自分史のブログ

初めての自分史の書き方

山の辺書房 自分史ガイド&お知らせ

2019-12-17 13:35:18 | 自分史の書き方

 連載第15回
自伝・歴史書・民話集などをマンガ本に!?
 本は読まれてこそ命を得る、ということは常に言って居る。
 わたしが過去の経験をもとに考えだした「文章描画法」は、これまでのものより読んでもらえる確率が大幅にアップするという実証を得た。画像テクニック的成果であることは確かだ。
 何度もいっている如く、現代は大変いそがしい時代だ。それで、各々の脳細胞をフル回転しなければならない文字のみが羅列している文章本は敬遠される傾向にある。

 ここに登場するのが、画像がテレビを観るように飛び出してくるマンガというジャンル。マンガといえば、一昔前は少年少女の読み物だった。ところが、時代の移り変わりとは奇異なもので今は大人の世界にまで読者層が広がっている。正に燎原之火の如くである。
 わたしの持論「出版物は読まれてこそ云々」からすれば、表現形式はどうであれ、本となったもの(特に、自費出版物)が「殆ど読まれない」から「誰でも読んでくれる本」に変わることは大歓迎といえる。
 マンガは画像表現である。ページを開くとパッとイメージの世界が飛び込んでくる。文章を読んで連想するより手っ取り早い。このことは現代人の感性に最も適応している。

 本書最初の項で「折角高額な資金を出して立派な本を作ったが家族にも、ましてや孫にいたっては見向きもされない」と書いた。ところが、これが慣れ親しんだマンガの本だということになれば、少なくともパラパラと頁位はめくてくれる。そのうち、魅力的な絵に、また、よくできた吹き出し(セリフ)に我知らず引き込まれてしまうかも知れない。そうなれば大成功だ。世間・世の中の動きをみると、「確かにその傾向が表れている」とはマンガスタジオさんの弁。
 愈々そういう時代になったのかと思う。

マンガの世界・生原稿について
 マンガのための原稿、特に自伝の場合は原稿の書き方に、文章原稿にはないものが求められる。つまり、マンガのための生原稿にしなければならない。マンガ家は、与えられた原稿をもとに絵コンテを描き、セリフを決めていく。それには、絵が生まれ、セリフが生まれる最も適した材料や状況説明が必須条件となる。その出来不出来で迫力なり、情感なりの伝達が左右される。わたしの「文章描画法」とはすこし違ったものになる筈だ。
 
 マンガ本依頼者はこの点を十分心得、マンガ家さんと綿密な打ち合わせをしなければならない。
 ではここで、マンガ制作の初歩段階を、自伝「ど根性」巻頭数頁め書出しの緊迫した警官とのやりとり場面を絵コンテとして見て頂く。(これは、現役のマンガスタジオ主宰、さいわいとおる氏にこの稿のためご協力いただいたものです)

●本書冒頭「ど根性」の書出し数ページ後の小見出し「あらぬ疑い」が以上のようなマンガになる。勿論これは仮のラフスケッチだが、クライアント様の承認が得られれば正式に通常のマンガ本になる。

漫画本は金がかかる
※自分史を漫画本にするということは大層資金が要る。余程のお金持ちでないと挑戦は難しい。
 私が通常業務で行っている「電子書籍として出版」とは月とすっぽんだ。


ただ一ついえることは「行間を読む」という言葉が死語になってしまった今は、印刷された紙の本を心躍らせて読んでくれる人など殆ど居ない。何でもかんでも画像・映像オンリーの時代――絵を見なければ理解出来ない、物事のイメージ出来ない人間世界と豹変してしまっている。
 こんなことを書けばご立腹の御仁も居るだろうが、これは事実としてうけとめなければならない。

●時代の流れとはいえ、文明文化の進歩に心が追いつけないという人間として誠に恥ずかしい時代となってしまった。本来は文明開化と平行して人身も成長しなければならないのに現実は逆比例している。


●そのんな世間で自分史をつくり、世間に広めたいという試みをしているのだから、小生もおめでたい人間だなとも考えている。

●それでも、希望を持ちたい。詩なり俳句なり或いは随筆なりを書き、あるいは、過去の楽しかった胸キュンの出来事を青春の一幕として〝己の生きた証〟として後世に残しておきたいと心底思っている方も少しはあるだろう。
 そのような方々の為に、せめても原稿の書き方などをご教示できればという思いからこのようなブログを書いている次第だ。
 原稿をお書きになったときは郵送していただければ、原稿校了までは完全無料でお手伝いさせていただきます。

●当編集室のホームページをみていただければ、自分史電子書籍出版という超安価な方法も解説しているので参考にしてください。

●人生100歳時代到来――脳細胞だけは最期まで維持したいですよね。それには日々思考し書きつづけることが効果的であるようだ。自分史愛好家のご検討を祈るのみである。


●さて、つぎの項では、自分史執筆にたいする疑問や質問が多く寄せられているので、そのお答えとしていくつか抜粋、新聞紙上で回答したものを掲載しておきます。
つづく


  
★山の辺書房併設デザインスタジオからのおしらせ
場所:東京銀座一丁目「バートックギャラリー」にて水彩画家、向井靖子の水彩画展示販売会(GROUP)を行います。テーマは「おうちに飾る絵展2020」です。お誘い合わせのうえ是非お越しください。癒しのバラ花シリーズなど力作を観ていただきます。
期間、2020年1月13日~20日まで。時間、13:00~18:45(最終日は17:00)※1月16日は休館

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※書籍詳細は下記ホームページをご覧下さいませ。

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※素人さんの自費出版警鐘チラシ2面もホームページに掲載しております。


自分史のブログ 山の辺書房より 自分史の書き方第14回

2019-09-21 14:45:57 | 自分史の書き方

★新刊「いやされる別世界」

アマゾン期間限定無料キャンペーンお知らせ

いやされる別世界: 里山は人生のオアシス
向井 靖子,よしい ふみと
山の辺書房

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★今、マチュピチュが話題になっております。本編特別稿の「紀州のマチュピチュ赤木城」は城好きには最高です。

★この本の内容

●人生100歳時代に贈る〝元気の出る本〟です。
 内容は衝撃的ではないが、まるで少年のような感性がすばらしい。他に類をみない語り部調の文章が読者を魅了する。
 著者は五年前の紀州大洪水で我が家を無くした。その後、苦難の被災者生活の末里山に終の棲家を求めて移住した。不便極まる里山と決めつけていた山村の地だったが移り住んで〝里山の素晴らしさ〟に目覚めた。


●この著者は齢80近くだが感覚思考は実に瑞々しい。何事にも興味を持ち観察し挑戦している。
 世間では「還暦だの、古希だの、喜寿だの、米寿だの」と我が身を位置づけ自ら老いを実感し、人生の必然と決めつけている。長年の習慣でそれは仕方のないことかも。
 だが時代が変わった。世界で類を見ない長寿国となった日本。過去の慣習に甘んじることは実に勿体ない。100歳までは時間がたっぷりある。この作者のように、今一度充実した青春に挑戦してみてはどうでしょう。


●本書は里山に身を置いて初めて〝歓喜の別世界〟を体感した。
 本来好奇心旺盛で超ポジティブな性格。何でも観てやろう、体験してやろうの精神が充実人生になっている。

 自然に対する好奇心――森のささやき・小川のせせらぎ・魚や動物・鳥――。一秒毎に移りゆく里山の情景に見事に溶け込んでいる。
 著者曰く「つたない語り口じゃが……」と前書きにある。確かに内容的には濃厚ではない。然し、執筆姿勢つまり感性が見事といえよう。その証拠に本書プレリリース時、熟年男子から次のようなメッセージが届いた。
『後期高齢者の自分は日々時の流れに身をまかせ、あてもなく彷徨っていた。そんな折この本を読んだ。そして衝撃を受けた。人間考え方一つでこうも変わるものなのかを実感した。参考にしたい』
 ――実に意味深な書評だ。


●世の中、何でも手に入るすばらしい時代になった。だが、多くの老若男女が挑戦すべき目的を喪失している現実がある。まさに虚無の世界だ。
 この本は『人生とは何か?』『生きることとは何か?』『人生の当為とは何か?』という重要なテーマを示唆している。
 富だけが人生じゃない。もっと大切なものがあるじゃないか……と問いかけている。

※22日までは500円で販売中

★★★★★★★★★★★★★★

 

連載第14回 ――――――――――――

暴走機関車

●私は、開業以来百本以上の原稿を読み、意見を言ってきた。なかには著者と喧嘩したこともあった。私の書き方指導に不満を持つクライアントも少なからず居た。
 その方々はご自身の文章に少なからず自信をもっていた。これは結構なことだが、読者への配慮が欠けている。

●自伝は文字通り〝自分のことを書く〟作業である。それで書く内容は万事細部まで分かっているから一気呵成に書きまくる。これは素晴らしいことなのだが、勢いがつきすぎて暴走機関車となることが多い。停まるべき駅をどんどん通過してしまっている。終着駅までノンストップだ。

●終点で〝完〟と書いたとき大満足。得意げに膨大な枚数の原稿を持ち込んでくる。当人は達成感バリバリだ。なかには四百字原稿1000枚余の大作を風呂敷に包んで私の前にデンと置き、「これを本にしてくれ」という御仁も居た。後日ご連絡します。とお原稿を受け取る。
 正直言って他の出版社であれは大喜びする代物だ。
 つまりは〝金になる〟ケースなのだ。――二つ返事で引き受けるだろう。

●他の仕事の合間にお原稿を拝読した。
 何と言うことでしょう――よくここまで書いたものだと関心するやら驚くやら。
 ところが、主語が無い・述語が句読点の(、)連続でどこまでも続いている。まさに暴走だ。内容はなんとなく分かるが、どうも〝嗚呼そうなのか〟と得心できない。また、ご自身だけが事の成り行きを熟知しているので分かっているのだが私は第三者でクライアントさまのことは全く知識が無い。書き方ガイド(前述)のキャッチボールが出来てない。
「果たしてこれで、情報ゼロの読者が読み進めてくれるだろうか?」
 おそらく……折角買った本ではあるが、数ペーシ読んで放り出すに違いない。

●原稿内容は数奇な人生を語っているので合格なのだか、著者に対して予備知識皆無の読者は混乱するだろう。――残念!

●後日クライアントに連絡した。編集室に来たクライアントさま。俗に言うドヤ顔。「素晴らしいですね」という私の言葉を待っている様子。
と、そこで「長いですね」と私の第一声。

 それはもう大変な人生でしたからね――と口には出さないが表情で示している。次の言葉を待っているようだ。

「これは草稿で、校了原稿にはなりませんね」と私。
 クライアントさまの表情が変わった。きっと予期せぬ私の台詞だったらしい。
「あなたの人生のおおよそのことは分かりました。でも、自分史にするには長過ぎます。まず、この原稿枚数を三分の一にしましょう」と私。
 クライアントさまのお顔が真っ赤に変化。余程びっくりなさったのだろう。しばらく無言。
「あなたのお原稿はまさに暴走列車です。中身は素晴らしいのですから適当に停車駅を入れてくれませんか。そうすることにより重複した事象が整理され、結果的には原稿枚数減となり、読者の理解も深まると思いますよ」
●こんなやりとりをした後、諸々の実例などをコピーし、参考にしてくださいと言って再挑戦をお願いした。
 ――結果、私の編集室での出版は見送られた。屹度お気に召さなかったのだろう。

●クライアントさまの出版費用が潤沢なら、私が現地取材・聞き取り取材して全ての執筆を請け負ってもいいのだが、できるだけ安価に仕上げようとする場合は、申し訳ないのだがもう一度お原稿の書き直ししていただく。草稿ご指導は何度でも無料。
 但し、手書きでなく、コンピュータを使って(ワードソフト)や(ジャストシステム製)の「一太郎2017」で執筆して頂くこと。これはAmazonで電子書籍化するとき最適なのです。
 又、お原稿をデータ化することによって、メールソフトなどを使って(原稿のやりとりが可能)になる。

つづく

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いやされる別世界: 里山は人生のオアシス
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ど根性: 昭和繁盛記 (実話物語)
下川殖久,向井靖徳
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まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
よしい ふみと
山の辺書房自分史編集室

 

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自分史のブログ 山の辺書房より 自分史の書き方第13回

2019-09-19 14:21:34 | 自分史の書き方

連載第13回
文章のヒミツ

●…文章とは、簡単にいうと、「はじまり」と「うけ」から成り立っている。
「はじまり」とは書き出しのこと。たとえば、
  ① 私の育った村では……………………………………
  ……………………………………………………………
  ……………………………………………………………
  ……………② という昔からのしきたりがあった。
 と書いた場合、
① がこの文の「はじまり」であり、
① が「うけ」となる。
 また、点線部分が(しきたり)の内容だ。
 
 ●このように、「はじまり」で投げた文章のボールを、中間の説明部分を経て、最後に確実にキャッチ「うけ」とめる。

(……である。)
(……ということです。)
(…であった。)などが「うけ」のキャッチャーミットの役目だ。

 句読点の句点(。)でしっかり「うけ」止める。
 このことをいつも頭に置いて文章を書くと実に立派な文章、間違いのない文章、わかりやすい文章になる。

●…ところが、多くの場合、「はじまり」はいいのだが、内容説明をしているうちに勢い余って、ついつい「うけ」のことを忘れてしまう。
 色々な接続を重ねて、まわりまわって、自分でも書いていることの意味が分からなくなったところで思いだしたように「うけ」を書くものだから、何とも変てこな文章になってしまう。

 「はじまり」→説明部分→「うけ」

 この関係をしっかり心に刻み付けていただく。

「そんなこと、小学生でも知ってるわ~い……」という声が聞こえるが、実際は実に多いのだから仕方が無い。

●…次に、よそゆきの言葉は使わない。官庁の文章ではないので、むりに標準語を書く必要などない。

 方言などは、一般に理解出来る範囲で、ふんだんに使ったほうが文章に味があり、温かみがでるものだ。
 わたしの著作「ど根性 昭和繁盛記」では方言を多く取り入れ、巻末に「方言解説」を付した。つまりは、物語に味がでて深みができるというわけだ。

●…私は、初めて原稿を書く方に、
「とに角、あまり難しく考えず、自由に、気楽に、楽しみながら、日記でも書くつもりで書いてみてください」と言っている。 

●それを見せていただいて、必要があれば承諾のうえ「現代表記法?」にもとづいて手を加え、標準的なる文章にするためのお手伝いをさせていただく…。
 この方法で40年近くやってきた。

●最近では「熊野の里山今昔噺」や、まもなく出版予定の「いやされる別世界――里山は人生のオアシス」では、著者が〝語り部〟となって喋る形にした。結果的に、はんなりと温かみが感じられるようになった。

●…絵や俳句、川柳、毛筆の書、写真、イラスト等を必要に応じところどころに入れるとストーリーに動きがでて、すばらしい仕上りになる。
 ところが――ここで問題発生!
 物語の所々に写真やカットを入れるのも演出としてOKなのだが、印刷所で紙の本にする場合は問題なしなのだが、電子書籍の場合はチョットきつい。
 なぜなら、読書の際、タブレット&PC画面で、文字の拡大縮小が自由に出来る仕掛けになっているため場合によってはレイアウトが崩れることがある。それで、写真・カットは最小限にとどめたい。

●…追記
 書くということは頭脳ゲームのようなもので、あらゆる角度からものごとを観察して、それを読み解く訓練だ。
 従って、脳細胞に血液と酸素がふんだんに供給される。知らず知らずに目が輝いてくる。調べものをする機会も増えるので必然的に視野が広くなる。
 昔から「頭を使うと、老いを知らず」という。つまり、老化防止の特効薬でもある。

●友人の脳外科医から聞いた話。
 人間の脳は、超優秀な総合指令センターだという。

 どういうことかというと、

「ああオレは還暦だ」と思うことで全細胞が

「還暦だとよ、還暦の準備しようぜ」となる。
 反対に、何か目的をもって能動的に挑戦を始めると、これまた細胞群が「おい、指令部からとんでもない指令が来たぞ、これからすごいことにトライするんだってよ。さっそく準備にかからねば」ということで血流改善・脳伝達物質増加・新たな神経系統構築と大忙しになるそうだ。

●特に、青春時代の甘酸っぱく切ない色んな情景をイメージし、その別世界に身を置き遊ぶことで、より一層脳細胞が活性化するらしい。そういえば最近やたらと昭和歌謡番組が増えてきた。客席で涙ぐむかつての少年少女がいっぱい居る。

●もう一度言うが、往時から、「目的あるもの老いを知らず」という。これが、現在医学で証明されたのだ。
●人生100歳時代到来!嗚呼青春……

 ♪舟木一夫の「高校三年生」が聞こえてきます。
一度きりの人生、生涯の記念碑をつくって思いっきり輝いていただきたいものだね。

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つづく

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自分史のブログ 山の辺書房自分史編集室より 自分史制作講座第12回

2019-09-18 10:40:46 | 自分史の書き方

連載第12回
料理人の登場だ!

●さて、材料も揃ってきた。
 「この材料をいかに調理どうするか……」
 まな板に乗った具材を吟味する楽しいひとときだ。

 各区切りの中に詰まっている体験、出来事を、ひとまず箇条書きにし、充分それを検討してみる。
(このとき、どれもこれも書きたい気持ちを抑えること)
 その中で、「どうしてもこれだけは書きたい」と思うものを一つ選びだす。前述の場合だと、水泳上手、つまり、「○○川のカッパ」というように。つまり、主人公の少年時代は村一番の水泳上手だったことをその区切りのメインテーマとする訳だ。

 このようにして、各ブロックの中心テーマ、大黒柱を必要な本数だけ建てる。

 泳ぐという中心テーマの関連として、魚をつかむことが得意だったことも書ける。同様に、ある日、友達がおぼれそうになったこと、それを得意の泳ぎで助けたこと、その助けた友人が今はどこそこの社長になっている……など、一本の中心的小見出しの大黒柱を個々の区切りの中にぶっ建てておいて、そのまわりをぐるぐるまわりながら物語を展開させる。これは書くほうも大変楽だし、読む側も内容がスッキリしているので分かり易い。

●…ここで、書くための心得のようなものを書いておく。参考にしていただきたい。

A、素人さんがお原稿を書こうとするときの心理として、「やるからには上手に書こう」と決意する。……だが、これがイケナイ!
 名調子の文章を書こうと考えてもそう簡単に書るものではない。また、今の時代は、古の美文調はあまりウケないようだ。

B、知らない言葉や難解な漢字は絶対使わない。よく知り尽くしている「自分のことば」で書くこと。すると文章に気取ったところが無く、書き手の真実が不思議と読者にグングン伝わるものだ。特に必要なことは、方言を正直に書く事。ただし、意味不明なものは除く。

C、「こんなこと書いたら笑われるのでは……」などと思わないこと。(多くの場合、当人だけがそう思い込んでいるからだ)

D、なるべく短い文にする。

 ●長い文の例…
 「朝起きて寝巻きのまま外へ飛びだすと、ゆうべの激しかった風雨はうそのようにやみ、雲一つない上天気で、村の人々が楽しみにしている年に一度の村祭りのために神様が特別にお与え下さったような、それこそ、透き通るように晴れわたった朝であった。」
 と書くのを、
 ●短文、スッキリの例…
 「目がさめる。じっとしておれず寝巻きがけで外へ飛びだすと、ゆうべの風雨はやんでいた。

早朝の空には雲一つない。すばらしい天気だ。
 今日は村祭り。村の人々が楽しみに待ちわびた日だ。

この日のために、神様が特別に与えて下さったような秋晴れだった。」

 という具合にする。短く、句読点の句点(。)で文に区切りをつける。読んでいて実によく分かる。 
 (で、)や(と、)(そして、)など、句読点の読点(、)で文をどこまでも引きのばすやり方は、文を書きなれない方々が殆んど例外なくやる方法。これは、よくないことだと思う。

つづく

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自分史のブログ 山の辺書房より 自分史の書き方第11回

2019-09-15 13:23:23 | 自分史の書き方

連載第11回
ファーストステップ
「人生年表」を作ること

A、前述の横長の紙を用意する。(障子紙などが最適です)

B、巻紙を眼前に左右に広げる。その紙の右端に生まれた日を書く。
【これが、あなたの自分史スタートラインである】
※この横長の紙は、系図のようなもので、物語のベースだ。つまりは設計図。
 何事をするにも設計図が完璧でなければ最高の出来にはならない。

●自分史の主人公がこの世に生を享けた日を起点として、愈々あなたの人生ドラマがはじまるのである。

◇生まれた年を大正五年と仮定する。

◇大正五年…六年…七年…、と一年ごとに約10センチほどの間隔をつくって、最後まで書き込み枠を作る。

◇こうして年号、年令を書き込んだら、次にこの自分史年表を見ながら、その時々に浮かんでくる懐かしい情景、出来事をお気に入りの事象として年月日の処の空間に書き込んでゆく。このとき、詳細は書かないこと。大事なことは、ほんの見出しだけにすること。

◇書き込みは明瞭なものを主とし、不明瞭なことは、後で調べる。ここで要注意事項は、好い加減なことは省く。なぜなら、これが重要な設計図であることから、ここで誤差がでたりすると全体のバランスが崩れてしまうからだ。

◇このようにして、全ての項目に書き込みを終えると、目の前に広げ、自分の足跡を確認する。眺めていると、あの時、あの人と……、と、色んな情景が走馬灯のように去来するはずだ。

◇しばらくは、楽しいような、懐かしいような、甘酸っぱい感情がふつふつと湧いてくるのを楽しむ。実はこれが脳活性化にいいらしい。

●人生年表の利点と使い方
◎…このように正確な人生年表をつくることにより、今日までただボンヤリ思いだしていた過去の事象が、急にはっきりしてくる筈である。同時に、前後の位置関係も明確になる。忘れていたことも次々と思いだす。思いだしたら直ちに年表に書いておく。

 ★数日はこのくり返しをしていただく。

こうして段々に、より密度の濃い内容の人生年表に成長する。

◎…さて次に、これをもとにして、いよいよ作業開始!

【小見出し設定】

●…ところが、まだ、物語を書く段階までには今一つしなければならぬことがある。「小見出しの設定」がそれだ。


 小見出し設定とは、完成した人生年表を幾つものブロックに区切ることをいう。例えば、0歳から七歳までを幼年期、八歳から十五歳を少年時代、十六歳から二十五歳までを青春時代、というふうに個々のブロック(一かたまり)をつくる訳だ。ブロック分けの基準はこのように年齢区分でなくても結構。


 区切るのに適当と思える出来事があれば、それを利用すればよい。とに角、細長い人生年表を幾つかのブロックに分割するのである。具体的には、年表に赤鉛筆でタテに線を引いて区切る。

●…こうして区切られた各ブロックがそれぞれ独立した「短編自叙伝的人生の一幕」であるという考え方をする。仮に、タイトル(小見出し)をつけるとすると次のようになる。 
 第一区切り……「幼年期」
 第二区切り……「○○川のカッパ」(主人公が泳ぎ上手であった場合)
 第三区切り……「○○ちゃんの想い出」(実は将来妻となる女の子)
 第四区切り……「結婚」
 第五区切り……「ビルマでのこと」(戦争体験)

●…このように、各区切りを読み切り物語のように独立させると、あとで年代順に組立てたとき全体がキリッと引締まる。

♪ここで一寸休憩
懐かしい思い出の場面→脳裏に浮かぶ→当時の音や会話、歌謡曲が
聞こえる→更にシーンが広がっていく→又次の関連した情景が出てくる。やがて最初の場面を軸に次々と思い出の連鎖反応が起こる。そうしているうち、これまでボーと霞んでいた色んなことが、
あたかも霧がはれるように脳裏に再現される。


この往時に遊ぶ行為には大きな特典があると脳科学者は言う。
つまりは、過去の楽しかった事を「自分史を書く」という目的で思い出しているわけだが、そのことが脳の血流を促進し更に休んでいた伝達回路も目覚めるということだ。
老化防止・認知症予防になるというわけだね。


これを名付けて【自分史効果】とでも言っておきましょうか。

つづく

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向井 靖子,よしい ふみと
メーカー情報なし

 

悪魔の手引き: 短編小説
向井 靖子
山の辺書房

 

ど根性: 昭和繁盛記 (実話物語)
下川殖久,向井靖徳
山の辺書房

 

まだ人間だった頃の脚本: シナリオの原点
よしい ふみと
山の辺書房自分史編集室

 

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自分史のブログ 山の辺書房より 自分史の書き方第10回

2019-09-14 14:17:05 | 自分史の書き方

#mce_temp_url#連載第十回
◎ものを書く


●ここで、「書く」ということについて少し考えてみる。「ものを書く・創作する」という行為は、全能動的な作業であるとよくいわれる。能動的とは、その文字の示す通り、こちらから全面的に働きかけることをいう。

●みなさんが、何かを書くために机に向かったとする。そこには原稿用紙なり、又はメモ帳或は日記帳などがある。それらは、無表情でじっと黙したまま白い顔で待機している。誰かが文字を書きこんでくれるのを、只ひたすら待っている。この完全なる受身の立場の彼らにを相手に書き手は、それこそ百%のエネルギーを消費しながら文章を練り、物語の筋を組み立て、それを文字として一字一字丹念に、原稿用紙の場合は「マス目」に書き込まねばならぬ。

これは孤独な作業であり、誰も手伝ってくれない。正直いって何度経験しても決して楽な作業ではない。このことを「産みの苦しみ」という人もいる。

ものを書くことは大変だ

●こんなことを書くと、

「そんなに大変なことだったらヤーメタ」或は、

「オレには到底できそうもないなア」

と思うかもしれない。そう思われた方は、どうぞ次を読んでもらいたい。

●確かにものを書くことは大変である。そのための調査も必要。物語の設計図にあたる「構成」という作業もしなければならぬ。また、書く内容によっては空想の世界をつくらねばならぬこともある。これらのことを全て独りでこなさなければならないから大変だ。
結局、多くの場合筆を投げることになる。

●そこで、編集室では、ひとりでも多くの方に、人生の記念碑ともいえる自叙伝、自分史を、なるべく書き手の負担を少なくして作っていただき、素晴らしい出版の喜びを味わっていただくため、可能な限りのお手伝いをさせて頂こうということで、書くための無料相談している。

●この方法をご覧になって、順序通り進めて頂くと、どなたでも、さほど苦労せず立派な人生回顧録を完成させることができる。ただ、前述の如く、知的・精神的作業であるため、途中で息切れする場合も考えらられる。


 とに角、やりだしたからには最後までやりとおすという「信念」だけはしっかり心に刻み付けておいて頂きたい。

【具体的な方法】
●日記を書く要領を基本とする。ただ、日記はその殆どが書いた本人だけが理解できればそれでよい。ところが、ミニ出版つまり、自伝となると第三者に読んでもらうのが目的なので、この点、多少の注意が必要だ。

 文章を書きなれた人でも、つい筆に勢いがつき過ぎて読者への配慮がおろそかになり、なんとも意味不明な文を書いて済ましていることが多い。
 書く方は自分が体験したこと、或は、自分で研究したことだから全て判っている。ところが、読者は何の予備知識もない。にもかかわらず、こんなことまでこと細かく書かなくても判っているだろう……、という思い込みが多分にあり、充分な説明もせずに省略してしまう。読み手はまさに、連想ゲームをしているようなものだ。

●著作物は判じ物ではない。読んでいて書き手の心が温かみをもってずんずん伝わってこなければ本物ではない。系統立てて親切に、第三者が最も理解しやすいように書かねばならない。単なる酒宴での体験談義では本にならない。

◎さあ書くぞ!と、構える。
 すると、幼少の時の事から学生時代、就職、恋愛、結婚、戦争体験、その他色々なことがゴチャゴチャになって頭の中で躍り回る。


 あれも書きたい、これも外せないと書きたいことが一杯で溢れそうになる。これが貴重な材料だ。大切にしなければならない。しかし、いくら素晴らしい出来事・体験でも、ただ思いつくまま書きまくったのでは、書く当人は自分のことだから理解できても、全くの白紙状態の読者は混乱する。
 
 過去の生原稿拝見しての感想だが、得意満面でわたしのところに原稿を持ち込んでくる。拝見すると、なるほど、個々の事象は可成りよくかけているのだが、その前後関係、環境、ロケーションが全く分からない。あえていうなれば「夢物語」のような感じだ。

●そこで、この数多くの貴重な体験を一冊の本に物語として完成させるため、それぞれの具材をまな板にのせ、構成という名の調理をしなければならない。
 この方法は個々人さまざまだが、「さあ、どうぞ」といっても包丁を握ったまま固まっている状態だ。初めてのことでこれは当然のことだろう。

●構成の実際……原稿材料の調理方法だが、だれでも出来るやり方を記してみる。

つづく

★自分史、自費出版、電子書籍出版などの詳しいことは下記ホームページでご覧下さい。

★山の辺書房自分史編集室発行、Amazon電子書籍のご案内

改訂版 平成の大洪水: 未曾有の水害で生まれ故郷を無くした被災者の赤裸々な手記
杉岡 昇
山の辺書房自分史編集室

 

改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
杉岡 昇,よしい ふみと
山の辺書房

 

大台ヶ原 妖怪伝説
向井 靖子,よしいふみと
山の辺書房

 

癒しの山 大台ヶ原 : 開山行者の生涯
向井 靖子
山の辺書房

 

熊野の里山今昔噺: 紀州一揆 慶長一揆 その後
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自分史のブログ 山の辺書房自分史編集室より 自分史制作講座第9回

2019-09-13 09:57:02 | 自分史の書き方

 

★9月13日、自分史のブログ★

編集室より

★昨日までのAmazon電子書籍無料キャンペーン「平成の大洪水」ですが、多くの皆様にダウンロード購読頂き誠にありがとうございました。

「参考になった」「全て我が事として心の準備をしておく大切さを教えられた」「被災者の心構え、行動が参考になりました」など、感想メールを頂戴しましたことお礼申し上げます。

 改めてノンフィクション・実話手記の重要性を認識した次第です。

――――――――――――――――――――――――――

★扠、自分史の作り方ご案内にもどります。本日は連載第9回目です。

連載第九回 
時代が変わっても変わらないもの――人間の心

●感想文のなかの『こまやかな感情表現』『主人公の赤裸々さ』などは書き手が主人公を詳細に取材し同時に容赦なく丸裸にして書いたからだろうか?。

 このように、自伝というからには書く本人の相当な覚悟が要る。覚悟といえば大げさだが、ただ真実と素直さで何の気負いもなく書けばいいのである。そうすれば必ず読み手に伝わるものだ。とりたてて屁理屈を並べる必要など何処にもない。あらためていうが、自伝・自分史は純文学如何を競うものではないこと。

 わたしが実践している「文章描画法」であるが、難解なところなど一つもないといっている。そのかわり、最も大切なことは、くどいようだが真実を書くこと。

●情景描写は余分な形容など省略し短く書けばよい。肝心なのは、会話文である。前述の「夜の光」の如く、この会話にあらゆる情報が含まれている。時系列構成場面…そのなかで繰り広げられる会話の数々。これらは何の誇張もエエ恰好もない赤裸々な会話文であることが成功への鍵となる。

●この書き方について今一つピンとこない方は戯曲を見ていただきたい。例えば、文豪、菊池寛さんの「父帰る」など。わたしの「文章描画法」は或意味では自伝の戯曲バージョンでもあるのだ。

 さて、自伝の画期的表現「文章描画法」については、このあたりで説明終了として、次に、初めて自伝・自費出版にチャレンジする方を対象に、自分史全盛期に制作頒布した「自費出版のための書き方ガイド」から主なところを抜粋して次に掲げる。

●これは、古い話で、一九八五年初版、一九九〇年第三刷として世に出したもの。沢山の人に読んで貰った。何故か教員OBの方々に人気があったのを覚えている。同時に勉強会も実施した。

このガイドの内容は、描画法を考えるずっと前のことなので、通常といえば変ないい方であるが、自分史という言葉が世にデビューして間もない頃の常識的な記述方法である。

 しかし、書くという基本には変わりがない。それで、原文のまま掲載する。少しでも参考になれば幸甚である。
 時代の変遷とともに暮らす人間も変わる。当たり前のことだが、そのなかに「人間の真実」がある。
 これ無くしては、いくら人工知能が発達しても害こそあれ益にはならない。


復刻版
「自費出版のための書き方ガイド」

★ようこそ……自分史の森へ

◇はじめに
● 用意するもの

A. 四百字詰原稿用紙(一冊50枚綴りのものが良い。又は、チラシなどの空白部分を活用してもよい)

B. 筆記具(文字がはっきり読み取れるものなら何でもよい)

C. 辞書

D. 横に細長い巻紙(人生年表を作成する為のもので、障子紙などが適している)

E. 信念(何がなんでも、最後まで書きつづけるんだという不動の心得)

●以上五つをご用意いただく。このうち、A.~D.は「物」ですから楽にそろえることができます。だが、E.の信念となると何処の文具店でも売っていない。非売品である。従って、筆者自らの力でつくり出し、用意しなければならぬ。これが、個々人に確実に用意されると、すでに目的の九割は達成されたといっても過言ではない。

●最初、書き始めてしばらくは気負っているので何とかガンバル。そのうち、なれないこともあって段々息切れが起こる。行き詰っってしまい、放り出したくなる。幾度か「もう、や~めた」と思う。そんなときは、今まで書いてきた内容がなんともつまらないように思えてくる。それで、益々イヤになってくる。結果、本当にやめよう、と考える。

 せっかく一大決心しスタートをきったのだから、途中で放り出すのは実にもったいない。
「必ず完結するぞ。オレの一世一代の大事業だ。必ず本にしてみせる!」
こういう信念が是非とも必要となる。

●では、この不動の信念をどのようにして養うか……。
一つの方法として、
「絶えず、書き上げた時の喜び、本になったときの感動」
これらを頭に描きながら書きつづける。これが大きなはげみとなる。

●ものを書く、というのは、精神を主体とした特殊な知的作業であり、頭に浮かんだ事象を整然と組立て、それを、一定の約束事にそって、文字として一字一字原稿用紙のマス目に書き込むという非常に根気、忍耐を必要とする仕事である。

つづく

山の辺書房自分史編集室ホームページ http://web1.kcn.jp/y-pub

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自分史のブログ 山の辺書房のAmazon電子書籍無料&書き方連載7回目

2019-09-10 09:52:31 | 自分史の書き方

 9月10日 山の辺書房自分史編集室 自分史ブログ

アマゾン電子書籍無料キャンペーン九月度第二弾!
弊社発行Amazon電子書籍 話題の手記「平成の大洪水」9月8日~12日まで無料ダウンロード出来ます。NHKローカルでも二度放映された話題本。異常気象の昨今、万人必読の書です。

改訂版 平成の大洪水: 未曾有の水害で生まれ故郷を無くした被災者の赤裸々な手記
杉岡 昇
山の辺書房自分史編集室


 昨今、日本列島否世界中で異常気象が発生各所で甚大な被害となっている。自然の脅威――我々はどのような心構えで対処すべきか……。

この著者は、考えても居なかった未曾有の大洪水で我が家水没、転居を余儀なくされた。

【内容】

 多くの災害被災者にぜひお読みいただきたい一冊です。
 紀伊半島南部は過去に伊勢湾台風など数々の台風に襲われ、その度に川の氾濫で家屋浸水・水没し大切なものを失った。教訓はあったのだが、この半世紀間殆ど災禍に遭うことがなかった。それで油断していた。
 そんな折、平成12号台風が猛烈な勢いで襲ってきた。筆者は過去の経験から、多少の浸水はあるだろうが大したことはないだろうと高を括っていた。避難勧告を無視し、妻と共に二階に籠城した。市の職員の息子にそのことを伝え、風雨の収まるのを待っていた。
 ところが、意に反し大変な事態となった。かつて経験したことのない大洪水となったのだ。九死に一生を得て救出されたが、家屋は完全水没し。転居する羽目に。
 筆者曰く「この手記を書こうと思ったのは、日ごろの防災に対する心構え・侮ることのない万全の準備がいかに大切かを自身の体験から後世に残すべき」と言う。
 避難とは…
 被災者の心理とは…
 被災後の人生とは…
 生き続ける意義とは…
 などに焦点を当て実録手記として吐露した強烈な自分史です。
 本書発行後各地で話題を呼び、それに呼応してNHKローカルで現地ロケが行われ二度にわたり放映された。

 このブログを書いている今も台風が接近しつつある。迎え撃つ準備は出来ているだろうか? 最早、一昔前の備蓄にとどまらず「自分の命は自分で守る」心構えのステージにはいっている。

 本書は、緊急脱出・避難の日々・災害後の人心・噂・故郷を捨て〝終の棲家〟を求めて転居など、事細かく心の内を吐露している。被災者や、そうでない人々への真実のメッセージです。

山の辺書房自分史編集室 編集長 よしいふみと

――――――――――――――――――――――――――

自分史の書き方 連載第7回め

※大正14年7月12日新潮社発行「夜の光」志賀直哉著抜粋

「好人物の夫婦」より
 【深い秋の静かな晩だった。沼の上を雁が啼いて通る。細君は食臺の上の洋燈を端の方に惹き寄せて其下で針仕事をして居る。良人は其傍に長々と仰向けに寝ころんでぼんやりと天井を眺めて居た。二人は永い間黙って居た。
「もう何時?」と細君が下を向いたまゝ云った。時計は細君の頭の上の柱に懸かってゐる。
「十二時十五分前だ」
「お寝みに致しませうか」細君は矢張り下を向いた儘云った。
「もう少しして」と良人が答へた。
 二人は又少時黙った。
 細君は良人が餘りに静かなので漸く顔を挙げた。而して縫った絲をこきながら
「一體何して居らっしゃるの? そんな大きな目をして……」と云った。
「考へて居るんだ」
「お考へ事なの?」
 又二人は黙った。細君は仕事が或る切りまで来ると、絲を断り、針を針差しに差して仕事を片付け始めた。
「オイ俺は旅行するょ」
「何いって居らっしゃるの? 考へ事だなんて今迄そんな事を考へて居らしたの」
「左うさ」
「幾日位行って居らっしゃるの?」  
「半月と一ト月の間だ」
「そんなに永く?」
「うん。上方から九州、それから朝鮮の金剛山あたり迄行くかも知れない」
「そんなに永いのいや」
「いやだって仕方がない」
「旅行おしんなってもいゝんだけど、……いやな事をおしんなっちゃあいやよ」
「そりゃあ請合はない」
「そんならいや。旅行だけならいゝんですけど、自家で淋しい気をしながらお待ちして居るのに貴方が何所かで今頃そんな……」かう云ひかけて細君は急に「もう、いやいや」と烈しく其言葉をはふり出して了った。
「馬鹿」良人は意地悪な眼つきをして細君を見た。細君も少しうらめしそうな眼つきでそれを見返した。……】
 
 ★これが、文章の神様といわれる所以である。
 解説してみましょう。 

――まず、情景描写――
●場景描写、時間、その他、改めて説明は無いが夫婦の会話のなかに全てのものをそっと含ませ、読んでもらうための諸条件を満たしている。

 さて、話を元に戻そう。物語の構成系列がしっかり出来ていれば、第一シーン、第二シーンと目を遷すとき「あぁ そうか……、成程…」と無意識のうちに自分流のイメージを膨らませているのである。


 そして、「次はどうなるんだろう?」と頁をめくり行を追う。ここまで行けばもうしめたもの。物語の森に呼び込み成功ということになる。著者は、紙芝居よろしく、「文章描画法」の手法でシーン展開をやればよい。ただし、ここに重要なポイントがある。これを外すと効果半減だ。それは、自伝であるがために真実を吐き出さねばならないという点だ。


「俺は、こんな凄い体験をした。けどょー、世間体もあるしなぁ、真っ正直には書けるもんか」という人が多い。
 せっかく本にするんだから立派にしたい。ちょっとぐらい恰好良いようにデフォルメ(改変)してもいいだろう。という気持ちになってしまいがちだ。これが、自伝をつくる上での最大の関所なのだ。

 弁慶じゃないが、勧進帳を読み違えるとせっかくの素晴らしい計画も水の泡になりかねない。

●フィクションを専門とするプロの作家なら、ここのところはうまく創作し、読者や観客の心をつかむだろう。しかし、素人はそうはいかない。いくら恰好よくみせようとしてもボロがでる。中身に真実がないからだ。目立つのは自慢話。

●これまでの経験では、およそ七割がこの傾向ありだ。これでは読み手はウンザリして、遂には本を投げ出してしまう。十分心得なければならない。
 わたしは、所属する日本自費出版ネットワークが行う「自費出版文化賞」の小説部門選考委員を務めたことがある。三十編余審査したが、やはりこの傾向がみられた。

 そんななか、ただ一編、素晴らしい作品があった。或有名な劇団リーダーとの青春時代の出会いを綴ったもので、詩的で素直で、文章に気取ったところもなく、作者の心の奥から湧き出る感情をそのまま文字に託した如く感じられた。

 ちなみにこの作者はご高齢のご婦人だった。にもかかわらず、若人のような瑞々しさをも感じた。それで、審査通過ということにした。結果は残念ながら賞には届かなかったが、見事最終選考まで残った。
…………………………
●このように、自伝を執筆する場合、気負い、エエ恰好、素人がよくやってしまう難しい漢字を使った難解な文章表現は百パーセント避けるべきだ。

 度々自著を持ち出して申し訳ないが「ど根性 昭和繁盛記」は、小学校高学年で充分理解できるよう漢字制限し、児童文学として書き上げた。これが成功を見ることになった。

つづく

★これから自分史書いてみたいが……という方は下記ホームページで詳しく解説しておりますので、お読み頂ければ幸甚です。

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★次回は8回です。どうぞよろしくお願いいたします。
よしい ふみと
 

自分史のブログ 山の辺書房より 自分史の書き方連載第四回

2019-09-05 10:35:56 | 自分史の書き方
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この機会に是非お読み頂きたくご案内申しあげます。
改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
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――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

連載第四回
自分史の典型的な例……

(例その一)
 徳川三百年の武家政治も清算され、世は正に明治新政権に移らんとして上を下への騒動の真っ最中、慶応三年も早や暮れようとする師走の二十一日、○〇の国○○村の一隅で、○○の二男として父は生まれ幼名を○○と命名された。……云々。

(例その二)
 私の家系は○○川の上流現○○村のひなびた里で、父○○、母○○の次男として産声をあげた。長男は農業で……云々。
 ○○家は先祖代々農業を営み、村では中以上の財産家であったが、本家は長男が相続した。この人物は人並み外れた欲深のため……云々。

●これまで扱ってきた生原稿(既刊本含む)、そのほとんどがこの調子だ。自伝・自分史だからこの書出しは正しい。


 自分の歩んだ道程を記すのだから先ず自己紹介から始まり、順序を追って書き綴るのは当然だ。それで、著者のみならず自伝づくりに携わる者は、このやり方を疑いもなく当然のこととしてやってきた。謂わば、自伝・自分史づくりの正道といえる。
 こうして作られた本は、その出来栄えも立派でケチのつけようがない。書いた本人も満足。印刷業者・出版社も能事足れりということで代金を貰う。一応成功裡に出版祝賀会となる。


 ところが、ここからが問題なのだ。
 著者は得意満面で各所に寄贈したり、場合によっては知人・友人に買ってもらう。が、その先までは予想がつかない。そこには、わたしのように何十年もこの仕事をつづけてきたものにしか見えないものがある。それが、
「殆ど読まれていない」
 という事実。


 多額のお金を払って出版した立派なハードカバーの自伝。書いた本人は、皆が読んでくれていると思い込んでいる。ところが実際は本棚の隅っこにきちんと行儀よく納まっていて、のみならず、一度も開かれた様子もない。これが現実なのだ。一般的な出版数の百冊余りならまだ救われる。ところが、出版社のなかには常套的甘言、
「これは素晴らしい! もしかすると作家になれるかも……」
 その気になって多量の部数を作ってしまう。

 はっきり言って、余程のことがない限り個人の自伝は売れない。今の時代、プロ作家の本でも返品がでる。
 それで、出版社から戻された返品の山を見ることになる。

 数年前のことだが、
「狭い家に山積みされた返本の山を毎日眺めることに耐えられなくなった」
 といって、自分史の著者(甘言に乗っかって自費出版した人)がわたしの事務所に来たことがあった。
「○○出版社で、言われるまま多量の本を作ったが、まったく売れない。何とかしてほしい」
 と泣きついてきたのだ。わたしは即座に破棄処分をすすめた。どうにもならないからだ。

●これらを見聞きするたびに胸が痛む。
 わたしは、伝記や、それに類するものが好きで、商売プラス趣味の境地でこの仕事をしている。魅力は何と言ってもノン・フィクションという最高の舞台だ。それで、この仕事をする以上、このような現実を何とかしたいという思いがある。

つづく

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なお、近々「平成の大洪水」が★アマゾン期間限定無料キャンペーン予定です。

編集室 よしいふみと



自分史のブログ 山の辺書房より 自分史の書き方第三回

2019-09-04 10:32:09 | 自分史の書き方
改訂版 膀胱がん闘病記: 人生ポジティブに生きよう
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連載、第三回
自分史・自費出版のイメージ描写法 

★今後のもくじ★
画期的自伝表現法
「書き方ガイド復刻版」 
自伝・自費出版の概要と心得
新企画 自伝をマンガ本に
ご質問にお答えして(新聞連載記事より)
あとがき

【画期的自伝表現法】
 巻頭の「書出し」は、これまで40年間、素人さんの生原稿を読み続けてきたわたしが、自分史の定型を逸脱した手法つまり、従来の自分史は説明が主だったのに対しイメージ描写を主とした物語づくりを開発、実験的に書き上げたもの。

●人生は紙芝居のような絵の連続であるという発想。おもちゃのような電子機器が闊歩する現在、その様はあたかも、嘗て手塚治虫氏の漫画に登場するお茶の水博士が摩天楼を仰ぎ見て、「今に、文明が人間を支配する世の中になるぞ」と予言した如くのようだ。

●人間本来の想像力が低下の一途をたどっている。
 あらゆる事象が受身で事足りる世の中になってしまった。
 本来人間は能動的思考回路を備えているものであるが、今は違う。完全とはいわないが、この能動的が受動的に変化してしまった。そのため、イメージ力が極端に低下し数々の弊害が生じている。しかし、これが世の流れというものかも知れない。最早「行間を読む」という言葉さえ死語になってしまった感がある。意識の幼児化現象だ。

●こんな世間に従来のような説明重視の自分史を出版しても、誰も読まない否読むことが出来ない状態に陥っている。
 そこで、シナリオで修得した方法をとりいれ、文章を画像化して、人生の伝えたい部分を紙芝居或は映画の一シーンとして描写することが最良の方法ではないかと思いついた。映画監督がやる「台詞とト書き」で絵コンテという発想。

●自分史の最初の数ページを開くと、いきなりこの場面描写。そこで、読み手は、
「何だ、何だ」
 とばかりに次の頁をめくり、一気に話の続きに興味を持ってくれる筈。
 物語の導入部で強烈なインパクトを与える手法である。

 わたしは、この作品執筆に際し、この調子でポンポンと、物語の時間的構成系列に沿って(重要な場面)のカメラ撮影風描写をするという、およそ、従来の自分史、自伝のスタイルから逸脱した、謂わば文章道をはずれたやり方を試みた。
 つまり、文章による映像化表現だ。

●忙しい現在、じっくりとイメージを作り上げる習慣の薄れてしまった現代人の脳細胞でも、目前で次々変化していく人生劇(従来のような説明的表現ではなく文字による映像化) に直面すると、あたかも、巷の噂話を聞くが如き心理状態に陥る。
 言い方を変えれば、この時点で読み手は本を読んでいるという意識ではなくお気に入りの映画館の観客となっている。
 人間誰にでも備わっている大変重要な機能、つまり「能動的思考回路」が起動し、自分なりのイメージを作り始める。
 
●自著「ど根性」発表・発売後、多くの読者の皆さまから、
「一気に読んだ・一晩一睡もせずに読んだ」
 という、狙い通りの感想を頂いた。のみならず、教育関係者にも好評を得た。また、或大学の先生から、
「ど根性という作品を読み終え、暫くは放心状態でした」
 という作者として大変嬉しい言葉も頂戴した。
 私の映像的表現が成功したのだ。自著のことで自慢したくないが事実はどうしょうもない。
 その後この作品は学校図書になり、歌謡曲にもなった。
 そして、これが、私にとって、その後の編集活動を決定づける画期的表現記述法だと確信するに至ったのである。
 さて、ここで一服して、従来の自伝・自分史の過去の書出しを抜粋してみる。

つづく

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自分史のブログ 山の辺書房より 自分史の書き方第二回

2019-09-01 14:16:42 | 自分史の書き方
 読んでもらえる自分史とは…… 
画期的自伝表現法 
    
 この書き方ガイドは 自分史を作りたい方々への、全く新しい方法てす。 
 書く事は考えることで、特に青春期の回想などを繰り返すことで 脳回路が活性化されます。 
 その意味でも、有意義な人生を過ごすことができるのでは ないでしょうか。
 
 それでは、はじめましょう。 
 私の書き方は、教本でもご説明しておりますが、幾つものシーンを積み重ねる方法です。 まず、ご覧ください。 
 
★これは、自分史の冒頭部分の抜粋です。物語風に書いてみました。 
小見出し あらぬ疑いの章  (自著、ど根性第一章はじめ部分の書出し部分) 
 
【書き出し】 台風の季節がきて雨が多くなった。 本宮村のまん中を流れる音無川の水かさも、すこしずつ増えてきた。この時期には、川の流れを利用して、山奥から木材を運び出す刈川という作業が多くなる。松一の出番だ。
  
その日、朝早く、松一は仕事仲間と一緒に、数週間の予定で山に入った。家には、母もとゑと要、おさむ、祥子、それに公がいた。  
 日中に降った雨は、夕方にはあがっていたが、空には一面黒い雲がはりついている。風もなく、爽やかな秋には、につかわしくない、むし暑い空気がただよっていた。
  
 要は、竈の口で、火を起こす。きのうまで父が座っていた場所だ。おさむは、納屋から薪を抱えてきて、竈の横に置く。妹の祥子は、奥の四畳半で公とあそんでいる。もとゑは、流し元に立って、茶粥の用意をする。それぞれがささやかな、夕げの支度にかかった。
  
 終戦からまる二年が経って、中岸家の財政もすこしは、もちなおしていた。母の神経痛も発病当初からみれば、かなりよくなっていて、以前のように藁草履作りがぼちぼち出来るようになっていた。  
 それに加えて、父松一の仕事もだんだん増え、バクチを止めたこともあって、その分のお金が家計をうるおすようになっていた。だが、約二年にわたり嫌な顔一つせず、掛売をしてくれた請川の食料品店をはじめ、他の店にも借金がたくさん、たまったままだった。その支払いを少しずつすることで、あいかわらず、電灯がつくところまでは程遠かった。  
 
 おさむは二荷めの薪を取りに外に出た。秋の日は暮れるのが早く、眼下の大川が、ほとんど見えない。  
 そのとき、庭先に一人の黒い影が、いきおいよく現れた。急いで石段をかけあがってきたのか、荒い息づかいがきこえた。手に懐中電灯を持っている。おさむは、それを見て、村の人ではないな、と思った。村の人は提灯を使っていたからだ。  
 黒い人影が足早に近づいてきた。つぎに、その正体が確認できた。
 
 ……警察官だ。 
 「ケイサツ、きたぞ!」  おさむは、家の中に飛び込んだ。母と要が顔を見合わす。一瞬動きが止った。 「御免!」  懐中電灯を灯したまま、黒い人影が土間に立った。いままでまったく縁のなかった警察官のおでましだ。  要はもとより、おさむも、こんなに近くで警官と向い合ったことは初めてだ。祥子も驚いた顔で警官を見つめる。
 
 「中岸もとゑは、おまえか」  警官は、それほど大声ではないが威厳のある口調で、台所に居る母にいった。  彼女は大柄で、一見気丈夫そうにみえたが、たいへんな、こわがりだった。それで、いきなり警官が飛び込んできて、自分が名指しされたことで、立っているのがやっとの状態だった。
  
 もとゑは、声を出すことも忘れて、ちいさく頷いた。 「きのう、川のむこうの畑で、サツマイモが盗まれてな。おまえが盗んどるの見たいう者がおるんじゃ。ちょっと調べるから一緒に来い」 
「えっ!」  
 もとゑは、はじめて声を発した。自分の意志でいったのではなく、からだ全体からわきおこる、身震いにちかいものだった。
………………………………………………………………………………… これが、「自分史 昭和繁盛記」巻頭部分の書出しです。 いかがですか? 通常の自分史とはちょっとちがいますね。
つづく
 
 
ここに引用した書籍はアマゾン電子書籍です。
 
 
 
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