2015年6月20日
第4回社員総会 会長挨拶
公益社団法人日本歯科技工士会
会 長 杉 岡 範 明
会 長 杉 岡 範 明
第4回社員総会にお集まりの皆様に、ご挨拶申し上げます。
まず、何と言っても、ご報告しなければなないことは、前執行部から継続して取り組んできました歯科技工士国家試験の全国統一化に関わる『歯科技工士法の一部改正』、と歯科技工士に係る『人事院規則の一部改正』の実現です。改めて、ご支援いただいた全ての皆様に心から感謝とお礼を申し上げます。
3月21日には、この間の成果を確認し、情報の共有と意識の統一を図るため、全国実務者代表者会議を開催しました。私は、常に目的を達成するためには戦略と手段が必要た゛と思っています。その意味でも今回の成果は、会員が求める『良質な歯科技工経済』の実現に向けて、また一歩前進したものと確信します。
本年は、組織創立60周年の節目の年でもあります。人に例えるならば、まさに還暦で人生を一巡りして二度目の誕生を祝う節目でもあります。先達の弛まぬ努力に感謝し、公益法人として国民に歯科医療の重要性とそれを支える歯科技工士の役割と存在を、しっかりと示さなければなりません。そして、今を生きる私達は、歯科技工士の明るい未来に向けた第一歩にもしなければなりません。
『国民に信頼され尊敬される組織の実現』を掲げた中長期総合計画“日技新発展『7』プラン”は、本会の各事業部門の施策として着実に実行する段階を迎えました。2015年度は、具体的成果を示していきます。中でも、歯科技工士の諸課題の解決の道筋を審議して頂く『総合政策審議会』は、前半の日程終え、今後、答申作成に向け一層掘り下げた議論が行われるものと思います。
この一年間、私は、会務に取り組む姿勢として、できるだけ各地を訪ね、地域組織役員の皆様と会員の皆様の声を直接伺う機会を求めてきました。それは、歯科技工士のナショナルセンターとしてできることとできないことの現実はあるものの、組織代表は、いつも声なき声に耳を傾け、常に厳しい状況に置かれている人の立場に身を置き、行政、政治、関係諸団体との渉外活動に臨まなければならないとの強い信念を抱いているからです。改めて、背負う役割の重さと期待の大きさを自覚し、やらなければならないことに邁進していきます。
言うまでもなく、一人の人間ができることは限られています。だからこそ、ここにいる役員とそれを支える皆様とのチームワークで、歯科技工士の明るい未来を築いていかなければなりません。
本日の会議が会員の負託に応える有意義なものとなるように願い挨拶といたします。