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歯科技工士・岩澤 毅

古賀 茂明 (著) 官僚の責任 (PHP新書)

2012年05月06日 | amazon.co.jp・リストマニア
官僚の論理と気分と生態を解説, 2012/5/6

By 歯職人

 自民党政権末期から民主党政権の初期に、一時脚光を浴びた「改革派官僚」による官僚の論理と気分と生態の解説本である。
 現在も浮上する課題である公務員制度改革や電力改革等を、経済産業省や内閣官房で取り組みながら最後は追われ、現在はみんなの党や大阪市長橋本氏周辺に身を寄せる元官僚によるその間のあれこれが本書の骨格となっている。
 自民党政権末期から民主党政権初期の政治状況を考える上で、副読本として有用である。

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PHP新書
官僚の責任

古賀 茂明【著】
PHP研究所 (2011/07/29 出版)

222p / 18cm
ISBN: 9784569798059
NDC分類: 317

価格: ¥756 (税込)

詳細

「霞が関は人材の墓場」―著者はそう切り捨てる。
最高学府の卒業生、志を抱いて入省したはずの優秀な人間たちが集う日本最高の頭脳集団。
しかし彼らの行動規範は、「国のため」ではなく「省のため」。
利権拡大と身分保障にうつつを抜かし、天下りもサボタージュも恥と思わない…。
いったいなぜ官僚たちは堕落の道をたどるのか?
逼迫する日本の財政状況。
政策提言能力を失った彼らを放置すると、この国は終わる。
政官界から恐れられ、ついに辞職を迫られた経産省の改革派官僚が、閉ざされた伏魔殿の生態を暴く。

第1章 「政治主導」が招いた未曾有の危機(早まった日本崩壊のカウントダウン;テレビドラマ程度の対応策すら実行できなかった政府 ほか)
第2章 官僚たちよ、いいかげんにしろ(発送電の分離は十五年前からの課題だった;原発事故の一因は経産省の不作為にあり ほか)
第3章 官僚はなぜ堕落するのか(改革派から守旧派へ転じた経産省;規制を守ることが使命という「気分」 ほか)
第4章 待ったなしの公務員制度改革(増税しなければ国は破綻するという脅し;官僚一人のリストラで失業者五人が救われる ほか)
第5章 バラマキはやめ、増税ではなく成長に命を賭けよ(ちょっとかわいそうな人は救わない;年金支給は八十歳から? ほか)
志をもって入省したはずの有能な官僚が、なぜバカになるのか?政官界から恐れられた改革派の急先鋒が、霞が関の隠された生態を暴く。

【著者紹介】
元国家公務員制度改革推進本部事務局審議官

著者紹介

古賀茂明[コガシゲアキ]
1955年長崎県生まれ。経済産業省大臣官房付。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。大臣官房会計課法令審査委員、産業組織課長、OECDプリンシパル・アドミニストレーター、産業再生機構執行役員、経済産業政策課長、中小企業庁経営支援部長などを歴任。2008年国家公務員制度改革推進本部事務局審議官に就任し、急進的な改革を次々と提議、「改革派の旗手」として有名に。09年末に審議官を退任したあとも省益を超えた政策を発信し、公務員制度改革の必要性を訴えつづけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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