歯科技工管理学研究

歯科技工管理学研究ブログ
歯科技工士・岩澤 毅

わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)西林 克彦 (著)

2009年06月01日 | amazon.co.jp・リストマニア
文章を誤読する、話を理解できない。そこには理由がある。, 2009/6/1

By 歯職人

 著者の西村氏は、「わかったつもり」から生じる誤読。「読解力がつかない本当の原因」を、著者のいう認知心理学を応用し、小学生の「こくご」教科書から大学入試現代文問題まで素材にし、「わかったつもり」になり理解に至らない仕組みを解き明かします。
 個人の楽しみとしての気軽な読書であれば、「理解」「誤解」「わかったつもり」「読解力」にそれほど拘らなくても実害は個人内部のものであり社会との関係を生じませんが、社会性を持つ時と場と対象によっては、読解力の無さは読み手の評価を下げ人間としての評価にも影響します。
 本書は、「楽しく読む」には適しませんが、行きつ戻りつ読み終える一冊には適していると思います。

ワカッタツモリ ドッカイリョクガツカナイホントウノゲンイン コウブンシャシンショ
光文社新書
わかったつもり―読解力がつかない本当の原因

西林 克彦【著】
光文社 (2005/09/20 出版)

213p / 18cm
ISBN: 9784334033224
NDC分類: 371.4

価格: ¥735 (税込)

詳細
「わからない」ことよりも、「わかったつもり」でいることの方がはるかに問題だ!理解力・読解力を磨くための一冊。

第1章 「読み」が深まらないのはなぜか?(短い物語を読む;「わからない」と「わかる」と「よりわかる」 ほか)
第2章 「読み」における文脈のはたらき(文脈がわからないと「わからない」;文脈による意味の引き出し ほか)
第3章 これが「わかったつもり」だ(「全体の雰囲気」という魔物;「わかったつもり」の手強さ)
第4章 さまざまな「わかったつもり」(「わかったつもり」を作り出す“犯人”たち;文脈の魔力 ほか)
第5章 「わかったつもり」の壊し方(「わかったつもり」からの脱出;解釈の自由と制約 ほか)

著者紹介
西林克彦[ニシバヤシカツヒコ]
1944年生まれ。愛媛県松山市出身。東京工業大学理工学部、東京大学大学院教育学研究科博士課程中退。宮城教育大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

最新の画像もっと見る