K.M. Rodsmiths

自分で作ってしまえ (バンブーロッド、ランディングネットetc.)、ネコ、

一本に繋いでみる

2020年12月09日 | ロッドビルディング

一日たったので、バインディングを解いて、余分な接着剤を削ぎ落とした。
フェルールを所定の長さで用意し、一本に繋いでみた。
表面は硬化していても、中はまだなので(圧締1時間以上、工作は1日以降)、振るのは厳禁だ。
それでも、バットが想定外に硬いのがわかる。

こうなることはある程度予想し、テーパー設定を途中で変更したが、それでも十分ではなかったようだ。
しばらく竿作りをサボっているうちに、ウデが鈍ったか…
このバットは、また別のロッドで使うことにして、作り直すことにした。



材料の構成を変え、ミッド用のスプリットを3本混ぜて作ってみよう。
ティップは、設定を変えて複数作り、最適な物を選ぶなんてのは時々やる。
多くの場合、選ばれなかったものはセカンドティップになる。
ロッドアクションは好みの問題なので、オーナーに”セカンドの方が好き”と言われることは良くある。
でも、バットでそれをやるのは何年ぶりだろうか?

バンブーを始める契機となった、〇ィムコのアウトレットで売られていた、3,000円バンブーという恐ろしいロッドがあった。
#5指定だが、それでは全然曲がらない。
”使えん物を買って、損した”と思った。
いや、でもどこかを変えれば、使えるロッドにできるかもしれない。
そこでうっかりロッドビルドの世界に足を踏み入れ、その沼に
ズッポリ嵌まっていくことになる。

件のロッドは、バットがまるで棍棒硬すぎて仕事をしない。
そこで、新しくバットを作ればいいんだと気軽に考えた。
それまでは、バンブーなど時代遅れと思っていて、高価でもあるし興味がなかった。
当然、フォームはおろか専用の道具など何も持ってなかった。
それでも、どうにかしてブランクを作れないものかと、あれこれ工夫して、何と本当に作ってしまった。

バットが真竹ホロー、それ以外のオリジナルが孟宗ソリッドという変態的ロッドが出来上がった。
振ると、ミッドとティップが重いのでバットが良く曲がり、シュートすると凄いトルクで足元のラインを根こそぎ持っていく。
驚くことに、簡単にフルラインが飛んでいく、とんでもないアクションになった。
その代わり、重さも相まって手首にズシッと衝撃が来て、何度も振っていると腱鞘炎になりそうだった。
また、この恐ろしいロッドは、メタルフェルールではパワーを受け止め切れず、何度もバット側フェルールの所で折れてしまった。

昔を思い出し、つい長々と書いてしまった。
パーツ取り付け前なら、削り直しも気軽にできる。
手元からすっと伸びる6角ブランクを、竹を削って作り出すのは、何度やってもいいものだ。
 
 
 
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