歯科技工管理学研究

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歯科技工士・岩澤 毅

日本歯科技工学会---齋木好太郎氏を新会長に選任

2006年10月01日 | 基本・参考
■「Dental Today」
2006年(平成18年)10月1日号(No.119)

日本歯科技工学会---齋木好太郎氏を新会長に選任(3面)

日本歯科技工学会
―齋木好太郎氏を新会長に選任―

 日本歯科技工学会が9月17,18の両日,広島国際会議場で開かれた.参加者は800名余で前回の(東京国際フォーラム)2,581名の3分の1ほどの参加にとどまった.18日の総会では,齋木好太郎氏(日技副会長,歯科技工所経営)を新会長に選任した.歯科技工士が同学会長になるのは初めてである.なお,総会で会場から,「一般の歯科技工士の学会発表や論文が減少している」とし,英文などの面で規定を緩和してほしいとの要望があった.
特別講演,シンポジウム,テーブルクリニック,デモンストレーション,クリニカルケース・プレゼンテーション,認定士講習会,ポスター発表,器材展示,広島県歯科技工士会創立50周年パーティ・懇親会など多彩な内容であった .

■一般講演より

保険制度と技工が乖離

低歯科技工料金脱却への科学的論証
 1)法律と構造問題
岩澤毅氏(秋田県歯科技工会)の発表は基本的、法的な再確認であり、特別目新しいものはなかったが、保険薬局(調剤)が健康保険法に明確に支払先の規定が明記されているが、一方歯科技工法は補綴物に保険と自費という分類をいっさいしていないと指摘した。
また、「この法的な事実からも歯科技工所は歴史的制度的にも健康保険制度に存在せず、歯科技工物は保険も自費も区別なく自由経済として法的には区別それる根拠がない」と問題を提起した。
 そこで昭和63年に出された大臣告示のいわゆる「7:3」の分配拘束論は、「影、幻の話ではないか、もともと無理筋でのうえでの理解だと思う。健康保険法、社会保険歯科診療制度に位置を持たない。歯科技工士は存在していない」と指摘した。極論すれば、12%の金銀パラジウムが保険の対象であるかとどうかも関知しない立場である、とする。

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