政権行き詰まりの歴史を振り返るために, 2011/6/26
By 歯職人
菅政権の崩壊が秒読み段階であるにも関わらず、谷垣政権待望論も自民党への政権奪還待望論も湧き上がらない。「なぎ」(和ぎ・凪)と呼ぶには、課題が山積し、権力の所在も不明で、なぜこれでも国家が運営できているかと不思議にも思える。
民主党政権が、鳩山政権のお粗末な政策遊戯と菅政権の方向感覚無き権力遊戯の果てに瓦解しようとする2011年6月現在、中曽根康弘氏の『保守の遺言』に手を伸ばしたのは、中曽根氏が自民党政治と自民党の政権陥落をどのように見ているかを知りたかったからである。
その中で、2010年5月発行の著作で中曽根氏が何らかの「先見の明」を示しているかとページを進めたが、特に収穫は無かった。
敢えて本書との関連を探れば、民主党の主要部分が、「元々が自民党であり、その後出た部分」と「選挙区事情で自民党からは出馬できなかった故の民主党の部分」と「自民党と同質の〇〇チルドレン」との前提で考えれば、本書の中曽根氏の自民党政権末期の分析「第1章自民党再生への道」は民主党にも適応できよう。「空っぽだった小泉政権」は、空っぽだった民主党ブームであり、「自民党末期を象徴する安倍・福田・麻生」は、鳩山由紀夫氏の一人三役とでも言えようか。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4047102407/ref=cm_cr_mts_prod_img
ホシュノユイゴン カドカワONEテーマ21
角川oneテーマ21
保守の遺言
中曽根 康弘【著】
角川書店 角川グループパブリッシング〔発売〕 (2010/05/10 出版)
206p / 18cm
ISBN: 9784047102408
NDC分類: 310.4
価格: ¥760 (税込)
詳細
日本を死なせぬために―政治家の使命とは何か?迷走する政治への最終提言。
第1章 自民党再生への道(鳩山首相と祖父・一郎;検証・民主党政治 ほか)
第2章 保守主義とは何だったのか?(戦前の二大政党制;官僚主義はなぜ生まれたか ほか)
第3章 世界における日本を再考する(冷戦構造の時代;世界の中における日本 ほか)
第4章 これからの政治家に必要なもの(哲学と熱情;歴史に示唆あり ほか)
第5章 今こそ「坂の上の雲」を追え(司馬遼太郎と戦後日本;現代における「坂の上の雲」とは ほか)
著者紹介
中曽根康弘[ナカソネヤスヒロ]
1918年、群馬県生まれ。東京帝国大学法学部政治学科卒業。内務省、海軍主計などを経て、47年に衆議院議員初当選。以後当選20回。科学技術庁長官、運輸大臣、防衛庁長官、自民党総務会長、通産大臣、自民党幹事長、行政管理庁長官などを歴任。82年、第11代自民党総裁、第71代内閣総理大臣に就任。これは戦後3番目の長期政権(1806日)となった。2003年10月、政界を引退。現在は、(財)世界平和研究所会長、アジア・太平洋議員フォーラム名誉会長などの要職を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
By 歯職人
菅政権の崩壊が秒読み段階であるにも関わらず、谷垣政権待望論も自民党への政権奪還待望論も湧き上がらない。「なぎ」(和ぎ・凪)と呼ぶには、課題が山積し、権力の所在も不明で、なぜこれでも国家が運営できているかと不思議にも思える。
民主党政権が、鳩山政権のお粗末な政策遊戯と菅政権の方向感覚無き権力遊戯の果てに瓦解しようとする2011年6月現在、中曽根康弘氏の『保守の遺言』に手を伸ばしたのは、中曽根氏が自民党政治と自民党の政権陥落をどのように見ているかを知りたかったからである。
その中で、2010年5月発行の著作で中曽根氏が何らかの「先見の明」を示しているかとページを進めたが、特に収穫は無かった。
敢えて本書との関連を探れば、民主党の主要部分が、「元々が自民党であり、その後出た部分」と「選挙区事情で自民党からは出馬できなかった故の民主党の部分」と「自民党と同質の〇〇チルドレン」との前提で考えれば、本書の中曽根氏の自民党政権末期の分析「第1章自民党再生への道」は民主党にも適応できよう。「空っぽだった小泉政権」は、空っぽだった民主党ブームであり、「自民党末期を象徴する安倍・福田・麻生」は、鳩山由紀夫氏の一人三役とでも言えようか。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4047102407/ref=cm_cr_mts_prod_img
ホシュノユイゴン カドカワONEテーマ21
角川oneテーマ21
保守の遺言
中曽根 康弘【著】
角川書店 角川グループパブリッシング〔発売〕 (2010/05/10 出版)
206p / 18cm
ISBN: 9784047102408
NDC分類: 310.4
価格: ¥760 (税込)
詳細
日本を死なせぬために―政治家の使命とは何か?迷走する政治への最終提言。
第1章 自民党再生への道(鳩山首相と祖父・一郎;検証・民主党政治 ほか)
第2章 保守主義とは何だったのか?(戦前の二大政党制;官僚主義はなぜ生まれたか ほか)
第3章 世界における日本を再考する(冷戦構造の時代;世界の中における日本 ほか)
第4章 これからの政治家に必要なもの(哲学と熱情;歴史に示唆あり ほか)
第5章 今こそ「坂の上の雲」を追え(司馬遼太郎と戦後日本;現代における「坂の上の雲」とは ほか)
著者紹介
中曽根康弘[ナカソネヤスヒロ]
1918年、群馬県生まれ。東京帝国大学法学部政治学科卒業。内務省、海軍主計などを経て、47年に衆議院議員初当選。以後当選20回。科学技術庁長官、運輸大臣、防衛庁長官、自民党総務会長、通産大臣、自民党幹事長、行政管理庁長官などを歴任。82年、第11代自民党総裁、第71代内閣総理大臣に就任。これは戦後3番目の長期政権(1806日)となった。2003年10月、政界を引退。現在は、(財)世界平和研究所会長、アジア・太平洋議員フォーラム名誉会長などの要職を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)