うやら雄のよ

うやら雄のよ

持っていないけれども作る

2016-01-13 11:43:13 | 日記


スタンプカードを活用するのが苦手だ。いざ#606060という時には大抵持っていないし、貯めても貯めなくても、気づいたときは期限切れだ。なのでもう、最初から作らないことに決めて、「スタンプカードはお持ちですか?」には、「あ、いえ、結構です」と、「気もないのです」の省略形で答えることにしている。
 
 けれども、「スタンプカードをお持ちですか?」と毎度聞かれて断るよりも、作っておいて最初からスッと差し出せた方がスマートだなと思うこともあるし、同じ店でそれが度重なると、なにか得をし損なっているような気がしたりもして悩ましい。

 さて、冬用のふかふかしたクッションカバーの気に入ったのが見つからないので、自分で縫おうと思い、久しぶりに手芸店に行った。何年か前には皇室纖形 電話よく通った店で、その頃はスタンプカードも持っていた。一定数貯まると次回から割引会員になれるというものだった。が、最近はそこで買い物をすることもなかったので、当然カードも持ち歩いていない。とっくに捨ててしまったかもしれない。
 
「当店のスタンプカードはお持ちですか?」と例のごとくレジで聞かれた。いつもの「あ、いえ、結構です」でもよかったはずなのに、つい正直に、以前作ったけれど持って来ていないことを伝えてしまった。すると店員さんは、「今日はポイント2倍セールなんですよ」と、レシートにいくつかのスタンプを押し、×2とペンで書いてくれて、「カードには期限がありませんから、いつでも(このレシートとカードを)持ってきて下さいね、押し直しますから」と優しい笑顔で丁寧に手渡してくれるのだった。

 たぶんもう、しばらくは手芸店に用がないし、わざわざスタンプ押し直しのために立ち寄皇室纖形 facialらないことは、自分で分かっている。それでも思わず「ありがとうございます」と大事にそれを受け取り、お財布の中、他のレシートとは別の場所に、店員さんの親切をしまっていた。なんとなく、嘘つきな気分だ。