青い夢〜来生たかおさんを語るブログ〜

来生たかおさんを語ります。ファンの方どうぞ遊びに来てね🎶

「コラージュ」

2023-04-08 23:59:00 | 来生たかお
これはもうずっと前から書こうと思ってたのに忘れてた曲。
今日「Sparkle」を聴いてていい加減書こうとなった(笑)
今回は歌詞について。

「コラージュ」
マジックインキ かすれたような空の色映し出す
オプティカルな ビルの窓はひしめく人の迷路
都会模様は テクニカルなたそがれで
死んだ目の若者は自慢の車が生きがいと
その言葉は寒いね
人はみんな まやかしの夜へ急ぐよ

何をしても愉快な日はほんの一時期だけで
ラブロマンスも 色褪ては なしくずし
どこかすり切れて行くすべてはファッション 
華やかでシリアスな気分は あさはかで
集い合う女は したたかで
純情な素振りは みえすいて
都会は下手な コラージュ

せめて君の 素直さだけ 信じて甘えたいよ
ドアをピタリ閉じて

マジックインキ、オプティカル、テクニカル、ラブロマンス、ファッション、シリアス、コラージュ
と、横文字が多いのが特徴かと思う。
オプティカルなビルの窓
初めてこの曲を聴いた時、この意味がよく分からず調べたっけ。
【オプティカル】
 美術用語で、視覚芸術的な、の意。視覚芸術とは円・四角などの幾何学形を組み合わせて、見る人に視覚的な錯覚を与える効果意図した芸術のこと。

これ見て、全面ガラス張り高層ビルの窓をイメージした。

テクニカルなたそがれ
テクニカルとは、技術的、専門的、技巧的などの意。これも面白い表現だ。

横文字が多い一方で、
ひしめく、まやかし、なしくずし、あさはかで、したたかで、みえすいて
と言う言葉を使った表現の仕方も特徴的だ。
多分意図的にひらがなで表記してるんでしょうね。
都会は、華やかで、あさはかで、したたかで、みえすいて…そういったものの寄せ集め、ウソっぽい下手なコラージュだと。

ふたりでいる時くらいは、そう言うものを忘れて過ごしたい…なるほど。
こうやって書いてみると歌詞の意味がよく分かるよね。そしてなんと言ってもこの歌詞をあの甘く気怠い歌い方でしょ。
決して誰も同じようには歌えないでしょうね。

所縁のある方々が。

2023-04-06 23:59:00 | 来生たかお

先日は坂本龍一さん、今日はムツゴロウさん。


来生さんに所縁のあるお二人の訃報が続いた。


坂本龍一さんはアルバム「遊歩道」でアレンジと演奏で参加されている。


High Noon…来生さん(矢倉銀)との共作。

蜜月

渚のほのめき

Midnight Step

坂道の天使


この中で私がいちばん印象的だと思うのは「蜜月」のアレンジだ。

そしてクレジットを見ると、この曲はストリングス以外の全ての楽器(打ち込み等)が坂本龍一の演奏となっている。


その他に、美空ひばりさんへ提供した3曲、


笑ってよムーンライト

あなたでなければ

まなざしの彼方


こちらも坂本龍一さんのアレンジだ。


坂本龍一さんの作品は本当に代表的なものしか知らなかったが、来生さんと再会して、それらとは全く違うテイストのアレンジに驚いた。




さて、ムツゴロウさんとの所縁について。


だいぶ前にもブログに書いたが、昔から動物好きな来生さん…


『僕は一時、デビューできる寸前、音楽の道で食えそうもなかったら、本気で畑正憲さんの動物王国へ行こうと決心したこともある。』

(「私の猫ものがたり」より抜粋)


と、キスギストにはかなり衝撃的な事を著書の中で書いている。

つまり、多賀氏がデビューさせてくれなかったらムツゴロウさんのもとで動物たちのお世話をしていたかも知れないのだ。


直接関わりがあったわけでは無いが、今回の訃報を聞いた来生さんは多分当時の事を思い出したのではないだろうか。


「つれない夕暮」のふたり。

2023-04-04 23:59:00 | 来生たかお
では。
昨日言ってた「情景が脳内自動映像化される歌詞」なこの曲について。
なんかね、自分の中では以前ブログに書いたつもりなんだけど、過去記事検索しても無かった。
誰か他の人が書いたのを読んで自分が書いたと勘違いしてるのかもと思い調べたけど無さそうだし。探せないだけの可能性もあるけど、それはそれでよしとしていただければ。

さて。まず、どう言う基準で自動映像化されるされないが決まるのか自分でも分からないこの現象。

先日のキスギストトーク大会(笑)でも、以前別巻で取り上げられた『「ゆっくり夏が」の不穏感』と言う記事について意見交換してた時に、自分的に類似した曲としてこの「つれない夕暮」が瞬時に浮かび語り出す自分に驚いた。

つまりこの曲については完全に映像化されて、さもその情景を見たかのようにすり込まれていると言うこと。

まずは歌詞。


「つれない夕暮」

冬はつれなく暮れて行く

都心のビルの一角も

ヒューと寒さに風が鳴り

誰もが 足早に歩み去る

そんなたそがれに二人して

じっと向き合う喫茶店
手持ち無沙汰に時間は過ぎて
肝心なことは何も言えない僕がいる

行きたいところはないから
どこでもきっと同じことだろう
しばらくここにいるかい
君もそれでいいのかい いいのかい

僕は退屈な男かな
君はつれない女かな
手持ち無沙汰に時間は過ぎて
せつない心に満ちる はかなさひと啜り

行きたいところはないから
どこでもきっと同じことだろう
しばらくここにいるかい
君もそれでいいのかい いいのかい


構成は、『AーBーサビーBーサビ』かな。

【イントロからAメロ】
キーボードメインの演奏は哀愁が漂い、枯れ葉が風で飛ぶカサカサと言う音が聞こえてくるよう。

【Bメロ】
ここからドラム、ギター、ベースなどが加わり、重い空気感が漂うが、「喫茶店」のところでメジャーになり、「肝心な」でまたマイナーになる。「肝心なこと」とは何なのか。もしや別れ話なのか。そんなシーンが浮かぶ箇所だ。

【サビ】
ところが一転、サビはメジャーコードメインで進行してさっきまでの重い空気感が消える。
「君もそれでいいのかい」
この言葉は、どこにも行かずここにいる事と、ふたりの関係の事と、両方にかけているように思える。
あ、もしかして「プロポーズ」の言葉が言えないって事なのかな。
何となく恋人関係を続けている今の状態。
そんな風にも思える。

【Bメロ】
「僕は退屈な男かな」
あれ、ここは彼女から別れ話を切り出されそうな雰囲気を察している風にもとれる言葉だな。

「君はつれない女かな」
“つれない”と言う言葉には、冷ややか、表面に出さない、よそよそしい、何事も無い、鈍感である、などの意味があるのだが、はたしてこの歌詞の中ではどの意味合いが正解なのだろうか。
それによって展開が大きく変わってくる。
さらには「はかなさひと啜り」と言う言葉。
これがまた意味深である。
もしかしたら彼女の方が冷めてしまっている事を察して、この先どうしようか考えているシーンなのか。

【サビ】
結局ふたりの行く末が見えてこない。
色んなパターンが想定できる歌詞なのだ。
彼の心情しか描かれていないが、彼女の立場になって妄想してもやはり色んなパターンが思いつく。
「いい加減プロポーズしてよ」かも知れないし、
「あ〜、最近うまくいってないし、そろそろ別れどきかな」かも知れない。
案外彼の思い過ごしで、「私はふたりで過ごせるならどこでもいいけど、彼はどうなのかしら」
なんて事もあるかも知れない。
それとも付き合い始めたばかりで、ふたりともまだぎこちないだけなのかも知れない。
アウトロがまた、色んな捉え方が出来る雰囲気を漂わせて終わるのだ。

とにかく、私にとっては色んなパターンであれこれ映像化できる稀な曲で、もはやドラマのワンシーンとして擦り込まれている曲のひとつなのである。
























映像化される曲とされない曲の差。

2023-04-03 23:59:00 | 来生たかお
個人的に来生さんの曲は、歌詞の情景が全部脳内で自動的に映像化される曲とそうでない曲に分かれる。

映像化される曲の場合、キスギスト仲間の皆さんと話をしてる時なんかでも自分でもビックリするくらいポンポンとすぐに歌詞が出てくることが多い。


映像化されない曲は、他のキスギストさんがブログに書いてるのを読んで「あ、そう言う意味の歌詞だったのか…」と言う曲も多々…驚き


いったいその差は何なんだろうか。


実生活で同じような場面に遭遇もしくは体験しているからかなと思ったけど、そう言うわけでも無い。


なにかドラマや映画の気になったシーンとかの記憶と重なるのか。


単純に好みの差なのか。


まあよく分からないんだけど、私にとってはこの歌詞の情景が脳内自動再生される方の曲はもはやドラマや映画のようなものだと言うことは間違いない。


明日はその、まるでドラマや映画で観たことがあるようなある曲について書いてみようと思う。