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歯科技工士・岩澤 毅

出口真弓 JMAT以降の被災地への継続的な医療支援のあり方に関する研究

2014年02月27日 | 日医総研・日本歯科総合研究機構
日医総研 日医総研ワーキングペーパー

No.307

JMAT以降の被災地への継続的な医療支援のあり方に関する研究
-JMATⅡ活動の実態把握と課題の検証-

出口真弓

概要

保険診療再開後も通常の医療を実施することが困難な被災地に対し、2011年7月16日から開始された「JMATⅡ」について、活動が行われた被災3県での活動状況の整理や課題の検討等を行った。乳幼児健診や予防接種などの公衆衛生活動の支援は、保健師や小児科医が減少し、被災後の早期再開が困難だった被災地では有効な支援となったが、心のケアは、震災前から精神科関連の医師がいなかった地域もあり、心のケアチーム撤退後の住民のメンタルヘルスケアに不安を持つ地域も見られた。仮設住宅の孤独死防止については、家庭訪問や仮設住宅住民を対象とした相談会の実施等が行われたが、仮設住宅入居者の孤独死防止支援は、JMATⅡとしては現在行われておらず、孤独死の完全な解消には課題が残っている。JMATⅡは医療支援の一つであり、医療機関の派遣ニーズも必要であるが、地域住民が必要としている医療ニーズをくみ上げるシステムの検討も必要ではないかと思われる。

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