東北 その１

いろいろな方が、いろいろな所で
今回の地震について書いておられるが
全て「人間って素晴らしい！」と思わせる
そんな文章に心を打たれる日々。

ある意味個人のブログの発信力は
こんな未曾有の災害時においても
人と人との繋がりを強くする
ツールである事に気付かされている。

皆が自分の出来る事を模索している今
私も自分の出来る事を考える日々が続く。

仕事上先週から続けている面接でも
又昨日あった有る会議の席上でも
自ら言い聞かせる様に若い人たちへ、
こんな時、こんな状況だからこそ
まずは今、自分に与えられている事を
真剣にやろうと声掛けをしている。




さて、私はこの１０年で５回ほど
みちのく、仙台を訪れた事がある。

その一つは名古屋での実績を買われ、
正に被災地区に当ってしまった
仙台空港の建つ名取市への訪問だった。

お客様である建設会社の方に帯同し、
名取市のある土地区画整理事務所で
当社の、とあるシステムをプレゼン。

地元の地権者の方々を前に当社営業が
お話をさせて頂いたと言うものだった。


熱心な年配の地権者の方々が、
我々にどんどん質問を投げかけられる。
その地を愛する気持ちの表れが、
熱弁となって我々に伝わってくるのだ。

私もその質問に対しての応答。
東北弁に対抗するわけではないが、
思わず熱を帯び名古屋弁になりかけていた
自分が居るのに苦笑したほどであった。

そもそも名古屋での実績は丘陵地で、
更に古い建物等が点在する地での物。
今になりその航空撮影で判るが、
仙台空港近辺のそれは明らかに平地。

恥かしながらこの様な地域で我々のそれは
余計な物が多すぎるという物であった。

ところで空港が近くなのに飛行機嫌いの私。

ある程度その会議が長くなる事を想定し
余裕の時刻で新幹線の切符を購入していたが、
その熱心さ余り新幹線の時刻に間に合わず
特急券を２人分無駄にしてしまったのは
未だにその営業担当者君と私の内緒話。

直接のお客様であるその建設会社の方に、
近隣の名取駅まで車を飛ばしてもらったのも
今では懐かしい思い出である。



どうか、
その時熱弁を払っておられた
その地権者の方々がご無事であられる事を、

そして、
その地に住まう方々が一人でも多く
早く通常の生活に戻られる事を願います。

ガンバレ東北！