実釣試験

『よし曇り空だ！』と、少しは涼しさを期待して川に入ったが、湿度が半端ではなかった。
熱中症にならないよう水分を取りながら頑張ったが午前中３時間が限度、それでも稚魚ばかりだが二桁は釣れた。
８月になったが、トンボ以外虫の気配がなく、あの厄介な蚊も全くいない。

この様に暑くて虫気のないときでも、水量さえあれば魚の反応が意外に良いことが多い。
勿論ハッチもライズもないので、それらしいポイントを叩いていくしかない。
大きな魚はあまり上を見ていないようだが、ヒラキに出ている小さいのがポコポコ釣れる。

さて、複合素材のロッドだが、ジャスト＃３。
ちょっとしたロングキャストもストレスなくこなせる。
何より、ポンポンとフライをポイントに叩き込むことが出来るので振っていて楽しい。

下手をすると真竹のホローは抜けが良すぎてトルク感に乏しくなる。
トンキンと組み合わせることで、ある程度この問題が解消できた。
全長を少し短く、あるいはバットを少し太くすれば、重量以外はカーボンのようなロッドになるだろう。

竹の良さを残しながらも、軽快で楽しい振り心地のロッドにしたい。
その意味で複合素材は“あり”だと思う。
さて、問題はどこでバランスを取るかだ。
１号の結果をみて２号の製作に入ろう。

死ぬほど暑い実釣試験だった。
しかし、数を釣ることが出来たことと、新作ロッドの感触が思ったよりずっと良かったことで、シャツなんか絞れるくらい汗だくになったが、とても充実した気持ちになれた。