「武士の家計簿」が語る、明治維新は如何に準備されたか, 2011/3/21
By 歯職人
幕末維新はどのような社会の変化から準備されたかを、「武士の家計簿」から読み解くスリリングな一冊です。
著者の磯田氏と「金沢藩士猪山家文書」という金沢藩士猪山家の家計簿と手紙類の出会を縦軸に、更に磯田氏の幕末史と幕末経済史の豊富な知識により、下級武士の立身出世とそれに伴う「経済的疲弊」の実態と家計破綻との戦い、明治新政府への適応と後の海軍主計官僚組織の萌芽を、猪山家代々の人々を中心に描く。
数字を扱い得る「御算用者」の能力と武家の父・祖父中心の職業教育の力が相合わさって、日本の大変革期を生き抜いた一家の記録としても読者の興味を引きつつコンパクトにまとめきっている。
磯田氏による古文書の発掘と解読により、新たな歴史理解への扉が開かれたと期待させる一冊です。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4106100053/ref=cm_cr_mts_prod_img
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新潮新書
武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新
磯田 道史【著】
新潮社 （2003/04/10 出版）
222p / 18cm
ISBN： 9784106100055
NDC分類： 210.58
価格： ￥714 (税込)
詳細
「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に、精巧な「家計簿」が例を見ない完全な姿で遺されていた。
国史研究史上、初めての発見と言ってよい。
タイム・カプセルの蓋を開けてみれば、金融破綻、地価下落、リストラ、教育問題…など、猪山家は現代の我々が直面する問題を全て経験ずみだった！活き活きと復元された武士の暮らしを通じて、江戸時代に対する通念が覆され、全く違った「日本の近代」が見えてくる。
第１章 加賀百万石の算盤係
第２章 猪山家の経済状態
第３章 武士の子ども時代
第４章 葬儀、結婚、そして幕末の動乱へ
第５章 文明開化のなかの「士族」
第６章 猪山家の経済的選択
著者紹介
磯田道史［イソダミチフミ］
１９７０（昭和４５）年岡山市生まれ。２００２年慶応義塾大学文学研究科博士課程修了。博士（史学）。９８年から０３年まで、日本学術振興会特別研究員。国際日本文化研究センター共同研究員。現在、慶応義塾大学、宇都宮大学、大妻女子大学の非常勤講師を務める。専攻は日本社会経済史
By 歯職人
幕末維新はどのような社会の変化から準備されたかを、「武士の家計簿」から読み解くスリリングな一冊です。
著者の磯田氏と「金沢藩士猪山家文書」という金沢藩士猪山家の家計簿と手紙類の出会を縦軸に、更に磯田氏の幕末史と幕末経済史の豊富な知識により、下級武士の立身出世とそれに伴う「経済的疲弊」の実態と家計破綻との戦い、明治新政府への適応と後の海軍主計官僚組織の萌芽を、猪山家代々の人々を中心に描く。
数字を扱い得る「御算用者」の能力と武家の父・祖父中心の職業教育の力が相合わさって、日本の大変革期を生き抜いた一家の記録としても読者の興味を引きつつコンパクトにまとめきっている。
磯田氏による古文書の発掘と解読により、新たな歴史理解への扉が開かれたと期待させる一冊です。
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新潮新書
武士の家計簿―「加賀藩御算用者」の幕末維新
磯田 道史【著】
新潮社 （2003/04/10 出版）
222p / 18cm
ISBN： 9784106100055
NDC分類： 210.58
価格： ￥714 (税込)
詳細
「金沢藩士猪山家文書」という武家文書に、精巧な「家計簿」が例を見ない完全な姿で遺されていた。
国史研究史上、初めての発見と言ってよい。
タイム・カプセルの蓋を開けてみれば、金融破綻、地価下落、リストラ、教育問題…など、猪山家は現代の我々が直面する問題を全て経験ずみだった！活き活きと復元された武士の暮らしを通じて、江戸時代に対する通念が覆され、全く違った「日本の近代」が見えてくる。
第１章 加賀百万石の算盤係
第２章 猪山家の経済状態
第３章 武士の子ども時代
第４章 葬儀、結婚、そして幕末の動乱へ
第５章 文明開化のなかの「士族」
第６章 猪山家の経済的選択
著者紹介
磯田道史［イソダミチフミ］
１９７０（昭和４５）年岡山市生まれ。２００２年慶応義塾大学文学研究科博士課程修了。博士（史学）。９８年から０３年まで、日本学術振興会特別研究員。国際日本文化研究センター共同研究員。現在、慶応義塾大学、宇都宮大学、大妻女子大学の非常勤講師を務める。専攻は日本社会経済史
