2004年春 記録すべきもの
岩澤 毅（秋田市）
2004年春、歯科技工士の手による一般読者向けの、歯科技工士の現状を紹介した書籍
が出版され、一般書店ルート他においても販売された。
ここに紹介する記録は、その「歯は心も体も元気にする入れ歯保険制度に異議あり」
中西しげあき著ビジネス社刊に関するインターネット上から採取した関係記事他です。
歯科技工士の手による情報発信は、これからも幾重にも幾度もさらに豊富な内容で行
われる必要があると思います。この資料が、その際に何らかの礎となれば幸いです。
ＷＥＢ上で発見したレビュー
http://www.amazon.co.jp/
明らかにされた「入れ歯差益」の構造 日本の歯科医療の光と影, 2004/04/05
レビュアー： 歯職人
本書中西しげあき著「歯は心も体も元気にする―入れ歯保険制度に異議あり」は、
今まで省みられることの無かった歯科医療の現場の一翼を担う職業の歯科技工士によ
る、歯科医療の構造の実態報告と改革を方向を示したものである。
著者は、歯科技工士を職業としているがその視点は、歯科に留まらず広く医療の中
で医科歯科連携を必要とする高齢化社会で専門職の拡大する役割を踏まえ、今日の医
療現場が、数多くの医療関係職の協業によって成り立つことを明らかにする。
本書は、医療が単に患者と医師の関係に留まらず、厚生労働省、財政当局、医療関
係職種の複雑に絡みあった積み木細工にも似た存在として読者に記憶ささせる。
既得権とそれにしがみ付く行政・業界関係者の存在が本書の行間に暗示されている
が、著者の楽天的な語り口が、一つの救いとして読者興味を惹きつける。
研究が進む歯と全身の相互関係には驚かされる。本書を読了した今、歯科技工士の
紹介で歯科医院・歯科医師選びをしたいと思う。また、歯科の定期検査を進んで受け
ようと思う。
http://product.esbooks.yahoo.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31356706
歯科版「白い巨塔」
八重歯 [★★★★★] －2004年04月07日
医療・歯科医療の世界は、「白い巨塔」を待つまでも無く、患者の幸せと離れた巨大
な力と矛盾が存在する。本書は、歯科医療の世界で歯科技工士として長年苦闘してき
た著者による、歯科医療と医療の世界を、患者を主権者とし、そこで働く医療関係の
諸職種の協力関係によって、「チーム医療」を実現し、患者の利益を最大化するとい
う現実可能な新たな処方箋である。
http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/NS/CSfLastGenGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=1659195&PAGE_NO=1
1.親知らず[ ★★★★★ ]
「歯は心も体も元気にする─入れ歯保険制度に異議あり」は、本来は歯科医療の主権
者のはずの患者から見えない構造にある歯科医療の現場に読者を案内してくれる。
私は、本書で初めて歯科技工士という職業の実態を知ることが出来ました。華やか
で経済的に恵まれていると勝手に思い込んでいた歯科医療に関わる人々の境遇は、あ
まりにも私の意識と落差のあるものでした。また、医科においてもそこに携わる職種
の多さに驚かされます。現代の医科・歯科医療が数多くの専門職の「チーム医療」と
して、また専門職の協力のもと総合力を結集し実施されなければ効力を期待できない
程の高度に組織化されていることを知りました。「Ｄｒコトー」も「財前教授」も登
場しませんが、決して恵まれていない善意の医療・歯科医療専門職によって築かれて
いる日本の医療現場の改革の方向が、真っ当な言葉で語られています。医療・歯科医
療を真に患者の側に引き寄せるために、患者になる可能性のあるすべての人々に読ん
で頂きたい一冊です。
http://www.hituzi.co.jp:591/FMPro?-DB=review-d.fp5&-Format=r-latest50.html&-sortfield=No&-sortorder=Descend&-max=50&-findall
http://www.hituzi.co.jp:591/FMPro?-db=review-d.fp5&-format=r-record%5fdetail.html&-lay=lay1&-sortfield=no&-sortorder=descend&-max=50&-recid=34220&-findall=歯は心も体も元気にする―入れ歯保険制度に異議あり
中西 しげあき・著
評者：デンチャー（2004.4.9登録）
版元：ビジネス社 価格：1,575(税込)円+税 ISBN：4828411097 刊行年月：
2004-04-01
中西しげあき著「歯は心も体も元気にする―入れ歯保険制度に異議あり」は、一般
医科医療に比べ直接的に生命に関わらないこと、或いは「保険の利かない自費治療」
部分が存在する怪しさなど、社会的評価の低さの秘密とその存在を容認・利用してき
た行政・厚生労働省（旧厚生省）の不作為の構造を暴き出している。
・高齢社会は、「入れ歯」社会
現在日本が迎えた高齢社会は、高齢者が健康で自立しながら地域社会・財政と調和
し互いに支え合わなければ、健やかな明日を築く政策・制度ことは出来ない。
高齢者の死亡原因の中で社会的努力によって明日からでも減らすことが出来ること
に、「肺炎」がある。日本の高齢者の口腔内（口の中）は、細菌の巣となり、病原菌
が増殖し続け、高齢者の生命を奪っている。
日本の老人医療・福祉の現場では、「流動食・キザミ食」と言う名のドロドロに加
工された味も食感も無い無残な「栄養」が横行している。
この日本の高齢者の現実を変革し、希望ある日本型超高齢社会の基盤を築く可能性
を、著者中西は「心も体も元気にする」新時代の歯科医療に見出している。
・根腐れする歯科業界
しかし、現在の歯科医療界・歯科業界の単純な延長線上には「心も体も元気にす
る」新時代の歯科医療は来ないと著者は言う。それは現在の歯科医療界・歯科業界が
抱える構造欠陥があまりに根深いことにより、発展が見込めず現状維持すら困難に
なっていることを著者は赤裸々に語る。
・「入れ歯差益」の秘密
歯科医師国家試験の問題漏洩、日本歯科医師会の政治団体である日本歯科医師連盟
（日歯連）の不正経理・使途不明金問題、歯科がニュースに登場する時それは社会規
範からの著しい逸脱の時である。
日歯連の政権政党に対する献金額は、会員数が数倍以上多い日本医師会の政治団体を
上回っている。少ない会員で多額の政治献金を可能とする、現在の「入れ歯保険制
度」の構造が患者の利益の最大化を犠牲にし抑制し、歯科業界の発展を阻害している
との著者の指摘は注目される。
長年に渡って社会を騒がせた「薬価差益」が思い起こされる。公定価格である保険
から医療機関に支払われる診療報酬上の薬価と実勢価格の乖離である「薬価差益」は
現在国民の力によって、その姿を消そうとしている。しかし、診療報酬上の「入れ歯
価格」と、著者らの職業である歯科技工士が製作し歯科医院の手に渡る際の「歯科技
工料金」との「入れ歯差益」は現在も温存され更には拡大していると著者は言う。
・患者が声を上げるための情報公開
歯科医療は誰のためにあるのか？本書は、患者利益の為に最大限生かされ正当に支
払われるべき公的医療保険に我々が支払った保険料、税金からも投入された公的医療
保険財政が効率的に運用されていない現実を暴き出している。
私は、著者が主張する改革の方向を更に一歩進め、「歯科医療の質」「入れ歯の
質」の更なる一層の情報公開を関係者に望みたい。情報公開が、著者ら歯科技工士の
正当な評価に繋がり歯科医療関係者の正当な評価に繋がると考えるからだ。
・「チーム医療」が、未来を創る
著者のビジョンで注目すべき点は、医科と歯科の垣根を乗り越え関係専門職種の協
力と協業によって新たな「チーム医療」を築く可能性への言及である。
この点に評者は新たな医療関係者の胎動を感じた。
本書を、超高齢化社会に立ち向かう当事者である日本の全ての人々にお勧めした
い。
http://www.jbook.co.jp/review.asp?product=2408631
04/04/12 23:27:38入れ歯パーソン 最高：★★★★★
「劣化する歯科医療の現場からの告発」
中西しげあき著「歯は心も体も元気にする－入れ歯保険制度に意義あり」は、劣化す
る歯科医療の現場、殊に入れ歯作りの現場の困窮する姿を暴き出し我々を告発する。
・劣化する歯科医療の現場
医科医療は、小説或いはマンガ更にはテレビドラマにも度々取り上げられることで国
民の監視に晒されてきた。しかし、私たちは歯科医療に余りにも無関心だったのかも
しれない。歯科医療は、医科医療と優劣の別は無く、その対象領域を異にするだけの
ものだ。
その歯科医療の現場を支える歯科技工士が、無秩序と無権利の中で、制度に翻弄され
ている。専門職として、厚生労働大臣の免許を得ながら20代で、その70パーセントが
離職するという。これは正に異常事態だ。
・医療保険料金と患者の窓口負担金が消えていく
入れ歯作り－歯科医療の現場には、私たちのお金が正当に届いていない現実があっ
た。歯科医療保険の制度設計が、現在の現実に適合していないのである。この現実を
是正・改善せずに質の良い歯科医療・「良い入れ歯・差し歯」を求めることは理不尽
だ。
・諦めるな口から食べる健康
人はその終局まで口から食べ物を食べ、出すべきところから極力自力で排泄するこ
とでその尊厳を保つことが出来る。口を細菌の巣・病原菌の棲家にせず適正なケアー
を受ける為には、歯科衛生士の活躍が期待される。しかし、その歯科衛生士は、歯科
医師の過剰支配に苦しみ十全な活動が出来ずにいる。
・本書から始まる歯科医療の明日（あした）
本書「歯は心も体も元気にする－入れ歯保険制度に意義あり」は、我々国民・患者
に歯科医療制度問題の所在を明らかにする。この本を全ての歯と歯科医療に関心のあ
る方々にお勧めします。
販売点数・売上ランキングデーター資料
http://www.maruzen.co.jp/cgi-bin/mis?Cgifrom=m2-bst-02&Ga=2110&Gb=10&Gc=20040407
丸善 和書ベストセラー[総合] (2004年04月07日更新)
順位 書名 著編者 出版社 刊行日 税込価格 在庫
1位 新刊 歯は心も体も元気にする 入れ歯保険制度に異議あり
中西しげあき ビジネス社 2004.04 1,575
http://www.maruzen.co.jp/home/best10/best10-14apr2004.html
4月14日和書ベスト10 丸善・東京日本橋店
ノンフィクション
3位歯は心も体も元気にする中西しげあき ビジネス社 1,575円（税込）
http://www.maruzen.co.jp/home/best10/best10-21apr2004.html
4月21日和書ベスト10 丸善・東京日本橋店
ノンフィクション
3位歯は心も体も元気にする中西しげあき ビジネス社 1,575円（税込）
紀伊國屋全店単行本週間ベストセラー
集計期間 : 2004年4月12日 ～ 4月18日
95位 歯は心も体も元気にする 中西しげあき ビジネス社 04/04 1,575(税込)
集計期間 : 2004年4月26日 ～ 5月02日
81位歯は心も体も元気にする 中西しげあき ビジネス社 04/04 1,575(税込)
Amazon.co.jp 売上ランキング
http://www.amazon.co.jp/
歯は心も体も元気にする―入れ歯保険制度に異議あり 中西 しげあき (著) 価格：
￥1,575 （税込）
2004.05.10 9,732 05.11 23,261 05.12 23,291 05.13 25,875
05.14 25,910 05.15 28,881 05.16 45,336 05.17 55,283
05.18 55,366 05.19 55,366 05.20 69,166 05.21 69,166
05.22 69,135 05.23 69,149 05.24 69,050 05.25 69,393
05.26 69,284 05.27 69,232 05.28 69,103 05.28 55,129
05.29 54,998 05.31 45,791 06.01 47,296 06.02 40,620
06.03 35,326 06.04 35,564 06.05 35,487 06.06 40,636
06.07 52,895 06.08 64,958 06.09 65,926 06.10 65,926
06.11 47,694 06.12 40,504 06.13 40,504 06.14 40,460
06.15 40,734
イーエスブック
http://esbooks.yahoo.co.jp/shelf/all/top
http://product.esbooks.yahoo.co.jp/product/keyword/keyword?accd=31356706
05.15 在庫状況 ： 絶版・重版未定
売上ランク 05.20 ：150819位 05.21：161012位
岩澤 毅（秋田市）
2004年春、歯科技工士の手による一般読者向けの、歯科技工士の現状を紹介した書籍
が出版され、一般書店ルート他においても販売された。
ここに紹介する記録は、その「歯は心も体も元気にする入れ歯保険制度に異議あり」
中西しげあき著ビジネス社刊に関するインターネット上から採取した関係記事他です。
歯科技工士の手による情報発信は、これからも幾重にも幾度もさらに豊富な内容で行
われる必要があると思います。この資料が、その際に何らかの礎となれば幸いです。
ＷＥＢ上で発見したレビュー
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明らかにされた「入れ歯差益」の構造 日本の歯科医療の光と影, 2004/04/05
レビュアー： 歯職人
本書中西しげあき著「歯は心も体も元気にする―入れ歯保険制度に異議あり」は、
今まで省みられることの無かった歯科医療の現場の一翼を担う職業の歯科技工士によ
る、歯科医療の構造の実態報告と改革を方向を示したものである。
著者は、歯科技工士を職業としているがその視点は、歯科に留まらず広く医療の中
で医科歯科連携を必要とする高齢化社会で専門職の拡大する役割を踏まえ、今日の医
療現場が、数多くの医療関係職の協業によって成り立つことを明らかにする。
本書は、医療が単に患者と医師の関係に留まらず、厚生労働省、財政当局、医療関
係職種の複雑に絡みあった積み木細工にも似た存在として読者に記憶ささせる。
既得権とそれにしがみ付く行政・業界関係者の存在が本書の行間に暗示されている
が、著者の楽天的な語り口が、一つの救いとして読者興味を惹きつける。
研究が進む歯と全身の相互関係には驚かされる。本書を読了した今、歯科技工士の
紹介で歯科医院・歯科医師選びをしたいと思う。また、歯科の定期検査を進んで受け
ようと思う。
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歯科版「白い巨塔」
八重歯 [★★★★★] －2004年04月07日
医療・歯科医療の世界は、「白い巨塔」を待つまでも無く、患者の幸せと離れた巨大
な力と矛盾が存在する。本書は、歯科医療の世界で歯科技工士として長年苦闘してき
た著者による、歯科医療と医療の世界を、患者を主権者とし、そこで働く医療関係の
諸職種の協力関係によって、「チーム医療」を実現し、患者の利益を最大化するとい
う現実可能な新たな処方箋である。
http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/NS/CSfLastGenGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=1659195&PAGE_NO=1
1.親知らず[ ★★★★★ ]
「歯は心も体も元気にする─入れ歯保険制度に異議あり」は、本来は歯科医療の主権
者のはずの患者から見えない構造にある歯科医療の現場に読者を案内してくれる。
私は、本書で初めて歯科技工士という職業の実態を知ることが出来ました。華やか
で経済的に恵まれていると勝手に思い込んでいた歯科医療に関わる人々の境遇は、あ
まりにも私の意識と落差のあるものでした。また、医科においてもそこに携わる職種
の多さに驚かされます。現代の医科・歯科医療が数多くの専門職の「チーム医療」と
して、また専門職の協力のもと総合力を結集し実施されなければ効力を期待できない
程の高度に組織化されていることを知りました。「Ｄｒコトー」も「財前教授」も登
場しませんが、決して恵まれていない善意の医療・歯科医療専門職によって築かれて
いる日本の医療現場の改革の方向が、真っ当な言葉で語られています。医療・歯科医
療を真に患者の側に引き寄せるために、患者になる可能性のあるすべての人々に読ん
で頂きたい一冊です。
http://www.hituzi.co.jp:591/FMPro?-DB=review-d.fp5&-Format=r-latest50.html&-sortfield=No&-sortorder=Descend&-max=50&-findall
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中西 しげあき・著
評者：デンチャー（2004.4.9登録）
版元：ビジネス社 価格：1,575(税込)円+税 ISBN：4828411097 刊行年月：
2004-04-01
中西しげあき著「歯は心も体も元気にする―入れ歯保険制度に異議あり」は、一般
医科医療に比べ直接的に生命に関わらないこと、或いは「保険の利かない自費治療」
部分が存在する怪しさなど、社会的評価の低さの秘密とその存在を容認・利用してき
た行政・厚生労働省（旧厚生省）の不作為の構造を暴き出している。
・高齢社会は、「入れ歯」社会
現在日本が迎えた高齢社会は、高齢者が健康で自立しながら地域社会・財政と調和
し互いに支え合わなければ、健やかな明日を築く政策・制度ことは出来ない。
高齢者の死亡原因の中で社会的努力によって明日からでも減らすことが出来ること
に、「肺炎」がある。日本の高齢者の口腔内（口の中）は、細菌の巣となり、病原菌
が増殖し続け、高齢者の生命を奪っている。
日本の老人医療・福祉の現場では、「流動食・キザミ食」と言う名のドロドロに加
工された味も食感も無い無残な「栄養」が横行している。
この日本の高齢者の現実を変革し、希望ある日本型超高齢社会の基盤を築く可能性
を、著者中西は「心も体も元気にする」新時代の歯科医療に見出している。
・根腐れする歯科業界
しかし、現在の歯科医療界・歯科業界の単純な延長線上には「心も体も元気にす
る」新時代の歯科医療は来ないと著者は言う。それは現在の歯科医療界・歯科業界が
抱える構造欠陥があまりに根深いことにより、発展が見込めず現状維持すら困難に
なっていることを著者は赤裸々に語る。
・「入れ歯差益」の秘密
歯科医師国家試験の問題漏洩、日本歯科医師会の政治団体である日本歯科医師連盟
（日歯連）の不正経理・使途不明金問題、歯科がニュースに登場する時それは社会規
範からの著しい逸脱の時である。
日歯連の政権政党に対する献金額は、会員数が数倍以上多い日本医師会の政治団体を
上回っている。少ない会員で多額の政治献金を可能とする、現在の「入れ歯保険制
度」の構造が患者の利益の最大化を犠牲にし抑制し、歯科業界の発展を阻害している
との著者の指摘は注目される。
長年に渡って社会を騒がせた「薬価差益」が思い起こされる。公定価格である保険
から医療機関に支払われる診療報酬上の薬価と実勢価格の乖離である「薬価差益」は
現在国民の力によって、その姿を消そうとしている。しかし、診療報酬上の「入れ歯
価格」と、著者らの職業である歯科技工士が製作し歯科医院の手に渡る際の「歯科技
工料金」との「入れ歯差益」は現在も温存され更には拡大していると著者は言う。
・患者が声を上げるための情報公開
歯科医療は誰のためにあるのか？本書は、患者利益の為に最大限生かされ正当に支
払われるべき公的医療保険に我々が支払った保険料、税金からも投入された公的医療
保険財政が効率的に運用されていない現実を暴き出している。
私は、著者が主張する改革の方向を更に一歩進め、「歯科医療の質」「入れ歯の
質」の更なる一層の情報公開を関係者に望みたい。情報公開が、著者ら歯科技工士の
正当な評価に繋がり歯科医療関係者の正当な評価に繋がると考えるからだ。
・「チーム医療」が、未来を創る
著者のビジョンで注目すべき点は、医科と歯科の垣根を乗り越え関係専門職種の協
力と協業によって新たな「チーム医療」を築く可能性への言及である。
この点に評者は新たな医療関係者の胎動を感じた。
本書を、超高齢化社会に立ち向かう当事者である日本の全ての人々にお勧めした
い。
http://www.jbook.co.jp/review.asp?product=2408631
04/04/12 23:27:38入れ歯パーソン 最高：★★★★★
「劣化する歯科医療の現場からの告発」
中西しげあき著「歯は心も体も元気にする－入れ歯保険制度に意義あり」は、劣化す
る歯科医療の現場、殊に入れ歯作りの現場の困窮する姿を暴き出し我々を告発する。
・劣化する歯科医療の現場
医科医療は、小説或いはマンガ更にはテレビドラマにも度々取り上げられることで国
民の監視に晒されてきた。しかし、私たちは歯科医療に余りにも無関心だったのかも
しれない。歯科医療は、医科医療と優劣の別は無く、その対象領域を異にするだけの
ものだ。
その歯科医療の現場を支える歯科技工士が、無秩序と無権利の中で、制度に翻弄され
ている。専門職として、厚生労働大臣の免許を得ながら20代で、その70パーセントが
離職するという。これは正に異常事態だ。
・医療保険料金と患者の窓口負担金が消えていく
入れ歯作り－歯科医療の現場には、私たちのお金が正当に届いていない現実があっ
た。歯科医療保険の制度設計が、現在の現実に適合していないのである。この現実を
是正・改善せずに質の良い歯科医療・「良い入れ歯・差し歯」を求めることは理不尽
だ。
・諦めるな口から食べる健康
人はその終局まで口から食べ物を食べ、出すべきところから極力自力で排泄するこ
とでその尊厳を保つことが出来る。口を細菌の巣・病原菌の棲家にせず適正なケアー
を受ける為には、歯科衛生士の活躍が期待される。しかし、その歯科衛生士は、歯科
医師の過剰支配に苦しみ十全な活動が出来ずにいる。
・本書から始まる歯科医療の明日（あした）
本書「歯は心も体も元気にする－入れ歯保険制度に意義あり」は、我々国民・患者
に歯科医療制度問題の所在を明らかにする。この本を全ての歯と歯科医療に関心のあ
る方々にお勧めします。
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丸善 和書ベストセラー[総合] (2004年04月07日更新)
順位 書名 著編者 出版社 刊行日 税込価格 在庫
1位 新刊 歯は心も体も元気にする 入れ歯保険制度に異議あり
中西しげあき ビジネス社 2004.04 1,575
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4月14日和書ベスト10 丸善・東京日本橋店
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ノンフィクション
3位歯は心も体も元気にする中西しげあき ビジネス社 1,575円（税込）
紀伊國屋全店単行本週間ベストセラー
集計期間 : 2004年4月12日 ～ 4月18日
95位 歯は心も体も元気にする 中西しげあき ビジネス社 04/04 1,575(税込)
集計期間 : 2004年4月26日 ～ 5月02日
81位歯は心も体も元気にする 中西しげあき ビジネス社 04/04 1,575(税込)
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2004.05.10 9,732 05.11 23,261 05.12 23,291 05.13 25,875
05.14 25,910 05.15 28,881 05.16 45,336 05.17 55,283
05.18 55,366 05.19 55,366 05.20 69,166 05.21 69,166
05.22 69,135 05.23 69,149 05.24 69,050 05.25 69,393
05.26 69,284 05.27 69,232 05.28 69,103 05.28 55,129
05.29 54,998 05.31 45,791 06.01 47,296 06.02 40,620
06.03 35,326 06.04 35,564 06.05 35,487 06.06 40,636
06.07 52,895 06.08 64,958 06.09 65,926 06.10 65,926
06.11 47,694 06.12 40,504 06.13 40,504 06.14 40,460
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