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歯科技工士・岩澤 毅

MONSTER 全18巻 完結コミックセット(ビッグコミックス)

2010年08月30日 | amazon.co.jp・リストマニア
名前を消され操作されるヒトと名前を回復する人の戦いの物語, 2010/8/30

By 歯職人

 人気媒体への長期連載を可能にするのは作者の側の気力・体力・時の運、そして編集部の「大人の事情」、読者の人気(多くの場合加速度を付けた思い込み)等々、全ての幸福なマッチングが必要だろう。
 浦沢直樹氏の『Monster』も物語の「幸福」の中で、作者の着想・構成・道具立てに引っ張られ、読者の双子の兄・ヨハンの人を引き付ける魅力の正体、人を操る技の正体、そのヨハンを生み出した「何か」の正体の解明への興味を主線に、物語の終焉に向けて読者の興味の圧力と作者の能力の葛藤が織りなした大渦の中から、物語を生還させた裏の物語の混合物として読める。
 浦沢直樹氏が漫画家として名を成し、編集者の意向からやや自由に好きなものを描ける力を得た時期の作品として、記念碑的作品と言って良いのであろう。
  
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B002DE6U78/ref=cm_cr_mts_prod_img

http://www.ntv.co.jp/monster/

http://www.vap.co.jp/monster/index.html

Monster (ビッグコミックス) [コミック]
浦沢 直樹 (著)

出版社 / 著者からの内容紹介
デュッセルドルフ・アイスラー病院の日本人医師・天馬賢三は、人道的見地から少年ヨハンの命を救う。それがすべての始まりだった…。ヨハンの真の姿は? 天馬の運命は? ヨハンをめぐる天馬の旅は続く。
▼第1話/ヘルDr.テンマ▼第2話/ころして▼第3話/転落▼第4話/兄・妹▼第5話/殺人事件▼第6話/BKAの男▼第7話/「モンスター」▼第8話/処刑の夜●登場人物/天馬賢三(デュッセルドルフ・アイスラー記念病院の日本人医師で、天才的な脳神経外科医)●あらすじ/デュッセルドルフ・アイスラー病院の日本人医師・天馬賢三は、天才的な脳神経外科医。院長の娘・エヴァとの結婚も控え、順調な日々を送っていた。そんなある日、東ドイツ貿易局の顧問、リーベルト一家が何物かに襲われるという事件が発生した(第1話)。▼リーベルト一家銃撃事件で、重傷を負った双子の兄・ヨハンの手術は、困難を極めそうな様子だった。手術に取り掛かろうとしたテンマに、市長の手術にあたれという院長からの命令が下るが…(第2話)。●本巻の特徴/本巻では、利害関係に縛られた大病院の内部事情が描かれていると共に、テンマが命を助けた双子の兄・ヨハンの正体が徐々に明かにされていく。●その他の主な登場キャラクター/エヴァ・ハイネマン(第1話)、ハイネマン院長(第1話)、Dr.ベッカー(第1話)、ルンゲ警部(第6話)
出版社からのコメント
人の命を助けるはずのメスが、怪物を産み出すことになろうとは!! 激動のヨーロッパを舞台にした、戦慄のサイコ・サスペンスいよいよ発進。

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