鑢でゴシゴシ削って形を整える。
もう少し余分な肉を削ぎ落としたら、竹フェルールの完成だ。
これまで何年も、過酷な実釣試験を行ってきたが、まだフェルール関連のトラブルは起きていない。
勿論、抜けなくなることはあるが、それは金属フェルールでも同様に起こる。
しばらく置いて乾燥させれば、普通に抜ける。
テープでぐるぐる巻いているだけだが、この状態でも軽くなら振って問題ない。
フェルールの中空部分の糊しろは、1ミリもない。
それだけで、曲がりや、キャスティングでロッドにかかる力を受けているのか?
いや、そうではなく、フェルール全体をスレッドでラッピングし、樹脂コートしている。
そうすることで、飛躍的に強度が増し、強さは金属と遜色ないものになる。
しかし、竹フェルールの一番の利点は、ロッドブランクとの一体感だろう。
振った時の、まるで繋ぎ目のないワンピースの様なフィーリングだ。
これは、”ほぼ3,000円ロッド”を何本も作っては折るという経験から学んだ。
これまで作った#5~6の3P金属フェルールは、繰り返しフルラインキャストすると、フェルールの所で折れている。
竹フェルールになると、それが全くいない。
それは、フェルール自体がブランクと同じように曲がっていると考えられるからだ。
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