おばあさんのおうちに取り残された猫達
12頭すべての子達の避妊去勢手術が終わりました。
そして・・・
一つづつできることをやっていくしかありません。
最初に保護した2頭。
「さくら」と「よもぎ」
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なぜこの2頭を最初に保護したか・・・
この2頭は
おばあさんのおうちで単独行動だったからです。
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よもぎは目の前を通っても
調子が悪いのではないかと思うくらい
じっと動かないような子でした。
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さくらはほとんど姿を見せてくれず
姿があってももの凄い勢いで逃げて行く。
表情もなくいつもポツンとどこかにいて
触ることすらできなない子でした。
だからほっておけませんでした。
2頭揃って
預かりさんの元へ行きます。
この子達の為にこんな素敵なお部屋を用意をして下さいました。
冷暖房完備の大きな窓がある
素敵なお部屋。
預かりのAさん、ありがとうございます。
この日はお茶をご馳走になりながら
Aさんといろんな話をしました。
この活動を通し本当にいろんな方との出会いがあり
いろんな想いの中で「自分に出来ることを!」
そう思って1歩を踏み出す。。
私も最初はそうでした。
1頭でも幸せにしたい!!
みんな想いは同じです。
Aさんはゆっくりこの子達と距離を縮めていきます。
Aさん「よもぎはだいぶ慣れてきてスリスリごろごろです。
さくらはまだまだですがご飯はしっかり食べてくれます。」
まだ数日しか経ってないのに凄いなぁ。。
これは2月3日
初めての譲渡会参加の時。
緊張して固まっています。
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これは16日の2回目の譲渡会。
↓
少し表情も動きも出てきました。
後ろのさくらも落ち着いていて
この場所で毛づくろいをしたりしていました。
「さくら」「よもぎ」里親さん募集中です。
どうぞ宜しくお願いします。
そして3頭目。
おばあさんの家から保護したシャム系の「だいふく」
推定年齢2歳のこの子は
よもぎやさくらのようにはいきません。
この子はメンバーIの家で人馴れ修行をしていきます。
「よもぎ」「さくら」「だいふく」
3頭美味しそうな和菓子の名前を付けました。
以後、お見知りおきを~~~♡♡
がりがりに痩せたこの子。
倒れそうになりながらふらふらよたよた歩き
骨と皮しかない状態での保護でした。
巨大食道症
食道裂孔ヘルニア
赤い丸の中の白いものは胃であることがわかりました。
本来、右の臓器の中にある胃が
上に飛び出してきています。
そのせいで食道に負担がかかり
大きくなっている可能性がある。
そしてこの子は先天性
つまり、生まれつき持っていた病気であるということ。
その理由は成長が止まっているから。
手術をし、胃を元の場所に戻せば
この子の回復は十分にあり得る。
そんなこの子に*愛夢*♂と名前がつきました。
大きな手術を終え
愛夢は回復へと向かいます。
食道と胃に負担をかけられないので
口から15cc
お腹に直接15cc
1回30ccを1日4回
順調だと思っていた矢先愛夢は吐くようになります。
楽しみだったご飯は胃に入るだけとなりました。
それでも胃に直接入れば
少しづつでも確実に栄養を摂れる。
胃に直接入った分も吐くようになりました。
広がった食道が急に縮まる訳はないし
今まであまり活動していなかった臓器が
しっかり働くようになることはありません。
最初に院長先生が言った言葉を思い出します。
「この子は大変だよ。一筋縄ではいかない。」
少し食道を休ませたところで
院長先生はいろいろなご飯を試します。
液体、どろ状、缶詰
吐く回数は1日4回の食事で1回だったり2回だったり
それでも食事量の4分の1か5分の1
その他はきちんと体に入り栄養となっている。
もしかしたら吐く原因は胃ろうが刺激になっているかも!
胃ろうを抜くことになりました。
あっという間にお皿は綺麗に。
胃に流れやすいよう
お皿はこの高さで食べさせ
食べ終わると立たせた状態で抱っこ。
院長「おうちでもうちょっと体を動かしたり
いろんな刺激があった方がいいのかもしれない。
週末あたりで退院を考えましょう。」
愛夢がいつ帰って来てもいいように準備をします。
何?何?と他の猫達。
手前のネットの扉で小部屋が作れるので
他の子達と接触させず
私がいる時はこの中で解放してあげることができます。
体力がついてみんなと遊べるようになるまで
まだまだかかりそうだけど
私は嬉しい。
院長先生が出しました。
大量のおしっこです。
退院は延期となりました。。
退院できたとしても
きっとこの子はこういうふうなんだろうな。。
いろんなことを繰り返すんだと思う。
そしてこれが本日
病院のケージから出て少し遊ぶともりもり食べる。
カリカリの方が吐きにくいのだと言う。
わからないものですね。
液体やどろ状のご飯の方が絶対胃に流れやすいのに
カリカリの方が逆流しにくいと考えられます。
だけどね、上にちゅーるや缶詰を混ぜてあげないと
カリカリだけではなかなか食べないんだって!
先生「上の方だけ舐めてカリカリだけ出すんだよ。
それでも次のご飯までには全部なくなっているし
これしかなくてお腹が空けばしぶしぶ食べるから(笑)
ご飯の選り好みができるくらい元気になったんだね~」
院長先生「元気がないと心配していたんだけど
きっと今がこの子の普通なんだと思うよ。
落ち着いたと言うか
寝る時もちゃんと丸くなって爆睡するようになったから。」
だってもう2歳は過ぎてるんですもんね!
院長先生「生まれつき欠陥があったのに
ここまで頑張って生きて来て
やれることは全部やったから
何とか頑張ってほしいね。」
最後に院長先生はそう言いました。
愛夢の退院の日は近い?かな?