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歯科技工士・岩澤 毅

狂った裁判官 (新書) 井上 薫 (著)

2007年07月01日 | amazon.co.jp・リストマニア
裁判所・司法行政の「日本のお役所」的側面を描写, 2007/7/1

By 歯職人

 タイトルは編集者・出版社の意向が強く働いていると思われるが、やや強烈に過ぎるか。
 著者の井上氏が、判事退官を余儀なくされた(再任願いを取り下げ)た直後の著作であるだけに、裁判所・司法行政批判にやや過剰さを感じるが、裁判官・裁判所・司法行政の生態を知る上ではお手軽である。裁判官の人間的側面、裁判所・司法行政の「日本のお役所」的側面を知る上では有用である。


(クルッタサイバンカンゲントウシャシンショ )

幻冬舎新書

狂った裁判官
ISBN:9784344980242 (4344980247)
179p 18cm
幻冬舎 (2007-03-30出版)

・井上 薫【著】
[新書 判] NDC分類:327.124 販売価:756(税込) (本体価:720)


法廷が開かれる前に、有罪の判決文をあらかじめ作成している裁判官。
内心「無罪」ではないかと思える被告人に対して、自らの保身のために「有罪」を言い渡す裁判官。
判決起案という煩雑な仕事を避けるために、脅してでも当事者に和解を強要する裁判官―。
日本の司法システムがこうした「狂った」裁判官を生み続けてきたのはなぜか?司法改革を主張し、退官を余儀なくされた元裁判官が、「99%有罪」のからくりを解き明かす衝撃の一冊。

第1章 裁判官の自己保身
第2章 裁判官の脅し
第3章 裁判官のサービス業化
第4章 間違いを犯し続ける裁判官
第5章 裁判官の人権
第6章 裁判官の独立
第7章 裁判員制度の嘘

井上薫[イノウエカオル]
1954年東京生まれ。東京大学理学部化学科卒、同修士課程修了。民間の研究所に就職後、独学で司法試験に挑戦し合格。86年判事補、96年判事任官。日本の司法システムの問題点を鋭くえぐる発言を続けた結果、2006年、横浜地裁判事を最後に、退官を余儀なくされ、現在、著述活動に専念する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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