ボクは猫のまるちゃんです。
みなさん!
元気玉をたくさん飛ばしてくれて
ありがとう。
ちょっと前に
死神くんがボクの所に来ました。
死神くんは
↓こんな感じじゃなくて
↓こんな感じ。
死神 「あなたの命はあと2日です。」
まる 「どういうことだじょ?」
死神 「死ぬということです。」
まる 「死ぬってなんだじょ?」
死神 「体がふわふわ浮いて、雲の上に行く事です。」
まる 「あ、それなら知ってるじょ。
最近何回か、体がふわふわして
浮いて流れて行きそうになったじょ。
でも、キャットタワーにつかまれば
元にもどれたじょ。」
死神 「次はつかまっても、浮きます。」
まる 「いやだじょ。ボクは
もっと、ずっと、ここに居たいじょ。」
死神 「みなさん、そう言いますが、キマリですから。
それに、これからまるさんの病気はもっと悪くなり、
まるさんもご家族も、つらく悲しい思いをする事になりますよ。」
まる 「みんなをつらくするのはいやだじょ。」(゜д゜;)
死神 「最後に何かやりたい事はありますか?」
まる 「みんなと遊びたいじょ。
ねこじゃらしで遊びたいじょ。」
死神 「分かりました。では2日後に。」
ボクは2日後がこないように
時計を止めてみようとしたけど
止まりませんでした。
そして次の日、
ボクにはねこじゃらしで遊ぶ力が
戻っていました。
みんな、ケラケラ笑って
。+.。ヽ(*>∀<*)ノ。.+。キャハッ
ねえね 「まる、かわいい。」
にいに 「まる、めっちゃ楽しそう。」
小ねえね 「なっちゃんもやりたい。」
とっても楽しかったよ。(*^o^*)
2日後の朝、
また死神くんが来たんだけど
まる 「もう少し待って欲しいじょ。
今日、ねえねは友達たちとお出かけだじょ。
ボクの様子がおかしかったら
ねえねは行くのを止めちゃうじょ。
ボクはねえねが楽しい気持ちの時に旅立ちたいじょ。」
死神 「わかりました。
まるさんの優しさに免じて、また後で来ます。」
その後、ボクは苦しくなって
口で息をハーハーしました。
でもそれは、心臓や肺が
苦しかったんじゃなく、
もう、お別れだと思うと
心が苦しくなったからです。
病院の先生が
「口で息をしだしたら、すぐ来なさい。」って
ママに言っていたから・・・、
パパの運転で
ママと小さいねえねと
病院へ向かいました。
ボクが
「ママ~、抱っこして!」って思ったら、
ママは気付いてくれて
キャリーからボクを出して抱っこしてくれました。
「よかった。ママの抱っこ、大好き。」
そう思ったら、
ボクの体はふわりと浮いて・・・。
ママはボクの抜け殻を
抱っこしていました。
まる 「小さいねえね!ママを頼むじょ。」
小ねえね 「うん!まかして。」
「ママ。泣いてちゃ、まるちゃんを応援できないよ。」
小さいねえね(3才)も
ボクと同じように
死ぬという事が分からないので
ボクと小さいねえねは悲しくありません。
病院では先生が
心臓マッサージをしてくれました。
心臓マッサージで
一旦は体に戻る猫もいますが
ボクは戻りませんでした。
これ以上、死神くんを待たせちゃ悪いしね。
お家に帰って
にいにがボクの抜け殻を
いい感じにしてくれました。
だから、ほら。
ちゅーるだって、持てるよ。(^∇^)
ねえねは帰ってからいっぱい泣いて
その後、毛糸を1玉使って
ボクの大好きなポンポン(しかも巨大なの)を
作ってくれました。(*^▽^*)
持って行って
雲の上でむぎちゃんと遊ぶね。
お花も、お手紙も、おやつも、おもちゃも
いっぱいもらいました。
むぎちゃんに
お土産がたくさんできて
よかったです。
まる 「なんか、みんな、しんみりしてるじょ。」
「ボクは笑顔が好きなんだじょ。」
「ほら、酸素マスク被ってみんなを笑わせるじょ。」
「生きてた頃の写真だじょ。」
笑顔が好きなボクの為に
みんな悲しいのガマンして
笑顔でお別れしてくれました。
ママは絵日記に
書いてくれました。
【 ありがとう。 】
まるちゃんが逝った後、
私のラインには
ありがとう。が、あふれました。
頑張ってくれて、ありがとう。
元気玉、ありがとう。
楽しい思い出をたくさん、ありがとう。
保護してくれて、ありがとう。
家に来てくれて、ありがとう。
応援、ありがとう。
家族になってくれて、ありがとう。
ご支援、ありがとう。
生まれてきてくれて、ありがとう。
笑わせてくれて、ありがとう。
★ 完 ★