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歯科技工士・岩澤 毅

『日本歯技』8月号 杉岡範明日技会長 就任所信

2014年07月30日 | 森元主税



就 任 所 信


公益社団法人日本歯科技工士会
会長  杉 岡 範 明



 この度、第3回社員総会(2014年6月21日開催)の議決により、20名の理事と2名の監事が選出され、定款の定めにより私、杉岡範明が代表理事(会長)に選定され業務を執行することになりました。

 改めて、古橋前会長を筆頭とする22名の前役員の皆さまの奮闘に心から感謝とお礼を申し上げるとともに、創立60周年をまもなく迎えようとする組織の理事として向こう2年間、新役員全員が法令及び定款で定める職務を真摯に執行することをお約束いたします。

 私は、今、地域歯科医療の一分野をしっかりと支えるという責任を抱き、業務に従事していますが、この職業に携われることに心から幸せを感じています。それは、もちろん、私自身が歯科技工という手作業を中心とした創造的な仕事が好きであることにも起因しますが、何よりも医療関係従事者としての誇りが、私にこの職業のやりがいをもたらしてくれているのです。そして、何としても、この職業を志す後輩たちに、自己実現を可能にする、より素晴らしい環境で引き継ぎたいと思っています。

 歯科技工士一人ひとりは、現在の環境に対して責任があります。決して他人のせいにはできないのです。なぜなら、歯科技工士の未来は自分たちの過去とつながっているからです。未来は、私たち自身の選択によって変えていけるということをもう一度しっかりと自覚しなければなりません。

 社会の高齢化によって求められる国民のQOLに、歯科医療の果たす役割は重要です。この一分野を担う歯科技工士が相応しい環境で職責を果たすことは、国民の口腔保健等の増進に欠かせない要件です。この道理を叶えることが、今を生きる私たちの責任です。

 リーダーには「スローガンを掲げる政治家タイプ」と「コツコツと積み上げる公務員タイプ」がいるそうですが、私はどちらかと言えば後者のタイプなのかなと思っています。決して派手ではなく、しっかりと地を固め、次の世代の礎となることが私の信念です。

 現状を愁い去っていく仲間もいますが、努力を諦めれば成功はありません。その努力が報われる“職業”にすることこそが、私に与えられた使命でもあります。この使命をまっとうするために、全身全霊で会務に取り組む決意です。

 何卒、変わらぬご支援とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

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