W杯が終わって、今朝の新聞に面白い文章を見つけたのでご紹介します。
蓮實重彦さん。
「日本-パラグアイ戦について、本田が「日本人とパラグアイ人しか見ない試合」と言っていました。
国籍とは無縁に見る人をうならせるところのない試合だということを選手たちは肌で感じたはずだし、「世界は遠い」とも実感したと思います。
その試合を見て「よくやった」とほめたつもりになる人達を一概に否定はしませんが、なんだか違うものを見ているようで白けました。
「感動をありがとう」なんて個々のプレーの素晴らしさを見ていない人にしか言えない言葉だと思います。
日本代表への熱狂も「ナショナリズム」と呼べるほどのものなのか。
いつもは日本という国のことなど考えたこともない人たちが、「たまたま自分と同じ国籍の持ち主がすごいことをやった」と喜んでいるだけで、せいぜい「プチ・ナショナリズム」の水準でしょう。
その程度の高揚はサッカーに限らずどんな場所でも起こっています。」
彼はそれよりも
スペイン-ドイツ戦でのプジョルのヘディングシュート。
スペイン-パラグアイ戦でのイニエスタからパス、ペドロの右足シュートは左ポストに当たって跳ね返りビリャがシュートしボールは右ポスト内側に当たって左ポストに当たってゴール。
スペイン-ポルトガル戦でのイニエスタ、シャビ、ビリャとつないだゴール。
サッカーは選手や観客の国籍とは無縁に、見る者すべてを感動させてくれる瞬間があるのですと言いたかったのです。
長々の引用をお許しください。
それが世界のサッカーです。
蓮實重彦さん。
「日本-パラグアイ戦について、本田が「日本人とパラグアイ人しか見ない試合」と言っていました。
国籍とは無縁に見る人をうならせるところのない試合だということを選手たちは肌で感じたはずだし、「世界は遠い」とも実感したと思います。
その試合を見て「よくやった」とほめたつもりになる人達を一概に否定はしませんが、なんだか違うものを見ているようで白けました。
「感動をありがとう」なんて個々のプレーの素晴らしさを見ていない人にしか言えない言葉だと思います。
日本代表への熱狂も「ナショナリズム」と呼べるほどのものなのか。
いつもは日本という国のことなど考えたこともない人たちが、「たまたま自分と同じ国籍の持ち主がすごいことをやった」と喜んでいるだけで、せいぜい「プチ・ナショナリズム」の水準でしょう。
その程度の高揚はサッカーに限らずどんな場所でも起こっています。」
彼はそれよりも
スペイン-ドイツ戦でのプジョルのヘディングシュート。
スペイン-パラグアイ戦でのイニエスタからパス、ペドロの右足シュートは左ポストに当たって跳ね返りビリャがシュートしボールは右ポスト内側に当たって左ポストに当たってゴール。
スペイン-ポルトガル戦でのイニエスタ、シャビ、ビリャとつないだゴール。
サッカーは選手や観客の国籍とは無縁に、見る者すべてを感動させてくれる瞬間があるのですと言いたかったのです。
長々の引用をお許しください。
それが世界のサッカーです。