112 参 予算委員会 07 1988/03/15
○安恒良一君 次に、四月一日から医科の診療報酬は上がると聞いていますが、歯科の診療報酬は上がらないと新聞に報道されています。この一連の事実について厚生大臣から御説明ください。
○国務大臣(藤本孝雄君) 歯科の診療報酬の改定でございますが、先生御承知のように、技工士問題が一昨年より宿題になっておりまして、その解決がこの歯科の診療報酬の改定の前提になっているような経緯、経過がございます。残念ながら、昨年の暮れ、そういう事情で改定ができなかった。表現が悪いかもわかりませんけれども、医科と同じに診療報酬の改定が行われずに今積み残されておる、こういう状況でございます。
○安恒良一君 それだけではちょっとわかりかねますから、これ局長からでもいいです。
歯科技工士問題等は実態調査等もされていると思いますし、国会においてもしばしば私自身も発言したことがあります。それから中医協の経過等も含めて、ちょっと現状について問題点はどこにあるのか。
○政府委員(下村健君) 一昨年の改定の際に歯科の点数の中に含まれています補綴関係でございますが、その中で歯科技工料金を別建てとして明定すべきではないかというふうな議論がございまして、その実態調査等も行いまして実態調査結果に基づいて決めてはどうかというふうな経緯も何回かあったわけでございますが、なかなか当事者同士の話がまとまらないということで、昨年の暮れに、この問題の解決が図られた上で歯科診療報酬改定に取り組むべきであるというふうな答申が出まして、その答申に従いまして今回の措置をとった、こういうことでございます。
したがって今後の問題としては、補綴の中に含まれております歯科技工料金をどういう割合で歯科の医師の取り分との関係で決めていくかという辺が問題としてまだ残っている、こういう状況でございます。
○安恒良一君 昭和六十二年二月の技工料金の実態調査の結果はどうなっていますか。数字を明らかにしてください。
○政府委員(下村健君) 実態調査結果によりますと、地域によりまして物によりましていろいろ差がございますが、平均的に申しますと、技工料金が七、歯科医師の取り分が大体三、七対三というふうな平均的な数値が出ております。
○安恒良一君 そこで厚生大臣にお聞きしたいんですが、私はやはり医療費というのは同じ比で上がる方が望ましい、これは国民の立場から。なぜかというと、そんなことあってはいけませんが、長く放置されますと差額徴収に走ったり、もしくは手抜きというのが起こりかねないのであります。そういう意味から言うと、四月一日付で上げた方がいいと思いますが、今お聞きをしたとおりに経過もあります。また実態調査の結果ももう明らかになっているわけです。
そこで私は、やはり歯科技工士会と歯科医師会との間に大臣が仲介の労をとられて、この問題を今までの経過を尊重し実態調査等を尊重して解決する、そして四月一日から歯科医療も上げるようにしてもらいたいと思いますが、この点について厚生大臣のお考えをお聞かせください。
○国務大臣(藤本孝雄君) この問題につきましては、先生が中医協の委員当時から技工料問題を
はっきりすべきだという御主張をされてこられたことを私も承知をいたしまして、非常にその見識に敬意を持っておる次第でございますが、医科と同時決着ができなかったということはまことに私も残念に思っております。
御指摘のように今までの経緯、経過があるわけでございますが、私といたしましてはこの問題を早期に解決することが望ましいと考えておりますので、この歯科医師会、また技工士会の調整につきましても全力を挙げて一日も早く歯科の診療報酬の改定が実現するように最大限の努力をいたしてまいりたい、かように考えております。
○安恒良一君 総理も医療問題に非常に詳しいわけですから、やはり私はできるだけ同時に上げる努力が一番必要だと思いますが、こういう点について厚生大臣の御努力について総理もさらにあれしていただきたいと思いますが、どうですか。
○国務大臣(竹下登君) 去年の暮れの予算編成の際に中間報告が一回あって、それから結果報告として同時決着できませんでした、継続審議になりましたと、こういう趣旨が私の方へ予算編成の都度若干懸案になっておる問題報告がございますので、報告を受けたことを今でも覚えております。
それできのうも御質問いただきまして、その後どうなったかなあという関心を持っておったわけでありますが、これは安恒さんが中医協にいらっしゃるころから、私は医療問題の専門家ではなく、あのころ教わりに行ったわけでございますけれども、問題は自分なりにそういう質問をしたということも関心を持っている一つのゆえんのものではなかろうかと。厚生大臣督励はもとよりのこと、関係方面の協力も仰ぎたいと思っております。
○安恒良一君 次に、四月一日から医科の診療報酬は上がると聞いていますが、歯科の診療報酬は上がらないと新聞に報道されています。この一連の事実について厚生大臣から御説明ください。
○国務大臣(藤本孝雄君) 歯科の診療報酬の改定でございますが、先生御承知のように、技工士問題が一昨年より宿題になっておりまして、その解決がこの歯科の診療報酬の改定の前提になっているような経緯、経過がございます。残念ながら、昨年の暮れ、そういう事情で改定ができなかった。表現が悪いかもわかりませんけれども、医科と同じに診療報酬の改定が行われずに今積み残されておる、こういう状況でございます。
○安恒良一君 それだけではちょっとわかりかねますから、これ局長からでもいいです。
歯科技工士問題等は実態調査等もされていると思いますし、国会においてもしばしば私自身も発言したことがあります。それから中医協の経過等も含めて、ちょっと現状について問題点はどこにあるのか。
○政府委員(下村健君) 一昨年の改定の際に歯科の点数の中に含まれています補綴関係でございますが、その中で歯科技工料金を別建てとして明定すべきではないかというふうな議論がございまして、その実態調査等も行いまして実態調査結果に基づいて決めてはどうかというふうな経緯も何回かあったわけでございますが、なかなか当事者同士の話がまとまらないということで、昨年の暮れに、この問題の解決が図られた上で歯科診療報酬改定に取り組むべきであるというふうな答申が出まして、その答申に従いまして今回の措置をとった、こういうことでございます。
したがって今後の問題としては、補綴の中に含まれております歯科技工料金をどういう割合で歯科の医師の取り分との関係で決めていくかという辺が問題としてまだ残っている、こういう状況でございます。
○安恒良一君 昭和六十二年二月の技工料金の実態調査の結果はどうなっていますか。数字を明らかにしてください。
○政府委員(下村健君) 実態調査結果によりますと、地域によりまして物によりましていろいろ差がございますが、平均的に申しますと、技工料金が七、歯科医師の取り分が大体三、七対三というふうな平均的な数値が出ております。
○安恒良一君 そこで厚生大臣にお聞きしたいんですが、私はやはり医療費というのは同じ比で上がる方が望ましい、これは国民の立場から。なぜかというと、そんなことあってはいけませんが、長く放置されますと差額徴収に走ったり、もしくは手抜きというのが起こりかねないのであります。そういう意味から言うと、四月一日付で上げた方がいいと思いますが、今お聞きをしたとおりに経過もあります。また実態調査の結果ももう明らかになっているわけです。
そこで私は、やはり歯科技工士会と歯科医師会との間に大臣が仲介の労をとられて、この問題を今までの経過を尊重し実態調査等を尊重して解決する、そして四月一日から歯科医療も上げるようにしてもらいたいと思いますが、この点について厚生大臣のお考えをお聞かせください。
○国務大臣(藤本孝雄君) この問題につきましては、先生が中医協の委員当時から技工料問題を
はっきりすべきだという御主張をされてこられたことを私も承知をいたしまして、非常にその見識に敬意を持っておる次第でございますが、医科と同時決着ができなかったということはまことに私も残念に思っております。
御指摘のように今までの経緯、経過があるわけでございますが、私といたしましてはこの問題を早期に解決することが望ましいと考えておりますので、この歯科医師会、また技工士会の調整につきましても全力を挙げて一日も早く歯科の診療報酬の改定が実現するように最大限の努力をいたしてまいりたい、かように考えております。
○安恒良一君 総理も医療問題に非常に詳しいわけですから、やはり私はできるだけ同時に上げる努力が一番必要だと思いますが、こういう点について厚生大臣の御努力について総理もさらにあれしていただきたいと思いますが、どうですか。
○国務大臣(竹下登君) 去年の暮れの予算編成の際に中間報告が一回あって、それから結果報告として同時決着できませんでした、継続審議になりましたと、こういう趣旨が私の方へ予算編成の都度若干懸案になっておる問題報告がございますので、報告を受けたことを今でも覚えております。
それできのうも御質問いただきまして、その後どうなったかなあという関心を持っておったわけでありますが、これは安恒さんが中医協にいらっしゃるころから、私は医療問題の専門家ではなく、あのころ教わりに行ったわけでございますけれども、問題は自分なりにそういう質問をしたということも関心を持っている一つのゆえんのものではなかろうかと。厚生大臣督励はもとよりのこと、関係方面の協力も仰ぎたいと思っております。