K.M. Rodsmiths

自分で作ってしまえ (バンブーロッド、ランディングネットetc.)、ネコ、

接着

2006年10月25日 | ロッドビルディング
ホロー加工が終わるといよいよ接着に取り掛かる。
スプリット6本を合わせて、異物が混入していないかなど最終チェックをする。
ホロー加工のときの削り滓などが残っていることが良くあるので注意が必要だ。
接着剤は、専用の物を使うのが理想だが、ホームセンターで入手できる90分硬化型のエポキシ接着剤でもできないことはない。
この場合、完成したロッドを曲がり直しする時は、あまり高熱で熱することは避けた方がよいと聞いた。
1,000ワットのドライヤーくらいの熱なら、これまで何度もやっているが大丈夫なようだ。
また、エポキシ系の接着力が強い物は硬化に時間がかかり、いつまでもべたべたして本当に硬化するのかと不安になるときがある。
専用の接着剤は、スプリットに塗った瞬間から急に硬化が始まるような気がする。

一度スプリットに塗ったらもう後戻りができない、一発勝負だ。
私のバインダーは左右の手だ。
ブランク3本バインディングすると指がガクガクになる。
疲れる分ギャリソン式によくあるネジレはほとんど起きない。
スレッドは、住宅の工事現場でよく使われるナイロンの水糸を使っている。
バインディングが終わったらよく転がして曲がりを直しておこう。
後は完全に硬化するまで、3日間は吊るしてさわらないようにする。
エポキシは、高温で硬化させると強度が飛躍的に増すと聞いた。
幸い、家に浴室乾燥機があるので、今度試してみようと思う。
この接着が、一連の工程の中で最も緊張する作業である。
ここで失敗したらこれまでの努力が水の泡になるのだから。
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