日々のスケッチ

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政治の勉強

2015-09-19 09:02:31 | 政治談議

安全保障関連法案は政府・自民党の当初の予定通り

シルバーウィークなる連休に突入する前に可決された。

 

最後の数日、国会内外の大騒動を見て国民は多くの事を学んだはずだ。

 

今さら国民が何を思い何を願っても、

世論調査の結果がどうであろうと、

国会前に何万人が集まっても、

それで政府の方針が変わるわけではないということ。

 

有識者や専門家がどんなに進言しようと、

あらゆる討論の場で批判し忠告しようと、

政治家はそれをいとも簡単に無視してしまうということ。

 

少数派の野党にできることは時間稼ぎの奇策だけであって、

委員会や本会議で次々と問責決議案や不信任案を出して幾晩審議を引き延ばしても、

結局は政府の目指す決定を最終的に阻むことなどできないということ。

 

これらはなんと空しいことだろうか。

真剣に考えた人であればあるほど、

実際に行動を起こした人であればあるほど、

自分達の力がまるで及ばなかったことの落胆は大きく

虚無感にとらわれていることだろう。

 

 

しかし、絶望することはない。

私達は学んだのだ。

 

政治を実際に動かしているのは政治家だが

彼等は自分で自分を政治家にすることはできない。

彼等を政治家にするのは我々有権者だ。

我々有権者によって選挙で選ばれない限り、誰であろうと、

たとえ安倍晋三氏であろうと政治家になることはできないのだ。

 

国民が自分の意見を政治に反映したいと思うなら、

それを実現する唯一の手段は投票行動だ。

我々国民は投票によって政治家を選ぶことでしか政治を動かすことはできない。

それを今回思い知ったはずだ。

 

だから、次の選挙こそ、この学習の成果を見せてやろうではないか。

賢い選挙民になろう。

そうすれば、国民の声に耳を傾け、

国民が理解し納得するまで誠実に対応する政治の在り方が、

必ずや実現されるに違いない。

 

私はそう信じたいのだ。