住宅街の一角にある今の家に越してきたのは、およそ3年前のことでした。
歩いて1分もかからない所を一級河川である元荒川が流れ、
その川土手には100本もの桜が植えられています。
春になると花見客などでちょっとした賑わいをみせたりしますが、
普段は子供たちの遊ぶ声しか聞こえてこないような静かな町です。
近くにビルは無く、二階建ての一軒家ばかりなので、
空も広く、風通しもよく、近所の人もやさしい人ばかり・・・
そんなのどかな町に、突然その惨劇はやってきました。
その時僕は、家のキッチンにいて
いつものように料理を作っていました。
キッチンの小窓から外をのぞくと、
近所のおばさんたちが楽しそうに井戸端会議の真っ最中です。
中でもいちばん元気なのが、すぐ隣のオバさんで、
いつもニコニコと挨拶をしてくれるそのオバさんが、僕は大好きでした・・・
そう、僕はオバさんが大好きでした・・・
突然!
本当に突然の出来事です
楽しそうに談笑していたオバさんたちの声が、急にやんだかとおもうと
次の瞬間、みんなが苦しそうに咳きこみだしたのです。
オバさんは、助けを求めようとしているのか、
キッチン側の壁から回り込み、僕の家のリビングのサッシをどんどん叩いています。
よほど苦しいのか鬼のような形相になって
僕に何かを訴えかけようとしています!!
そんなオバさんをみて、僕も
「おばさん・・・おばさ~ん><!!!」
その時はすでに僕も気付いていました。
そうです、叫びたくても
僕自身、声を出すことができなくなっていたのです。
「おばっゴホゴホっ・・さん・・・おばさぁぁぁぁぁ~ん><!!!」
そして僕がサッシを開けると
おばさんは、最後の力を振り絞るかのように
叫びました
「あんたっっ!!いったい何作ってんのっ(; ・`д・´)!!!」
ご・・・ごめんちゃい・・・o(;△;)o
おばさんたちは、ちょうど換気口の真下で話していたので、
僕の作っていた料理の煙を、モロに吸ってしまったのです。
その時の料理は、何の変哲もない(?)焼きソバだったのですが
ただ、その時にドバドバ入れてしまった調味料が
これです
注意書きにはこうかいてありました
~このソースは想像を超える辛さであるため、
お子様、心臓の弱い方はご使用の際にはじゅうぶん注意してください~
ですとっ・・・
焼きそばにこのソースを入れて焼いた時の
煙はまさに殺人兵器です。
真剣に息ができなくなります~
こういうときあるよね