竹竿を作って釣りに行こう―６

　　
年内に仕上げるため一気に作業を進める。
ガイドをシルクスレッドでラッピング。
根気の要る作業で肩がこる。

中古のガイドを使う予定が、糸溝やフットの溶接が取れたりで結局新品に…
スネークは安いのだが、ストリッピングガイドは９００円くらいする。
フェルールもオリジナルはボロボロであったが、再使用云々以前に行方不明！
それでもブラス製にしたので２個で１０００円しない。

一番のネックは、コルクグリップ。
ティ○△の工場の閉鎖に伴う在庫処分でアウトレットに出ていたもの。
それでも、１２００円くらい？した。
当初の目的“３０００円バンブーを作る！”は残念ながら…
それでも、どこぞのプロショップの４０００円には勝った！？



なんとか年内に仕上げられそうだ。
アクションは、オリジナルをイメージしながらも自分なりにアレンジしたものだ。
まだ振っていないが、＃５ラインがブッ飛んでいく予定。
こんなスペックのロッドはグラファイトに任せておけばよいのだが…
オリジナルと違って、１日振ってもなんとか大丈夫だろう？
何匹か釣ったら、ティップは作り直しかもしれない。

今回は、手製のインチキＶ字溝フォームで作った。
これまでのモノレール式と較べてどうか？
Ｖ字溝式は設定してすぐ削れる点優れている。
モノレール式は、モノレールにテーパーを設定（レールを削ってテーパーをつける）しなければいけない。
これが結構手間がかかる。
ただし、一度設定するとレールごとテーパーを保存できるメリットがある。
汎用のレールがあって、微調整できればいろんなテーパーに対応できるが、それには専用のレール材が必要になる。
今使っているホームセンターで入手可能の安い材では、力をかけるとたわんでしまい正確に削れない。
この問題がなかなか解決できなくて、このところバンブーロッドの製作から遠ざかりつつあった。

設定してしまえば、一度に２面削れるし、６０度の角度設定も正確にできる。
このメリットは大きいと思うが、個人の趣味でやっていることなので、同一テーパーのロッドを何本も大量生産するわけではない。
その度ごとに設定して削ることのできるＶ溝方式の方が小回りが利き、趣味でやっている者には向いているのかもしれない。

今後も竹竿作りを続けるには、やはりＶ溝フォームを導入するか…
市販の物は高価で長すぎ、３ps派の私には１メートルで十分だ。
私の竿作りの基本は、“楽しくお手軽に”なのだが、専用の高価な道具を使うとなると何か違うなぁ。
ここはひとつインチキフォームを改良するか…
う～～む、悩むところだ…
ともあれ、このロッドで釣りに行ってから考えよう。