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歯科技工士・岩澤 毅

学問の下流化 (単行本) 竹内 洋 (著)

2008年10月25日 | amazon.co.jp・リストマニア
竹内洋の関心の守備範囲を一冊に, 2008/10/25

By 歯職人

 竹内洋の短評・書評・時事評論等々を、一冊にまとめたものである。
 竹内洋との最初の出会いとしては不向きであるが、二冊目、三冊目としては、竹内洋の関心の守備範囲と思考の経緯を知る好材料となる単行本である。
 担当編集者の、様々な媒体の発表時期も性格も異なる原稿を料理したその手腕を味わうのも、読者としは一興と思われる。
 タイトル問題は、出版社の大人の事情と理解しよう。


ガクモンノカリュウカ
学問の下流化

竹内 洋【著】
中央公論新社 (2008/10/10 出版)

302p / 19cm / B6判
ISBN: 9784120039836
NDC分類: 002

価格: ¥1,995 (税込)

詳細
うけ狙いのポピュリズム化とオタク化の進む学界。
紋切り型の右翼・左翼から抜け出せない論壇。
書店にあふれるお手軽な「下流」新書…書き手として、読み手として考える「教養主義の没落」後の教養。


第1章 学問の下流化(液状化する学問;格差社会論から今を読む)
第2章 愛される知識人と嫌われる知識人(丸山眞男をめぐって;知識人群像;右翼・左翼・学生運動)
第3章 大学の来し方、行く末(京大vs.東大;漱石の周辺;わたしの大学改革論)
第4章 在りし世の佇まい(変わり行く学生文化;戦後日本の面影)
第5章 晩年の学問(「教養主義の没落」後の教養;イギリスとわたし;書き手として。読み手として)

ポピュリズム化とオタク化の進む学界、紋切り型から抜け出せない論壇、書店に溢れるお手軽な新書。「教養主義の没落」後の教養とは。
著者紹介
竹内洋[タケウチヨウ]
1942年(昭和17年)、新潟県に生まれる。京都大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程修了。京都大学大学院教育学研究科教授などを経て、関西大学文学部教授、放送大学客員教授、京都大学名誉教授。専攻、歴史社会学、教育社会学。主な著書に『日本のメリトクラシー』(東京大学出版会、日経・経済図書文化賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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