1月に蔦温泉を訪れた時は大雪で、帰りに散々な目に遭いました・・・
ですが、この日の天候は穏やかで、屋根の雪もだいぶ薄くなってきています。
もう春はすぐそこまで来てい・・・と、そう甘くはありませんでした
翌日はまたドカ雪で、一瞬で真冬に逆戻りです
そんな薄日の差しこむ蔦温泉旅館の庭には“あるもの”があるはずなんですが、この写真を一瞬見ただけではチョット分からないかもしれません。
カメラをズームにしてみると、可哀想な姿になっている「大町桂月の像」が・・・
しかし助け出すことができるわけでもなく、ちょっぴり悲しい「大町桂月の像」を横目に一行は蔦温泉旅館を目指します
向かった先は、旅館内にあるお食事処『蔦』
外には窓が半分埋まるくらいの雪が積もっているのですが、そんな雪に反射した光が店内を明るく照らします
さて、何を頼もうかな?
と、いつもは優柔不断な私ですが、今回はとある文字が目に留まり、一瞬で決まりました。
【鶏重】
と言ってもただの鶏ではなく、“青森シャモロック”という特産地鶏を使った鶏重なんですね~
そうなんです!飛び込んできたのはこの【シャモロック】という文字だったんです
この“青森シャモロック”は、青森県畜産試験場養鶏部が最高品質の肉用地鶏を目指し、約20年にわたって研究・開発した末に誕生したのだそうです
地鶏としては全国で唯一、宮内庁の御料牧場にヒナ鳥を出荷しているというから、これまた凄い話ですよね
ところで・・・ 青森シャモロックは、鶏肉の美味しさの決め手であるグルタミン酸とイノシン酸の含有量が高いことが特徴のひとつなんです。
ということは、味が濃厚で旨味成分がたっぷり含まれているということですよね ワクワク♪
ひと口頬張ると、しっかりとした歯ごたえが伝わってきます
噛めば噛むほど、香ばしい味が口の中に広がっていくという感じでしょうか。
この鶏重のシャモロックは、ほかの具材との相性もバッチリ
そこにバランスのとれた甘辛いタレが絡んで思わずニンマリしてしまう美味しさです
さて、旅館へ向かう時には気づかなかったのですが、バス停の横にあるかまくらの中からカエルが覗いていました
余談ですが、本館の正面玄関を入ってすぐのところにある厠(トイレ)を借りたところ、なんとも不思議な光景に出くわしました
こんな感じです ⇒
なにが不思議なの?と思った方、もう一度よ~く見てみてください ⇒
気づきましたでしょうか?実は、非常に低い位置に便器が設置されているんです
どうしてこんな造りなのか定かではありませんが、「子供専用じゃないのか?」とか「簀子(すのこ)部分に膝をついて用を足すのではないか?」とか、色々想像が膨らみます(実際に試してみました)。
ちなみにこの厠、昔は便器の下に小川が流れていた“天然水洗トイレ”だったそうで、まさしく“厠”そのものだったんですね。
さらに【水洗便所年鑑】というものにも掲載されているようで、珍しいトイレだということが伺えます。水洗便所年鑑が気になる・・・(^^;
蔦温泉、奥が深いです
§お食事処 蔦§
■住所 青森県十和田市大字奥瀬字蔦野湯1(蔦温泉旅館内)
■TEL 0176-74-2311 / FAX 0176-74-2244
■営業時間 11:00~15:00 (L.O. 14:30)
■定休日 なし
■最寄駅 青森駅(奥羽本線/津軽海峡線/津軽線/青い森鉄道)
(駅から車で約1時間50分[※冬期間は迂回路を通行のため]、新青森駅からJRバス【みずうみ号】で約3時間12分)
■HP http://www.thuta.co.jp/index_p.cgi
by ヴァ♪