3月11日の火曜日は、前日に引き続きコンサートに出かけました。
この日は、ピアノのソロコンサート。
しかも、500円のワンコインで楽しめるのです。
会場は、神戸文化ホール(中ホール)
アクセスは良好、神戸市営地下鉄、大倉山駅で下車。
そこから歩いて3分ほど。
ぼくが住んでいる神戸市西区からは、45分ほどで到着しました。
この日は雨模様だったのですが、かなりのお客様が詰めかけています。
今回は中ホールでの開催、座席数904席 僕が座ったのは2階席でした。
やはり、ワンコインで楽しめる手軽なコンサート。
しかも、演奏される曲は、ショパン、モーツァルト、ベートーベンなど、聞き馴染みのある作品です。
ピアニストは、音大の大学院で教鞭をとる、久元祐子さん。
ほんとに、こういう、気軽に足を運べる、敷居の低いクラシックコンサートが、もっと増えると良いですね。僕は神戸市という、まあ、そこそこお金のある『政令指定都市』に住んでいるので、こういった機会に恵まれています。
あなたの地域の、コンサート状況はいかがでしょうか?
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今回のピアノコンサートでは、神戸文化ホールが持つ、
『ベーゼンドルファー社製』のコンサートグランドピアノの音色を聴くことが出来ます。
ヨーロッパの3大ピアノメーカーのひとつ。
実際に、コンサート会場で聞いた音色は、随分まろやかな感じ。それをピアニストの久元先生が、ガシガシ、というかんじで、力強く弾きこなします。
中低音部は随分と骨太な印象でした。
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いぜんNHKで、『もう一つのショパンコンクール』という番組を見ました。
世界中のピアニストがその栄冠を勝ち取ろうとするショパンコンクール。
もちろん、世界中のピアノメーカーも、自慢のピアノを携えて、このコンクールに出品してきます。
ピアノメーカーは、ピアノだけではなく、腕のいい調律師を中心に、『ワークスチーム』を結成して本選に挑みます。
ピアノメーカーにとっても、まさに、『もう一つのアツい戦い』の場でもあるのです。
出場する演奏者は、予選前に各社のピアノを試奏して、自分のお気に入りのピアノを選びます。
メーカーにしても、ショパンコンクールの本選で、たくさんのピアニストに弾いてもらうことは、たいへんな名誉であり、ましてや、
『ショパンコンクール優勝者が弾いたピアノ‼️』となれば、宣伝効果は絶大です。
番組では、その舞台裏での様子を、ピアノメーカーの調律師たちの『戦い』を軸に紹介してゆきます。
ぼくは、なかでも『KAWAI』カワイピアノ
の音色に強く惹かれるものがありました。
ショパンの生まれ故郷であるポーランド。
そこでショパン弾きのピアニストたちに、強く支持されているのが、なんと、『日本のカワイピアノ』なのです。
その『ちょっと陰りのある』
『アンニュイ』な、音色は、ときにロマンチック。
ときには、内に秘めた忍耐(ポーランドは度々、外国に侵略されています)と、燃える情熱を、表現するにはピッタリのピアノなのです。
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今回のコンサートで演奏された『ベーゼンドルファー』ピアノは、そんなカワイピアノにやや音色が似ています。
キラキラ輝くような派手な音色ではなく、内に秘めた感情を深く表現できる、そんな音色に思えました。
神戸文化ホールでは、この『ベーゼンドルファー』ピアノを使った500円、ワンコインコンサートをシリーズ化しています。
また次も聴きに行ってみたいですね。