先日、野辺地町にある『行在所』を中心に巡るツアーに参加した時、ハッチョウトンボという絶滅危惧種に指定されているトンボの話を聞きました。
そのトンボが普通のトンボとはちょっと違うようで、無性に気になって直接この目で確かめに行きました。
場所は、野辺地町「まかど温泉スキー場」の目と鼻の先。
この看板の奥に見える砂利道を進んでいくと、ハッチョウトンボの生息地に辿り着きます。
ロープで仕切られた保護区域内には、背丈の低い草が生い茂る湿地帯が広がっていました。
ハッチョウトンボは、このような日当たりのよい浅い湿地や湿原などを好むそうで。
なによりも、水が綺麗な場所でないと生息できないのだそうです。
日本における生息地は青森以南の各地に分布しているようですが、きわめて局所的で、さらに開発や環境汚染により個体数が減少しているのだそうです。
そんな中、ここ野辺地町の保護区域では、かなりの数のハッチョウトンボを観察できるという話を聞きました。
ただ、この環境も教育委員会や地元の方々の努力なしではありえなかったようで・・・
湧水を引いて湿地帯を整備したりと、ハッチョウトンボが生息しやすいように環境を整えたのだそうです。
さて、保護区域内に目をやると・・・ ハッチョウトンボの姿は見当たらないようです
そういえば、地面に近い低空域を飛んでいるという話を聞いたことを忘れていました
ということで、しゃがんでみると・・・
いましたよ~!真っ赤な色をした明らかに普通のトンボとは違うトンボが。
右の写真を見ていただければ分かると思いますが、人差し指と比較するとこんな感じです。※ちなみに、左がオスで右がメスです。
こんなに小さなトンボは、初めて見ました・・・ 感動です
そして、しゃがんだまま後ろを振り向くと・・・保護区域外にもハッチョウトンボがあちらこちらに止まっていました。
このようにかけがえのない自然を身近に感じることができるのは、色々な人たちの努力があってこそだということを忘れてはいけませんよね
ツアーの時に、町の方からオススメだと聞いた場所をもう一箇所。
紫陽花の花が鮮やかに咲き誇るこちらは『愛宕公園』
春には桜が咲き誇る、桜の名所でもあります
展望台からの眺めはこんな感じです。
一方、こちらのレンガ造りの建物の奥には、古くから町民に親しまれてきた湧水が流れていました。
明治天皇が巡幸された際に、調理用の水として使われたところから“御膳水”という名前がついたといわれているそうです。
紫外線殺菌処理されているので、飲料水として飲むことができますよ
園内を歩けば、生物たちの息吹が聞こえてきます。
今まで抜け殻しか見たことのなかったセミの幼虫を、今回初めて見ました。
写真はありませんが、松尾芭蕉や石川啄木の歌碑(句碑)などもあるので、ちょっとした文学碑めぐりも楽しめます♪
青森県へお越しの際は、足を延ばして野辺地のハッチョウトンボを見に来てください!
まるでミニチュアのような世界に、きっとあなたも感動するはずです
§ハッチョウトンボ保護区§
■住所 青森県上北郡野辺地町字地続山国有林地内
■問合せ 野辺地町教育委員会 TEL 0175-64-4954 / FAX 0175-64-2119
■最寄駅 野辺地駅(青い森鉄道)/ 駅から車で約15分、
§愛宕公園§
■住所 青森県上北郡野辺地町寺ノ沢56
■問合せ 野辺地町産業観光振興課 TEL 0175-64-2111 / FAX 0175-64-7510
■最寄駅 野辺地駅(青い森鉄道)/ 駅から徒歩で約25分、車で約7分
■野辺地町HP http://www.town.noheji.aomori.jp/index.html (観光/レジャー ⇒ 愛宕公園)
by ヴァ♪