日本歯技8月号 編集後記
○この間、特に繰り返し耳にし目にしたものに、NHKの震災支援プロジェクトのテーマソング『花は咲く』がある。作詞は宮城県仙台市出身の映画監督・映像作家の岩井俊二さんが手掛け、作曲・編曲はやはり宮城県仙台市出身の菅野よう子さんが担当している。テレビで放映される映像には、東北の被災県の出身者やゆかりのある歌手やタレント、俳優、スポーツ選手などの歌う姿がある。決して上手とは言えないメンバーながら、静かに伝えるものがある。
○歌詞に、「わたしは何を残しただろ」とのささやく様な一節がある。東日本大震災では、「わたしは何をすべきか」「わたしに何ができるのか」が問われ、現在も問われ続けている。広報誌の企画編集という役割を分担したことにより、この問いはより強く、繰り返し編集担当者に迫ることとなった。
○本号で、今任期の広報委員会による「編集後記」は最後になる。広報誌の企画編集は、自ら立てた問いと、それへの回答でもある。読者の皆さんにとって、今期の『日本歯技』はいかがでしたでしょうか。
○この2年間、取材に応じあるいは投稿いただいた方々、様々ご協力頂いた方々、何よりもお読みいただいた皆さま、ありがとうございました。
(T.I)