65歳から初めるクラシックコンサート

クラシックコンサート初体験の65歳がレポートします❗️

ぼくとクラシック音楽の関わりについて

2025-01-31 14:21:11 | 日記
 
ぼくはいままで、けっしてクラシック音楽と疎遠ではありませんでした。
むしろ、日々の暮らしの中に溶け込ませるように、その音楽と付き合ってきました。

部屋の掃除をしながらモーツアルトの室内楽をYouTubeで流していたり。
小澤征爾さんのことは大好きで、ドキュメンタリーなども繰り返し見ていました。


そして新年といえば『ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート』
これも、毎年、楽しみにテレビ中継を見ていました。
ちょうど昨年末、テレビでN響コンサートのお知らせが。
曲目には
『喜歌劇こうもり序曲』の文字が。
えっ?!
こうもり序曲やるの?!
しかも、N響が‼️ これは行きたい、聴きたい‼️


おまけに場所は西宮。時間は午後4時開演。
僕が住んでいるのは神戸の西区です。
はっきり行ってど田舎。神戸は港町のはずですが、ここからは海すら見えません。山の中。😢😢
とうぜん駅もありません。
近くのバス停まで歩いて10分
夜の8時にもなると、バスは1時間に1本。
こういう『KOBE』もあるのですよ皆さん。
フオッ、フオッ、フオッ😂😂
つまり、夜のコンサートに行こうとすると、もう、ホテルを確保する必要があるのです。
『そこまでして、コンサートに行こうとは思わないよなぁ〜』
そういうわけで今まで、65年間生きてきました。
ところが今回だけは、
『これなら行ける‼️』となったわけです。
開演が午後4時なら、終演はおそらく午後6時頃。
これなら帰りのバスだってあるでしょう。
このようにして僕は生まれて初めてのN響コンサートに向かったという訳なのです。
*****

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N響コンサートに行ってきた。その3

2025-01-28 12:25:10 | オーケストラ
今回のN響コンサート。
プログラム最後の曲は

『ウィーンかたぎ』ヨハン・シュトラウス2世作曲です。
ウィーン育ちの指揮者サッシャ・ゲッツェルさん。
そして、新年にふさわしいウィンナワルツの数々。


華やかな舞台を締めくくるに、ふさわしい曲です。
よく言われることですが、ウィーンのワルツには、独特のリズムがあります。
単なる3拍子のリズムとは若干の違いがあります。
ワルツのリズムは3拍子。
『いち・にぃ・さん』ですよね。
ところが、本場のウィンナ・ワルツでは、1拍目を気持ち短く。そこへ2拍目がツッコミ気味で入り、しかも、3拍目に寄りかかるように若干長く演奏されます。
口で言うと、
『いち・にいっ(ここで0,1秒ほどの間があります)つ・さん』
のようなニュアンスでしょうか。
この絶妙な『間』は、晩年の小澤征爾さんですら、
『これってさぁ、やっぱりウィーン育ちのやつじゃないと、わかんねぇんだよね』
とおっしゃってました。
そのウィーンの雰囲気をゲッツェルさんはN響を通して、観客へ伝えようとしているのが痛いほど伝わってきました。
***
さあ、正式のプログラムが終了。鳴り止まない拍手にアンコール曲は……
『美しく青きドナウ』

これ、素人の私達には、結構、聞き馴染みのある曲。
でも、プロの演奏家にとって、実は演奏がとっても難しい曲なのだそうです。
確かに言われてみると、冒頭のストリングスは、小さな音でのトレモロ。
そこへ、おだやかな水面に、指先をほんのちょっとさわるかのように、管楽器が入ってきます。
それをどのタイミングで入るのか?
ここで問題になるのが、
『クラシックは一拍が長ぁ〜い』ということ。
その長い一拍のどの部分で音を出すのか?
演奏者にとっては緊張する『間』なのでしょうね。
さて、アンコール二曲目。
この流れで来れば、最後の曲はもちろん、
『ラデツキー行進曲』です。

この曲は聴衆もオーケストラと一緒に拍手で『演奏に参加』します。
指揮者ゲッツェルさんは、その拍手の強弱や、拍手をしない部分を、僕たち聴衆にわかりやすく『指揮』してくれました。
このアンコール演奏は、まさに、ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの再現そのもの。
日本の兵庫県、西宮市でウィンナ・ワルツが演奏されている。
そして、それを楽しみに聴きに来られるお客様がいる。
演奏会の余韻とともに、僕はもう、胸が一杯になりました。
感動などという、曖昧で、浮ついた言葉では言い表せない。
そして音楽という芸術は、演奏が終われば、もう、影も形もなくなり、消え去ってしまいます。
こんなにも儚く、それでいてあまりにも豊かな時間。
この体験を、何かに書き留めておきたい、素直にそう思いました。
そんな訳で、僕はこのブログを始めたのでした。

***

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N響コンサートに行ってきた。その2

2025-01-26 14:56:36 | オーケストラ

今回、初めてナマで聴くNHK交響楽団(リンクあります)のコンサート。
その記念すべき一曲目が僕の大好きな
『喜歌劇こうもり序曲』で始まりました。(上の動画の曲です)

コンサートホールは、兵庫県立芸術文化センター(リンクあります)

なお、この日のプログラムは以下のとおりです。

演奏を聞いていて、まず僕は、大好きな木管の響きに魅せられました。
僕の座っている3階席。
そこまでオーボエやフルートの音が、ストーンと直接届くのです。まるで室内で吹いてくれているかのような臨場感。
ご承知の通り、オーボエというのは、極めて演奏が難しい、と言われる楽器です。
『オーボエを聴けば、そのオーケストラの実力がわかる』とさえ言われる楽器です。
その点さすが、日本、最高峰のオーケストラ、N響のオーボエの音色。
音に艶があり、表情が豊かだなぁ〜、と感じました。
と同時に、やはり良い音楽は、このような素晴らしい響きを持つホールで演奏されるべきだ、と思った次第。
***
今回、N響を指揮するのは、
サッシャ・ゲッツェルさん。

僕は初めてお聞きする名前です。
プログラムの紹介文では、もともとウィーンフィルのヴァイオリン奏者だった方。
ウィーン生まれのウィーン育ちという、いわゆる『ウィーンっ子』なんですね。
現在、フランス国立ロワール管弦楽団の音楽監督さんを努めておられます。
今回の演奏では、さすがウィーンっ子らしく、優雅なワルツや、ポルカでの変幻自在のリズム感と躍動感。
オーケストラを軽やかに優雅に指揮されています。
僕がまず感じたのは、『カルロス・クライバー』に似ている⁉️
偉大なマエストロ、クライバーのファンには叱られそうですが、正直そう感じたのです。
参考までに『こうもり序曲』の動画を上にアップしておきました。
なにより、指揮者サッシャ・ゲッツェルさんには、その音楽に若さとエネルギッシュさを感じます。
オーケストラの第一バイオリンに身体を向けて、膝と腰を低く構え、リズムと躍動感をグッと我慢させておいて、次の瞬間、身体全体を大きく伸ばして、我慢していた音たちをいっきに、天井まで吹け上がるかのように解き放つのです。
その指揮を見ているだけでも、音楽の楽しさが伝わってきました。
これはあくまでも僕の趣味ですが、もうすこしだけ、第2バイオリンの音の輪郭をハッキリさせれば、さらにガッシリとした骨格のある響きになったと思います。
***
今回のコンサートでは、ソプラノの歌手も登場しました。
ヘラ・イェサン・パクさん。

実は僕、正直オペラは苦手。クラシックの歌唱法には馴染めていません。
それでも、N響と共演するほどの技量を持っている歌手となれば、やはり聴く価値は十分ありでしょう。
この方は母国、韓国から、あの名門、ジュリアード音楽院へ。
その後、メトロポリタン歌劇場や、ベルリン国立歌劇場にも出演された方です。
音の響きがたいへんよい、今回のホール。
そして暖かな観客からの盛大な拍手。
この舞台で唄えたこと自体が、とっても嬉しそうでした。
普通ベテランの大物歌手、となれば、唄い終わると、ゆったりとしたあしどりで、その『オーラ』を感じさせながら舞台袖に下がるのでしょうが、パクさんは、よほど嬉しかったのでしょう。
ちょっと小走りに舞台袖に下がりました。
その様子が、とっても初々しく好感が持てました。
(次回へ続く)
***

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N響コンサートに行ってきた。

2025-01-22 16:18:22 | オーケストラ

2025年が明けて、もう1月下旬です。あっという間ですね。
今年僕は65歳になります。
そんな僕が、1月12日の日曜日、
生まれて初めて、NHK交響楽団

のコンサートを聴きに行ったのです。

プログラムは新年にふさわしい、『ウィンナワルツ』の名曲たち。





場所は兵庫県西宮市にある、
『兵庫県立芸術文化センター』KOBELCO大ホール
僕はこのコンサートホールすら初めてです。
実は兵庫県民でありながら、兵庫県立芸術文化センターは、ことし65歳になる、今まで、行ったこともなかったのです。
初めての場所、初めてのホール、そして初めてのN響。
初めてづくしで、前の夜は、なんだか緊張して眠れませんでした。
***
会場へのアクセスについて。
僕が住んでいるのは兵庫県神戸市西区。まず、神戸の中心地、三ノ宮へ出ます。そこから阪急電鉄、登り電車に乗り換え、西宮北口へ。この駅は特急の停車駅です。僕は時間に余裕があったので、三ノ宮から、座っていける各駅停車に乗りました。それでも時間は20分かからなかったかな。
西宮北口駅を降りて南側へ歩きます。

案内表示に導かれて、歩くこと5分で、芸術文化センターの2階に到着。
『えっ、もう着いたの?』と、方向音痴の僕でも迷わず行けました。
ここが大ホールの1階部分になるのですね。

さて、初めてなので、ちょっとホール内を探検。
1階に降りてみます。
正面玄関の前には、ちょっとした公園のスペースがあります。

ちゃんと座れるようになっているのは嬉しい配慮ですね。
ピロティスペースでは、女の子たちが、一生懸命ダンスの練習をしていました。
さて、あらためて正面玄関からホールへ入ってみましょう。


入口には、このホールの芸術監督である、あの、『佐渡裕、マエストロ』の看板がお出迎えしてくれます。

この日はいいお天気になりました。
3日ほど前の週間予報では、日曜は雨の予報だったので、「傘を指していくのかぁ〜」
と心づもりしておりました。このホールのエントランスには、ものすごい数の傘スタンドが用意されていて、「これなら雨降りでも大丈夫だな」と思った次第。

更には、コンサートホール各階にトイレとコインロッカー、ウォーターサーバーが設置されております。
この日はずいぶん寒かったので、ぼくは、アウトドア用防寒ジャケットを着ていきました。結構かさばるので、このロッカーに入れておきました。
さて、いよいよ大ホールの座席に座ってみます。
***
大ホールの座席に座ってみると、まず、その空間の高さにびっくりしました。


なにせ、僕の座っているのは3階席。このホールは4階席まであります。
見下ろすと、まるですり鉢の底のようなところに1階席。そしてその前方にオーケストラの舞台があります。
このホールでまず印象的なのが
『木、ウッド、の温かで優しい色合い』
舞台の後ろには壁一面に木材が貼られています。
これは装飾のためというより、音を反響させて、より良い響きを観客に届けようと言う狙いでしょうね。
*****
さて、開演のブザーが鳴り、いよいよコンサートが始まります。
観客の拍手に迎えられて、N響の楽団員たちがステージへ。
最後に指揮者が現れ、会場からは更に一段大きな拍手が。
指揮者が観客に一礼し、楽団員の方に向き直ります。
さあ、始まるぞ、N響の『こうもり序曲』が‼️
(次回へ続く)  


2025/01/21ブログはじめます❗️

2025-01-21 17:17:27 | 日記

今日からブログをはじめてみます。
aokizaka65と申します。

65歳になるいままで、クラシックのコンサートなど、行ったこともなかった僕が、お金を払ってチケットを買い、会場まで足を運び、生の演奏を聞いて何を感じたか? レポートしたいと思っています。どうぞよろしく😀
どうやったらgooブログで、動画を埋め込めるのか?
結構悪戦苦闘しながら、ようやく成功しました。
それが上の動画。チャイコフスキーの『花のワルツ』です。
どうぞ、ごゆっくり😊