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歯科技工士・岩澤 毅

佐藤 優 (著)  3.11 クライシス! [単行本]

2011年07月14日 | amazon.co.jp・リストマニア
東電福島原発事故・国家危機に際しての佐藤優の言論活動の記録, 2011/7/14

By 歯職人

 本書は、3.11東電福島第一原発事故による国家危機に際しての元外務省職員「ラスプーチン」と言われた佐藤優の言論活動の全貌の記録である。
 国家危機に際して、国家の意思形成が不全に陥る中、佐藤優氏が行ったネット媒体による早急な発信と活字媒体による対象別に切り分けた内容の普及の「二本立て」の言論活動を時系列に整理した記録である。佐藤氏の言論の普及対象、説得対象、そして佐藤氏の活動をモニターしている人々に対する意識的に注入した「肝」を提示している。
 3.11に露出した、新たな「被災後」に必要な国家改造、国家を支える人々の意識改造の方向性を、敢えて戦前の「匂い」のする言葉を用い、国家経営者層に求められる覚悟を提示する。
 しかし、佐藤氏の思考は単純な戦前礼賛・回顧ではなく、現代のアメリカ、ロシア、中国、そして沖縄を見据え、3.11渦中の日本の国家としての存続・国家利益の維持に絞り込まれている。
 本書を敢えてこの時期に編むことは、次の危機に際して立ち向かわなければならない言論人への方法論の提示であり、後知恵的な言論・評論への強烈な事前封殺・先制攻撃ともなろう。
 本書を、単なる「書籍」として取り扱うことは、価値違いと言えよう。
 この国の国家経営者層が、佐藤氏を今後どのように扱いうのか。そこから、この国の将来が垣間見えるかもしれない。
 
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311クライシス 3テン11クライシス サンテンイチイチクライシス
3.11クライシス!

佐藤 優【著】
マガジンハウス (2011/04/28 出版)

263p / 19cm / B6判
ISBN: 9784838722631
NDC分類: 369.31
価格: ¥1,365 (税込)

詳細
2011年3月11日14時46分、東北地方でマグニチュード9.0の地震発生。
その直後、巨大津波が太平洋沿岸地域を襲い、福島原子力発電所で放射性物質が漏れ始めた。
死者・行方不明者の増大、建物の損壊、ライフライン寸断、液状化、電力不足…時々刻々と変わる状況と膨らむ不安の中で、稀代の論客が震災後3週間にわたって発信し続けた記録のすべて。


1 ライブドアニュース「佐藤優の眼光紙背」より(国家翼賛体制の確立を!;大和魂で菅直人首相を支えよ;福島原発に関する報道協定を結べ;頑張れ東京電力! ほか)
2 新聞・雑誌論考より(今こそ翼賛体制を確立せよ!;危機管理の要諦はリスクを恐れないこと;頑張れ!東京電力;東日本大震災 ほか)

著者紹介
佐藤優[サトウマサル]
1960年、東京都生まれ。同志社大学大学院神学研究科修士課程修了後、外務省入省。分析のエキスパートとして活躍し、対ロシア外交の最前線で活躍。「戦後最強の外交官」「外務省のラスプーチン」などの異名をとる。2002年5月、背任容疑で逮捕。東京拘置所に512日間勾留される。逮捕の後も辞職はせず、最高裁で有罪(懲役2年6カ月、執行猶予4カ月)が確定し、’09年7月に失職するまでの執筆時の肩書きは「起訴休職外務事務官」。’05年に発表した『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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