初めてのルアーロッドがもう少しで完成だ。
このロッドの行き先はもう決まっている。
リールシートが届いたら、グリップと合わせて完成だ。
どんなロッドになるやら、完成したらキャストさせてもらおう…
いろいろあって、気がついたらこんなになっていた。
出来そこないでも、最低でも一匹は魚を釣ってやるつもりだった。
でも、叩き折ってゴミ箱に…
勿体無い!何やってんの?アホじゃない!
その通り!!!
これではせいぜいラインの巻き替え用だな。
原因は接着剤の剥離だ。
ミッドの300円フェルールが微妙に曲がっていて、何度修正しても直らない。
これは交換するしかないなと、交換作業に。
エアーガンで加熱し、ちょっとフェルールをバイスで摘んでこじったら、ピキッという素敵な音が…
しかし、どこも剥離していない。
もう一度軽くひねると、また素敵な音が…
ホロービルド内部のダムの部分の剥離だ。
これまでホローの部分の剥離は一度もない。
どうもグルーが怪しいとは思っていた。
つまり使用期限が過ぎていたのだ。
バットセクションを接着したとき、以前とは感触が異なっていた。
やたら早く固まるし、粘度が高い。
でもなんとかなったし、ソリッドのティップなどは問題ない。
中空部分に余分なグルーが固まってついているに違いない。
強くねじると一箇所が剥離した。
そこにカッターを差し込んで割いてみた。
思ったとおり、余分が…
今後ホロービルドをするときは、粘度が低いもののほうが良さそうだ。
それ以前に、劣化したやつを勿体無いからと使っうことがそもそもの間違い。
バットセクションの中もどうしても見たくなり、鋸で切ってカッターで無理やり割ってみた。
中空部分はやはりミッドと同じ、余分なグルーが内部の天井に張り付いている。
硬化の過程で気圧変化により中の余分なグルーが外に吹き出すが、粘度が高くなったためかこれまでに比べ少なかった。
なぜ内部のダムの部分が剥離したか?
グルーの粘度が高くなったため、それを逃そうと中心の隙間を広く取った。
その結果、グルーの層が厚くなり強度が低下してしまったに違いない。
グルーは薄く塗った方が接着強度が高いといわれる。
このところ削りが少し上達したようでスプリット間の隙間がかなりなくなった。
現に外側から見える部分はピッタリ接着されて剥離していない。
私をロッドビルドへ誘い込ったのが3000円ロッドだ。
今回復活を試みたが、ずっとトラブル続き。
それでもそれなりのループは作れた。
一匹は魚を掛けたかった。
しかし、そのまま使っていれば、すぐに接着不良で逝っていたことだろう。
多くのことを学んだことだけでも大きな収穫だ。
ボンドをケチるなんて…基本の基本を疎かにしてはいけない。
このネコだけは元気。
ちょっと痩せたか?
そんな寒いところでゴロゴロして何しとるんね?
どうもこれで甘えていると自分では思っているらしい。
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