杉井伸行 「仕事を生き甲斐に 精一杯歩んだ人生でした」

「仕事を生き甲斐に
　　　　精一杯歩んだ人生でした」

歯科技工士として半世紀、誇りと意欲を持って
ひと筋に歩み、自らの望み通り、現役のまま
生涯を終えました。
東京青山の歯科医院勤務から出発、
やがて独立した若き日。
向学心に溢れ、最新の知識と技術を学びに
海外に赴き、研鑽を積んでもきました。
その姿勢が評価され、日本歯科技工士会の
専務理事に就き、また後進の育成にも
力を尽くしてまいりました。
自らの多くの論文が認められて臨床教授となり、
専門学校でも教鞭を執り、時には仲間と
酒を酌み交わしながら歯科技工士界のためと、
仕事を生き甲斐にしてまいりました。
多忙ながらも充実した日々を送り、
そのことが認められ、昨春、
旭日双光章を受賞。
ひたむきに駆けてきた人生の一番のご褒美であり、
普段は学究肌の温厚な顔がさすがに
ほころんでいました。

家では妻と一人娘を大事にし、大学生と
専門学校生、二人の孫の将来を楽しみにしていた夫・・・
万感の「ありがとう」を捧げ、見送ります。

令和三年十二月二十四日、
皆の胸に温かな面影を残し、
夫　杉井　伸行　は七十二年の生涯を
静に閉じました。
生前皆様のお力沿いを賜りましたことへ、
心より感謝を申し上げます。
本日のご会葬、誠にありがとうございます。
略儀ながら書状をもちまして御礼申し上げます。

令和三年　十二月二十六日 (通夜)　 十二月二十七日 (告別式)　やすらぎホール西川口

埼玉県川口市
喪主　杉　井　和　子
外　 親　戚　一　同