歯科技工管理学研究

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歯科技工士・岩澤 毅

映画  選挙  想田和弘(監・撮・編)・山内和彦(演)

2008年05月17日 | amazon.co.jp・リストマニア
貴方の街の議員が出来るまで, 2008/5/17

By 歯職人

 低予算の作家性の強いドキュメンタリーの可能性と面白さを、教えてくれる一作です。
 カメラに人柄があり、それが力となることを知り、選挙というお祭りを通して日本の「政(まつりごと)」の実態を知る作品です。
 主人公である山内和彦さんの人の良さと、川崎市議会議員補欠選挙を取り巻く選挙関係者に受け入れられた製作者のカメラが、選挙関係者と選挙区内部の本音を映し、体温と体臭を切り取り、重層的な人間関係を解き明かしていく。
 選挙事務所関係者でも少数の者しか知りえないだろう選挙から見える人間と地域のダイナミズムの全体像に近づけた気がする。
 川崎市のある選挙区を通して都会の中のムラ社会の実在が浮かび上がる。
 この補欠選挙が行われた時期、小泉ワンフレーズ劇場が最盛期を迎えていた、そこでの市民の熱狂が記録されている。
 画面の中の小泉改革の熱病に反応し踊った市民は、今振り返り自らの姿を映し出されるこの映像を観て何を考えているのだろうか。



DVD
選挙

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JANコード:4523215036269
品番:KKJS-47

■民主主義の原点であり、日本社会の縮図とも言える地方選挙の内幕に迫る異色ドキュメンタリー。

[カラー] 収録時間:120min.
音声:日本語:ドルビーステレオ (ビスタサイズ)

[特典]特典映像(本編未収録シーンほか)、解説リーフレット
[発売日]2007/12/22

[解説]
舞台は、川崎市議会議員補欠選挙。主人公は、東京で気ままに切手コイン商を営んでいた40歳の男性、山内和彦さん。政治とはまるで無縁だった山内さんが、ほとんど成り行きから自民党公認候補となり、縁もゆかりもない川崎の地で、地元のベテラン議員や秘書をはじめ、自民党の諸先輩方々の指導を仰ぎながら、時に滑稽にさえ見えてくる過酷な“どぶ板選挙”を戦い抜く姿を、一切のナレーションを廃し、ひたすら“観察”に徹してカメラに記録していく。

※第57回ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式出品

© Laboratory X

・想田和弘(監・撮・編)・山内和彦(演)
紀伊國屋書店 (紀伊國屋書店) 2007/12発売

特価:2,646(税込) [定価:2,940] 値引額:294(10%OFF)

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