでしょうか。

 ほかにございますでしょうか。

 それでは、さまざまな御意見は出ましたけれども、基本的に、特段の意見はないというふうに考えてよろしゅうございますか。ありがとうございます。

 それでは、引き続きまして、歯科用貴金属価格の随時改定について議論したいと思います。事務局より資料が提出されておりますから、説明をお願いします。

○事務局(上條歯科医療管理官)

 歯科医療管理官でございます。

 それでは、中医協総-5、歯科用貴金属価格の随時改定についてという資料の説明をさせていただきます。

 最初に歯科用貴金属価格につきましては、実は価格変動が非常に激しいということから、6カ月に1回、10%以上、素材の価格が変わりましたときに改定をする仕組みで、平成12年以降から現在のシステムということで行っておるところでございます。

 それで、1ページ目にその考え方の図を示させていただいておりますが、最近の傾向としまして、1枚めくっていただきまして3ページ目、歯科用貴金属素材価格の変動推移を12年以降から示させていただいておりますが、実は20年4月の改定以降、一部の貴金属が上がっておりまして、一番下の近くのところに、12%金銀パラジウム合金というものの素材価格を示させていただいておりますが、やや上昇しているという状況になっておるところでございます。

 それで、その前の2ページ目でございますが、10%以上、15品目のうちで一部の品目について上がっているものがございまして、1番から9番目までの品目について約15%程度、改定後、価格が変動しているという状況になっております。したがいまして、20年10月以降、告示価格をこの変動に合わせまして変更させていただきたいという旨の報告でございます。

 説明は以上でございます。

○遠藤会長

 ありがとうございます。

 御質問、御意見はいかがでございましょうか。渡辺委員、どうぞ。

○渡辺委員

 この価格設定の説明は今説明があったとおりなんですけれども、このグラフを見てお分かりのように、直近というよりは非常に金属の変動がざっと見まして、平成15年の後半からずっと続いているんですね。上下の波はありますけれども、コンスタントに続いているという状態で、今のように6カ月ごとの改定、随時改定もございますんですが、10%超という条件がありますために、ちなみに18年4月の定時の改定以降、6カ月後の18年10月には、随時改定が行われました。しかし、その後の半年間は約4%ということで見送りになりまして、その次の半年間、これも9%ということで見送りになりました。

 実はその9%というのは、最初の6カ月にさらに次の6カ月を足して、1年間通して9%なんですね。だから、この後半の6カ月だけを見ますと、十四、五%ほど実質的には上がっている、そういう厳しい状況。その間の市場価格、私たちが材料として購入する価格は、それに直結して連動して変化しております。市販の価格は即この素材価格にほとんど連動すると言っていい状況ではございますので、結局、この20年4月に改定がされましたけれども、結果的に1年半、ずっと延びたまま、いわゆる損失が続いた状態があったということなんですね。

 そういうことで、安定供給のためには、ぜひそれを保証するためにも、ぜひ6カ月ごとに的確に改定が行われるような、そうした価格設定の方式の再検討をぜひお願いしたい、これを要望したいと思っております。

 以上です。

○遠藤会長

 ありがとうございます。

 従来、価格変動が大きいという形で、このような随時改定は歯科の場合は認められているわけですけれども、さらにそれをきめ細かくしたいということでありましたけれども、今の渡辺委員の御発言について、何か御意見はございますか。

 対馬委員、どうぞ。

○対馬委員

 今のお話ですが、最近の状況が、原油価格から始まりまして、さまざまな価格が上がっているということは分かります。ただ、もちろん、当然下がる場合のことも想定しておっしゃられているわけですよね。

○渡辺委員

 それは当然ですね。下がるときにはそれに対応して下がるというのは、それは当然のことでありますけれども。

○対馬委員

 材料やデータをもとにして議論するということであれば、私どもとしては、10%の変動率ではなく、例えば8%か7%、あるいは5%がいいのかとか、ないしは改定の期間は6カ月ではなく3カ月がいいのかとか、逆に1年がいいのかということがあれば議論をしたいと思います。よろしいでしょうか。

○遠藤会長

 対馬委員、どうぞ、続けて。

○対馬委員

 ちょっと話は変わりますけれども、資料の形だけで申しわけないんですけれども、随時改定の考え方が最初に書いてありますよね。その次のページを見ますと、確かに網掛けがされていますし、これが対象になるのかなと思いますが、「試算価格および変動率」とだけ書いてあります。ですから、これを見ただけでは、これを対象に改定するということがどこにも書かれていないんですよね。次回以降でも結構ですから、次の1番から何々については改定するということを一言書いていただければと思います。

○遠藤会長

 ありがとうございます。後半のほうは、事務局、よろしくお願いします。

○事務局(上條歯科医療管理官)

 そのように改良させていただきたいと存じます。

○遠藤会長

 渡辺委員、どうぞ。

○渡辺委員

 今、対馬委員のほうから、期間の問題もお話しされましたけれども、この12年度からこういうシステムでやろうというときには、いろいろと請求事務的に、その期間を縮めますと非常に煩雑になって大変だというような説明のもとに、6カ月を1つの目安にということであったというふうに記憶しております。

 あと、今日の資料を拝見いたしましても、この2ページですが、後半の10番から15番、7.5%、6.7%というのは、こうした数字、パーセントの変動があったんだけれども、今回は10%ということで変わらないと。

 しかし、現在非常に、二、三%でも実質的にはその影響というのは、ダイレクトに、要するに経営上響いてまいりますので、今の社会情勢からして、7%が6%、5%、これは大変な数字だというふうに私たちは感じていると、そういうところでございます。

○遠藤会長

 わかりました。

 それでは、ただいま御要望のありました歯科用貴金属価格の随時改定について検討すると。これは恐らく基本問題小委員会で検討することになるかと思いますけれども、そのような検討を進めるという方向でよろしゅうございますでしょうか。

 それでは、そのようにしたいと思います。どうもありがとうございます。

 それでは、ほかに本件につきまして何かございますか。事務局、どうぞ。

○事務局(上條歯科医療管理官)

 もしも検討する場合ですけれども、基本問題小委というよりは、材料のシステムでございますから、保険医療材料のシステムを検討する際に御検討をいただければ。

○遠藤会長

 どうも失礼しました。私の間違いでした。材料のほうで検討するということで。

(以下略)

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