感染症予防法の改正について
Y's Letter Vol.3 No.18
Published online 2011.4.19
はじめに
2011年1月14日に感染症予防法の一部改正が公布され、2月1日より施行されました1)2)。以下、改正内容および追加された感染症の概略を中心に述べます。
感染症予防法の改正の要点
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行令関係
「チクングニア熱」を4類感染症に追加した。
「薬剤耐性アシネトバクター感染症」を5類感染症(定点把握)に追加した。
「アレナウイルス属チャパレウイルス」「エボラウイルス属ブンディブギョエボラウイルス」を一種病原体等及び特定一種病原体等に追加した。 (特定病原体等の詳細については、Y’s Letter Vol.2 No.27 「特定病原体等の取り扱いについて」をご参照ください。)
検疫法施行令関係
「チクングニア熱」を、検疫感染症に追加した。
検疫感染症の病原体の有無に関する検査の手数料の額を診療報酬の改定を踏まえ改定した。
追加された感染症の概要
チクングニア熱Chikungunya Fever
チクングニア熱はトガウイルス科アルファウイルス属に分類されるチクングニアウイルスにより引き起こされる感染症で、1953年にタンザニアで初めてウイルスが分離されました3)。ヒトへの感染経路は、ウイルスを保有するAedes属の蚊、特にネッタイシマカやヒトスジシマカにより媒介されます。アフリカやアジアなどを中心に散発的に流行が見られ、大規模な流行としては2005年から2006年にインド洋諸島における流行があり、特にレユニオン島では人口の約34%が罹患するという大流行が報告されています4)。また、近年ではイタリア、スイス、香港、フランスなどにおいて、輸入症例が報告されています5)6)7)8)9)。なお、イタリアでは国内発生症例も報告されており、それらはヒトスジシマカによる媒介が原因で伝播したと考えられています5)。
日本においては、現在までに国内発生症例は認められておりませんが、2006年12月に初めてスリランカからの輸入症例が確認されており10) 11)、その後も2011年1月までに、チクングニア熱の輸入症例として19例が確認されています12)。
チクングニア熱の臨床症状は、潜伏期間は3~12日(通常3~7日)で、主な症状は、発熱、関節痛、発疹などが高頻度にみられます。関節痛は四肢(遠位)に強く対称性で関節の炎症や腫脹を伴う場合もあり、数週間から数ヶ月にわたって続く場合もあります。その他の症状として、全身倦怠感、頭痛などがあり、重症例では神経症状(脳症)、劇症肝炎が報告されています13)。
感染対策としては、流行地において蚊にさされないように注意することが大切です。流行地では長袖、長ズボンを着用して肌の露出をできるだけ少なくし、虫除けなどを使用することも推奨されています10)。
現在日本ではヒトへの感染を媒介するネッタイシマカの生息は確認されていませんが、ヒトスジシマカは国内の広範囲において生息が確認されています。国内において症例が確認された場合に、ヒトスジシマカがその感染患者を吸血するとヒトへの感染拡大の可能性があるため、医療施設における蚊の防御・駆除に対する対策も必要と考えられます11)。また、チクングニア熱の患者に対し手袋を着用せずに採血時の止血を行った看護師がチクングニア熱を発症したとの事例も報告されているため14)、医療従事者は患者の血液・体液等に暴露しないよう標準予防策の徹底も重要です。
薬剤耐性アシネトバクター感染症
アシネトバクター属菌はブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌で、自然界の土壌や水中に存在するとともに洗面台などの湿潤環境にも広く存在します。平素無害ですが、医療機関においては免疫力の低下した患者などにおいて日和見感染症を引き起こし、呼吸器感染症、血管カテーテル関連感染症、手術部位・外傷部位感染症、尿路感染症、敗血症など、さまざまな感染症の原因となります13)15)。中でも複数の抗生物質に耐性を示す薬剤耐性菌株による感染は、治療の困難さなどから感染対策上より厳密な対策の実施が求められています。
今回5類感染症に追加された薬剤耐性アシネトバクター感染症は「広域β-ラクタム剤、アミノ酸配糖体、フルオロキノロンの3系統の薬剤に対して耐性を示すアシネトバクター属菌による感染症」と定義されています13)。現在のところ薬剤耐性アシネトバクターを定義する国際的な基準はありませんが、今回の感染症予防法改訂により国内における届出基準が設定されています13)。
薬剤耐性アシネトバクターの院内感染事例は海外において多数報告があり感染対策上問題となっており16)17)18)19)、国内においても海外からの持ち込み症例による院内感染事例20)などの報告があります。
国内におけるアシネトバクター属菌の薬剤耐性株の検出状況は、厚生労働省院内感染対策サーベイランス(JANIS)によると、JANIS参加医療機関における入院患者からの分離において2007年7月~2010年6月に検出されたアシネトバクター属菌の合計71,065株中、薬剤耐性株は149株(0.21%)であり、その約6割の菌株がA.baumanniiであったと報告されています21)。
薬剤耐性菌対策としては、抗菌薬の適正使用、日常的な標準予防策の徹底、必要に応じた接触予防策の追加などが重要となりますが、アシネトバクター属菌は前述の通り湿潤環境に多く生息し、また乾燥にも強く長期にわたり環境表面に生息する場合もあると考えられていることから22)23)24)、環境表面の管理も併せて行うことが重要となります25)。アシネトバクター属菌の感染対策については、Y's Letter No.29「親水性のグラム陰性菌について」をご参照ください。
おわりに
今回の改正により追加された感染症は、現在のところ国内への病原体の持ち込み症例を中心とした感染症であり、国内発生・蔓延が危惧されています。日常的に情報収集を行い、各医療機関において感染対策の体制を整えておくことが肝要と思われます。
<参考文献>
1)厚生労働省:
感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律および検疫法の一部を改正する政令(政令第5号)、平成23年1月14日官報第5474号.
2)厚生労働省:
感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律および検疫法の一部を改正する法律(厚生労働省令第6号)、平成23年1月14日官報第5474号.
3)Ross RW:
The Newala epidemic. III. The virus: isolation, pathogenic properties and relationship to the epidemic.
J Hyg 1956;54(Lond):177-91.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2218030/pdf/jhyg00148-0027.pdf
4)Charrel RN,de Lamballerie X, Raoult D.:
Chikungunya Outbreaks―The Globalization of Vectorborne Diseases.
N Engl Med 2007;356:769-771.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17314335
5)Rezza G, Nicoletti L, Angelini R, et al.:
Infection with chikungunya virus in Italy.: an outbreak in a temperate region.
Lancet 2007;370:1840-1846.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18061059
6)Bodenmann P,Genton B.:
Chikungunya:an epidemic in real time.
Lancet 2006;368:258.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16844497
7)Lee N, Wong CK, Lam WY, et al.:
Chikungunya fever, Hong Kong.
Emerg Infect Dis 2006;12:1790-1792.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17283640
8)Simon F, Parola P, Grandadam M, et al.:
Chikungunya infection. An emerging rheumatism among travelers returned from Indian ocean islands. Report of 47 cases.
Medicine 2007;86:123-137.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17505252
9)Yamamoto K, Matumoto K, Lim CK, et al.:
Chikungunya fever from Malaysia.
Inter Med 2010;49:501-505.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20190493
10)林 昌宏:
輸入感染症の可能性がある希少感染症 3.チクングニヤ熱.
化学療法の領域 2008;24:34-41.
11)水野泰孝、加藤康幸、工藤宏一郎他:
遷延する関節痛により確定診断に至ったチクングニヤ熱の本邦初症例.
感染症学雑誌 2007;81:600-601.
12)感染症情報センター:
チクングニアウイルス感染症
http://www.nih.go.jp/vir1/NVL/Aiphavirus/Chikungunyahtml.htm
13)厚生労働省健康局結核感染症課長通知:
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第12条第1項及び第14条第2項に基づく届出の基準等の一部改正について(健感発0114第1号)、平成23年1月14日.
14)Parola P, de Lamballerie X, Jourdan J, et al.:
Novel chikungunya virus variant in travelers returning from Indian Ocean island.
Emerg Infect Dis 2006;12:1493-1499.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17176562
15)Bergogne-berezin E, Towner KJ:
Acinetobacter spp. As nosocomial Pathogens: Microbiological, clinical, and epidemiological features.
Clin Microbiol Rev 1996;9:148-165.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC172888/pdf/090148.pdf
16)Chan PC, Huang LM, Lin HC, et al.:
Control of an outbreak of pandrug-resistant Acinetobacter baumannii colonization and infection in a neonatal intensive care unit.
Infect Control Hosp Epidemiol 2007;28:423-429. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17385148
17)Enoch DA, Summers C, Brown NM, et al.:
Investigation and management of an outbreak of multidrug-carbapenem-resistant Acinetobacter baumannii in Cambridge, UK.
J Hosp Infect 2008;70:109-118.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18701189
18)Chang HL, Tang CH, Hsu YM, et al.:
Nosocomial outbreak of infection with multidrug-resistant Acinetobacter baumannii in a medical center in Taiwan.
Infect Control Hosp Epidemiol 2009;30:34-38.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19049437
19)La Forgia C, Franke J, Hacek DM, et al.:
Management of a multidrug-resistant Acinetobacter baumannii outbreak in an intensive care unit using novel environmental disinfection: a 38-month report.
Am J Infect Control 2010;38:259-263.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19900737
20)感染症情報センター:
韓国からの持ち込み例を端緒とした多剤耐性Acinetobacter baumannii によるアウトブレイク事例.
IASR 2010;31:197-198.
http://idsc.nih.go.jp/iasr/31/365/dj3654.html
21)感染症情報センター:
厚生労働省院内感染対策サーベイランス検査部門データを用いた多剤耐性アシネトバクターの国内分離状況.
IASR 2010;31:201-202.
http://idsc.nih.go.jp/iasr/31/365/dj3657.html
22)Wendt C, Dietze B, Dietz E, et al.:
Survival of Acinetobacter baumannii on dry surfaces.
J Clin Microbiol.1997;35:1394-1397.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9163451
23)Jawad A, Heritage J, Snelling AM, et al.:
Influence of relative humidity and suspending menstrua on survival of Acinetobacter spp. on dry surfaces.
J Clin Microbiol 1996;34:2881-2887.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8940416
24)Jawad A, Seifert H, Snelling AM, et al.:
Survival of Acinetobacter baumannii on dry surfaces: comparison of outbreak and sporadic isolates.
J Clin Microbiol. 1998;36:1938-1941.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9650940
25)Denton M, Wilcox MH, Parnell P, et al.:Role of environmental cleaning in controlling an outbreak of Acinetobacter baumannii on a neurosurgical intensive care unit.J Hosp Infect 2004;56:106-110.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15019221
Y's Letter Vol.3 No.18
Published online 2011.4.19
はじめに
2011年1月14日に感染症予防法の一部改正が公布され、2月1日より施行されました1)2)。以下、改正内容および追加された感染症の概略を中心に述べます。
感染症予防法の改正の要点
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行令関係
「チクングニア熱」を4類感染症に追加した。
「薬剤耐性アシネトバクター感染症」を5類感染症(定点把握)に追加した。
「アレナウイルス属チャパレウイルス」「エボラウイルス属ブンディブギョエボラウイルス」を一種病原体等及び特定一種病原体等に追加した。 (特定病原体等の詳細については、Y’s Letter Vol.2 No.27 「特定病原体等の取り扱いについて」をご参照ください。)
検疫法施行令関係
「チクングニア熱」を、検疫感染症に追加した。
検疫感染症の病原体の有無に関する検査の手数料の額を診療報酬の改定を踏まえ改定した。
追加された感染症の概要
チクングニア熱Chikungunya Fever
チクングニア熱はトガウイルス科アルファウイルス属に分類されるチクングニアウイルスにより引き起こされる感染症で、1953年にタンザニアで初めてウイルスが分離されました3)。ヒトへの感染経路は、ウイルスを保有するAedes属の蚊、特にネッタイシマカやヒトスジシマカにより媒介されます。アフリカやアジアなどを中心に散発的に流行が見られ、大規模な流行としては2005年から2006年にインド洋諸島における流行があり、特にレユニオン島では人口の約34%が罹患するという大流行が報告されています4)。また、近年ではイタリア、スイス、香港、フランスなどにおいて、輸入症例が報告されています5)6)7)8)9)。なお、イタリアでは国内発生症例も報告されており、それらはヒトスジシマカによる媒介が原因で伝播したと考えられています5)。
日本においては、現在までに国内発生症例は認められておりませんが、2006年12月に初めてスリランカからの輸入症例が確認されており10) 11)、その後も2011年1月までに、チクングニア熱の輸入症例として19例が確認されています12)。
チクングニア熱の臨床症状は、潜伏期間は3~12日(通常3~7日)で、主な症状は、発熱、関節痛、発疹などが高頻度にみられます。関節痛は四肢(遠位)に強く対称性で関節の炎症や腫脹を伴う場合もあり、数週間から数ヶ月にわたって続く場合もあります。その他の症状として、全身倦怠感、頭痛などがあり、重症例では神経症状(脳症)、劇症肝炎が報告されています13)。
感染対策としては、流行地において蚊にさされないように注意することが大切です。流行地では長袖、長ズボンを着用して肌の露出をできるだけ少なくし、虫除けなどを使用することも推奨されています10)。
現在日本ではヒトへの感染を媒介するネッタイシマカの生息は確認されていませんが、ヒトスジシマカは国内の広範囲において生息が確認されています。国内において症例が確認された場合に、ヒトスジシマカがその感染患者を吸血するとヒトへの感染拡大の可能性があるため、医療施設における蚊の防御・駆除に対する対策も必要と考えられます11)。また、チクングニア熱の患者に対し手袋を着用せずに採血時の止血を行った看護師がチクングニア熱を発症したとの事例も報告されているため14)、医療従事者は患者の血液・体液等に暴露しないよう標準予防策の徹底も重要です。
薬剤耐性アシネトバクター感染症
アシネトバクター属菌はブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌で、自然界の土壌や水中に存在するとともに洗面台などの湿潤環境にも広く存在します。平素無害ですが、医療機関においては免疫力の低下した患者などにおいて日和見感染症を引き起こし、呼吸器感染症、血管カテーテル関連感染症、手術部位・外傷部位感染症、尿路感染症、敗血症など、さまざまな感染症の原因となります13)15)。中でも複数の抗生物質に耐性を示す薬剤耐性菌株による感染は、治療の困難さなどから感染対策上より厳密な対策の実施が求められています。
今回5類感染症に追加された薬剤耐性アシネトバクター感染症は「広域β-ラクタム剤、アミノ酸配糖体、フルオロキノロンの3系統の薬剤に対して耐性を示すアシネトバクター属菌による感染症」と定義されています13)。現在のところ薬剤耐性アシネトバクターを定義する国際的な基準はありませんが、今回の感染症予防法改訂により国内における届出基準が設定されています13)。
薬剤耐性アシネトバクターの院内感染事例は海外において多数報告があり感染対策上問題となっており16)17)18)19)、国内においても海外からの持ち込み症例による院内感染事例20)などの報告があります。
国内におけるアシネトバクター属菌の薬剤耐性株の検出状況は、厚生労働省院内感染対策サーベイランス(JANIS)によると、JANIS参加医療機関における入院患者からの分離において2007年7月~2010年6月に検出されたアシネトバクター属菌の合計71,065株中、薬剤耐性株は149株(0.21%)であり、その約6割の菌株がA.baumanniiであったと報告されています21)。
薬剤耐性菌対策としては、抗菌薬の適正使用、日常的な標準予防策の徹底、必要に応じた接触予防策の追加などが重要となりますが、アシネトバクター属菌は前述の通り湿潤環境に多く生息し、また乾燥にも強く長期にわたり環境表面に生息する場合もあると考えられていることから22)23)24)、環境表面の管理も併せて行うことが重要となります25)。アシネトバクター属菌の感染対策については、Y's Letter No.29「親水性のグラム陰性菌について」をご参照ください。
おわりに
今回の改正により追加された感染症は、現在のところ国内への病原体の持ち込み症例を中心とした感染症であり、国内発生・蔓延が危惧されています。日常的に情報収集を行い、各医療機関において感染対策の体制を整えておくことが肝要と思われます。
<参考文献>
1)厚生労働省:
感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律および検疫法の一部を改正する政令(政令第5号)、平成23年1月14日官報第5474号.
2)厚生労働省:
感染症の予防および感染症の患者に対する医療に関する法律および検疫法の一部を改正する法律(厚生労働省令第6号)、平成23年1月14日官報第5474号.
3)Ross RW:
The Newala epidemic. III. The virus: isolation, pathogenic properties and relationship to the epidemic.
J Hyg 1956;54(Lond):177-91.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2218030/pdf/jhyg00148-0027.pdf
4)Charrel RN,de Lamballerie X, Raoult D.:
Chikungunya Outbreaks―The Globalization of Vectorborne Diseases.
N Engl Med 2007;356:769-771.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17314335
5)Rezza G, Nicoletti L, Angelini R, et al.:
Infection with chikungunya virus in Italy.: an outbreak in a temperate region.
Lancet 2007;370:1840-1846.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18061059
6)Bodenmann P,Genton B.:
Chikungunya:an epidemic in real time.
Lancet 2006;368:258.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16844497
7)Lee N, Wong CK, Lam WY, et al.:
Chikungunya fever, Hong Kong.
Emerg Infect Dis 2006;12:1790-1792.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17283640
8)Simon F, Parola P, Grandadam M, et al.:
Chikungunya infection. An emerging rheumatism among travelers returned from Indian ocean islands. Report of 47 cases.
Medicine 2007;86:123-137.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17505252
9)Yamamoto K, Matumoto K, Lim CK, et al.:
Chikungunya fever from Malaysia.
Inter Med 2010;49:501-505.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20190493
10)林 昌宏:
輸入感染症の可能性がある希少感染症 3.チクングニヤ熱.
化学療法の領域 2008;24:34-41.
11)水野泰孝、加藤康幸、工藤宏一郎他:
遷延する関節痛により確定診断に至ったチクングニヤ熱の本邦初症例.
感染症学雑誌 2007;81:600-601.
12)感染症情報センター:
チクングニアウイルス感染症
http://www.nih.go.jp/vir1/NVL/Aiphavirus/Chikungunyahtml.htm
13)厚生労働省健康局結核感染症課長通知:
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第12条第1項及び第14条第2項に基づく届出の基準等の一部改正について(健感発0114第1号)、平成23年1月14日.
14)Parola P, de Lamballerie X, Jourdan J, et al.:
Novel chikungunya virus variant in travelers returning from Indian Ocean island.
Emerg Infect Dis 2006;12:1493-1499.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17176562
15)Bergogne-berezin E, Towner KJ:
Acinetobacter spp. As nosocomial Pathogens: Microbiological, clinical, and epidemiological features.
Clin Microbiol Rev 1996;9:148-165.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC172888/pdf/090148.pdf
16)Chan PC, Huang LM, Lin HC, et al.:
Control of an outbreak of pandrug-resistant Acinetobacter baumannii colonization and infection in a neonatal intensive care unit.
Infect Control Hosp Epidemiol 2007;28:423-429. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17385148
17)Enoch DA, Summers C, Brown NM, et al.:
Investigation and management of an outbreak of multidrug-carbapenem-resistant Acinetobacter baumannii in Cambridge, UK.
J Hosp Infect 2008;70:109-118.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18701189
18)Chang HL, Tang CH, Hsu YM, et al.:
Nosocomial outbreak of infection with multidrug-resistant Acinetobacter baumannii in a medical center in Taiwan.
Infect Control Hosp Epidemiol 2009;30:34-38.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19049437
19)La Forgia C, Franke J, Hacek DM, et al.:
Management of a multidrug-resistant Acinetobacter baumannii outbreak in an intensive care unit using novel environmental disinfection: a 38-month report.
Am J Infect Control 2010;38:259-263.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19900737
20)感染症情報センター:
韓国からの持ち込み例を端緒とした多剤耐性Acinetobacter baumannii によるアウトブレイク事例.
IASR 2010;31:197-198.
http://idsc.nih.go.jp/iasr/31/365/dj3654.html
21)感染症情報センター:
厚生労働省院内感染対策サーベイランス検査部門データを用いた多剤耐性アシネトバクターの国内分離状況.
IASR 2010;31:201-202.
http://idsc.nih.go.jp/iasr/31/365/dj3657.html
22)Wendt C, Dietze B, Dietz E, et al.:
Survival of Acinetobacter baumannii on dry surfaces.
J Clin Microbiol.1997;35:1394-1397.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9163451
23)Jawad A, Heritage J, Snelling AM, et al.:
Influence of relative humidity and suspending menstrua on survival of Acinetobacter spp. on dry surfaces.
J Clin Microbiol 1996;34:2881-2887.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8940416
24)Jawad A, Seifert H, Snelling AM, et al.:
Survival of Acinetobacter baumannii on dry surfaces: comparison of outbreak and sporadic isolates.
J Clin Microbiol. 1998;36:1938-1941.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9650940
25)Denton M, Wilcox MH, Parnell P, et al.:Role of environmental cleaning in controlling an outbreak of Acinetobacter baumannii on a neurosurgical intensive care unit.J Hosp Infect 2004;56:106-110.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15019221