安全保障関連法案の国会審議がいよいよ大詰めだ。
特別委員会での採決は国民の関心の高さからか
NHKがほとんど全ての番組を中止してずっと中継していた。
それは深夜まで続き、いつになくNHKが真面目に仕事をしているじゃないかと感心した。
ところが、その翌日からはまた通常通りの放送に戻った。
野党による不信任案の連発で国会は休憩の連続だし
なんとか審議を引き延ばしたいという事情からその動きがいつ終わるのか
なかなか予想がつかない。
延々とその様子をただただ垂れ流しているわけにもいかないという判断だろうか。
しかし、こういう時にこそNHKは状況を垂れ流す必要があるのではないのか?
スポンサーのいる民放では無理なのだから、
国民から強制的に料金を徴収し視聴率も気にせず自由に放送ができる上に、
地上波で二つ、衛星で二つ、計四つもチャンネルを持っているNHKならば
一つくらいずっと国会中継を垂れ流していても良いではないか。
こういう時に働かなくて何のための公共放送か。
考えたくはないが、まさか自民党が圧力をかけて生中継をさせないのではあるまいな。
国会でのやり取りは、後で編集されたものを見るには注意が必要だ。
それは放送局の立場によって編集の仕方に偏りがでるからだ。
私たちは放送局がどのような立場にたっているのかをよく見定め、
いくつもの放送局の映像を比較しながら、
そこから真実を探り出して自分の判断基準としなければならない。
なかなかに知恵のいる難しいことだ。
生中継で見たい、全ての発言を聞きたいという国民の欲求にNHKが答えないのならば、
我々はどうすれば良いのか。
唯一の道はインターネットだ。
Yahoo!が生中継している!
私は深夜の中谷防衛大臣の不信任案の審議もYahoo!の中継で見た。
そして、今も生中継の音声を聞きながらこの記事を書いている。
恐らく、今日この後に行われる衆議院本会議での内閣不信任案の審議も
参議院本会議での安保法案の採決もYahoo!によって生中継されるだろう。
国民には事実をそのままに知る機会がまだ残されている。