ジャーナリストの田原総一郎氏は討論番組で
「僕は頭悪いんで良く分かんないんだけど、」と言ってよく議論を遮った。
彼が自分を頭が悪いなどと思っているはずがないから(笑)、
頭の悪いのは視聴者(国民)で、
その視聴者にも分かるように説明しろと言っていたのだ。
今日、政府が安全保障関連法案の成立のために
国会の会期を大幅に延長させると言い出した。
これは田原氏に頭悪いんで良く分からないと言ってもらわなければならないな。
この法案で可能にしようとしている集団的自衛が憲法違反になるかどうか、
恐らく多くの国民は判断できずにいる。
当たり前だ。
憲法論議など皆門外漢なのだから。
そして多くの政治家も恐らく国民と同じはずだ。
だから専門家に意見を聞くのだ。
そのような場である憲法審査会で、
あろうことか与党の推薦した委員までが今回の法案は憲法違反だと述べた。
そして、今日、国会で行われた参考人質疑では
歴代の内閣法制局長がそろって今回の法案は憲法9条に違反すると指摘した。
内閣法制局というのは、
内閣が提出する法案が現行法に照らして問題ないかどうか事前に審査する機関で、
いわば身内だ。
そこで長官を務めた人が今回の法案は憲法違反だと明言しているのだ。
普通、そうなったら、法案は引っ込めないか?
ところが政府は国会の会期を延長してまでなんとしても今国会で成立させるという。
何故だ?
田原さん、私は頭悪いんで良く分かんないよ。
分かるように説明してもらっておくれ。