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歯科技工士・岩澤 毅

50回選挙をやっても自民党が負けない50の理由 (単行本) 土屋 彰久 (著)

2007年01月19日 | amazon.co.jp・リストマニア
50回選挙をやっても自民党が負けない50の理由 (単行本)
土屋 彰久 (著)
単行本: 222ページ
出版社: 自由國民社 (2004/07)
ISBN-13: 978-4426110109
ASIN: 4426110106

挑発し嘲笑する知性と冷静なる観察, 2007/1/19

レビュアー: 歯職人

 本書は、自由民主党政権と与党あるいは、日本国民の肖像画といえる。
 読者サービスとして面白おかしく多数のイラストと絵解きを交えて、選挙という民主主義の根幹の在り方の本来の想定と、戦後営々と築かれた自由民主党の選挙システムと脇役の地位にある諸野党を解剖する。
 権利に目覚めた国民、政治的利害のために結成した政党を支える幾多のグループ、業界団体、利益期待集団等々、そして何よりも人類の歴史的経験を経て、獲得した最も合理的と言わざる得ない選挙というシステム、これが立ち枯れしようとしている。
 著者の懸念でありある種の断念は、「白票」と「棄権」そして「無関心」を作りだす背景でり、選挙システムとしては緻密に手際良くなりながら、民意の反映としては立ち枯れに近づきつつあると思われる。
 選挙に距離を置く人生を良しとするゲーム不参加者、ゲームのルールにより最終支払者となる貴方に、参加しないことによる変わらない現実の怖さを考えるための一冊です。

抜粋
自民党の負け上手

 自民党の負け上手ぶりというのは、ある種、芸術の域に到達しているのではないかと思えるほどである。そこここで派手な負けっぷりを晒している個々の現場の人間に、どれだけの自覚があるかはわからないが、そこがいかにも粘菌らしいところで、自民党全体としては、実にうまく負けている。損して得取れ、負けて勝て、ということである。

スキャンダルに強い自民党

 守勢に回った時の自民党の強さは、打たれ強さという言い方もできるが、その中でもスキャンダルに対する耐性の高さというのは光っている。スキャンダルは、与野党問わずに発生するが、野党の場合は、一歩前進二歩後退とばかりに、それまで稼いできた支持を一気に失うような目に遭う一方で、自民党は蚊に刺された程度のダメージしか受けない。

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